歴史公論 第6巻第11号-第6巻第14号 = 第62号-第65号(昭和12年9月~12月)
歴史公論 第6巻第11号
春日局の人物・系統及近親 法学博士 蜷川新
伝教大師の末法観に就いて―本多博士に問ふ― 伊藤哲雄
大祓詞の反国体思想 田中治五平
近世に於ける国学精神の発展 文学士 片山巍
近世庶民の女性について 文学士 北島正元
近松劇にみる敵役 村椿由美
紀貫之年齢考 谷馨
本地垂迹考 赤堀又次郎
「池の藻屑」からみた長慶天皇御事蹟 尾上金城
特輯 阿部野説・石津説論争の経緯 疑問の北畠顕家公墓地果然問題化す
北畠顕家卿の墓地 大阪高等学校教授 市村其三郎
石村氏の阿部野説を反駁す 文学士 塚田忠泰
石津説を支持す 南朝勤王史蹟顕彰会 釜洞盛太郎
石津の伝説 坂口桂市郎
写真文化展と印刷・出版文化展をみる 編輯局
『時代風俗展』参観記 記者
郷土史家の主張(大西郷といろは御詠歌) 鹿児島県 山下源蔵
日支関係の歴史的考察
特輯 北支那の歴史的概観 東洋大学教授 鈴木俊
北支事変発生の一考察 永野充
支那の誤つた日本観 林健
極東に於ける日支の立場 多田修一
北支経済の将来性について 須藤晋
北支事変と対支貿易関係 編輯局
北支事変と支那の軍隊 山岸徳一
29軍首脳者の解剖 編輯局
日支を中心に諸外国の動向 井野川潔
歴史学入門 歴史参考資料の(上古)風土記に就いて 日本女子大学講師 遠藤元男
研究方法と態度(中世)紀行に就いて 駒沢大学講師 圭室諦成
郷土の歴史を語る 奈良の七不思議 奈良県 高田十郎
年代なき歴史大阪府 沢田四郎作
神に明け寺に暮れる 島根県 太田直行
わんわん殉凧記 徳島県 浜野英二
厳島の真価広島県 北川鉄三
シヤンシヤン 宮崎県 若山甲蔵
高島秋帆を偲ぶ 長崎県 古賀十二郎
珊瑚石の殿堂 琉球 比嘉景常
天文飢饉考 吉川一郎
樺太半島説 寺島柾夫
書物が高くなる
万里の長城の歴史
安宅関を史蹟に
葛葉稲荷の由来
内田良平先生の死を悼む
編輯者小言
歴史公論 第6巻第12号
歴史学と古文書 大阪女子専門学校教授 魚澄惣五郎
日本古文書学とその方法論 日本女子大学講師 遠藤元男
古文書学と金石文 帝室博物館学芸委員 入田整三
西洋の古文書館 広島文理科大学教授文学博士 栗田元次
上古支那の甲骨文及金石田地について 東京文理科大学教授文学博士 中山久四郎
印度の古文書に就いて 東北帝国大学教授文学博士 金倉円照
日本古文書学発生の意義 東京高等学校教授 藤崎俊茂
現行法律学と古文書研究の必要 元東京商科大学教授法学博士 岩田新
古文書研究法に就て 東京帝国大学史料編纂官 伊木寿一
詔勅の研究 東京帝国大学史料編纂官 岩橋小弥太
宗教研究と古文書 駒沢大学教授 圭室諦成
書札礼に関する諸書について 広島文理科大学助教授 山中武雄
書風、墨色、用語の研究 史料編纂官 伊木寿一
三筆、三蹟の書風に就いて 相沢春洋
紙の智識 田中敬
硯、墨小智識 飯島竜孫
印と印肉の話 桧原愁之介
花押と時代及び人 東京女子高等師範学校名誉教授 下村三四吉
武家使用の印章の撰定に就いて 東京帝国大学史料編纂官 花見朔巳
南北朝時代特色ある古文書 東京楠公会史料研究部長 橋本徳太郎
家文書の研究 南栄二郎
花押の公卿様武家様について 東京帝国大学史料編纂官 高橋隆三
手紙、密書、恋文、去り状、請取証 中山太郎
本邦書誌学雑考 今井真人
古写経の研究(奈良朝時代) 児島妙円
写経の美術的な一面(平安朝時代) 岩淵啓之助
血判、爪印、手印、筆印の研究 佐野啓三
金文に現はれた宛字 篠崎四郎
令外官文書に就いて 内海濶
正倉院文書の形態と其部分的略解 東京帝国大学史料編纂所 松平年一
術語の研究 山田悟平
鏡に現れた日本最古の文字 帝室博物館鑑査官 後藤守一
伝教大師の末法思想に就いて 伊藤師に答ふ 文学博士 本多辰次郎
特輯 阿部野説・石津説 論争の経緯 疑問の北畠顕家公墓地果然問題化す
行家梟首地と顕家公墓の考証 橋本徳太郎
石津の塚の一考察 釜洞盛太郎
歴史学入門
歴史参考資料の(上古)風土記に就いて 日本女子大学講師 遠藤元男
研究方法と態度(中世)法制に就いて 駒沢大学教授 圭室諦成
醍醐寺の古文書
古文書の虫干
後村上天皇の御綸旨発見
編輯者小言
少年社員募集
歴史公論 第6巻第13号
襄陽攻守戦に就いて 東北帝国大学助教授 曾我部静雄
蒋介石の出現 東京高等学校教授 藤崎俊茂
特輯 支那の今昔を語る 南京の今昔 臼井太郎
北京の今昔 佐倉直
廬山の今昔 大場駿治郎
武器の今昔 中山富次
戦争の今昔 大久保文雄
山河の今昔 宮下武
婦人の今昔 稲毛治慶
蒙古の今昔と百霊廟の奪回 星野義男
上海の今昔 渡辺亘
蒋介石半生の興亡史 井田馨
栄華を偲ぶ城壁の歴史 畑彦太郎
三千年の歴史を彩る宗教の今昔 中田光治
長江沿岸の今昔 太田孝市
ケン園学派とその国体観 文学士 片山巍
日本語の由来 嵒谷白嶺
近松劇に見る敵役(2) 村椿由美
支那事変談叢 蒋介石は支那に於ける特殊の地位
秘密結社「青〓」と怪人物杜月笙
北京・天津附近は北支の心臓部
軽観出来ぬ支那軍の新兵器
支那軍と伝統の手投弾
毒瓦斯戦も及ばぬ細菌弾
支那軍の主脳部は陸士出が多い
支那機の狂爆に各国軍艦警備
支那艦隊抗日戦線へ
名勝旧蹟の多い南京
支那を支配する通俗道教
支那婦人と政治
広東娘の変遷
排日教育の根絶
ソ聯邦の魔手
北支建設の運動
ドイツ国民の日本精神讃美
北支邦人の権益放棄
ヒ総統の対日態度
独伊一致防共強化へ
特輯 支那事変の歴史的記録 編輯局編
各国の支那事変観 編輯局
北支の文化遺物とその管理 藤原相之助
久迩宮多嘉王殿下薨去
ブリヤート民族とは
12月号予告
少年社員募集
編輯者小言
歴史公論 第6巻第14号
捏造史蹟の非違を許す 南朝会理事 橋本徳太郎
史学界最近のトピツク 最近国史界に於ける一傾向としての神道研究の勃興 文学博士 清原貞雄
歴史哲学の動向 東京高等師範学校教授 由良哲次
神道界最近のトピツク 文学士 安津素彦
支那事変と歴史学界 国学院大学教授 秋山謙蔵
一歴史学究の或る日の反省 文学士田中正義
支那に於ける東洋史研究と支那事変 東洋大学教授 鈴木俊
伝教大師の「末法思想」果然問題となる文学博士本多辰次郎氏対西養寺住職伊藤哲雄師 再び本多博士に 伊藤
西郷吉之助登用に関する書状 大熊喜邦
高天原研究の動機と古事記の解釈に対する卑見 橋本犀之助
桃山時代と南蛮文化史論 泉花村
重野博士の史学説に就いて 文学士 大久保利謙
近松劇に見る敵役 村椿由美
支那事変の歴史的記録 10月1日より10月31日までの状況 編輯局編
支那事変談叢 排日教育の絶滅を期せ
ソ支不可侵条約の検討
閻・韓・傅等の敗走
支那軍区編成
蒋介石政権の崩壊迫る
支那戦線にみる妙齢の女群
9ケ国条約と不戦条約
世界の動向 宮崎文史朗
敗戦に悩む蒋と宋美齢
暗雲低迷する欧洲政局
津田宗及茶湯日記を読む 慶応大学兼国学院大学教授 高橋梅園
世界最古の都市出現
貴重仏頭発見さる
読者自由論壇開設
切支丹屋敷跡を史蹟に
外交関係断絶と国交断絶の相違
わが「北樺利権」とは
編輯者小言