一億人の昭和史 第7巻第2号 = 第37号(1981年4月)
(1) 戦争前夜の明暗
昭和は「モダン」で開けた
束の間のニュー・モード
頭からツマ先まで
実用とおしゃれ
新流行の“淑髪”
宮廷の演芸会
趣味に生きた“ベル・エポック”
不況の中を職業婦人が進出
女ボーイという「女給」
憧れのデパート・ガール
先端を行く“制服の処女”
因習と生活苦にも耐えて
肌に突き刺す浜風
(2) 女は目ざめる
婦人解放へ大きなうねり
多様化と国際化
凶作の犠牲者
(3) アルバム特集
日の丸を上げた二つの明星
人見絹枝
前畑秀子
嫁と姑の記録 その二秘めた情熱の人(鳩山薫)
宰相の女中頭
楽園と地獄―従軍看護婦の足跡
ガール・スカウトの誕生
カラー特集
新しい女へのシェイプ・アップ
働きづめだった
婦選への高まり
築きあげた栄光
ヒロインたち
(4) スター行進曲
軍国調ミュージカル
芸能報国隊奮戦す
原節子の“新しき道”
蝶々夫人(三浦環)
ハンカチぬらしたスターたち
幻のレビュー学校
事件の表に女あり
華麗なニュース・メーカー
海を行き交った愛の叫び
〈ドキュメント〉東洋モスリン争議
特別読物
私、モダン・ガール(三宅艶子)
恋と運動と芸術と―昭和女流文壇(近藤富枝)
愛国婦人会と国防婦人会(村上信彦)
反戦を叫びつづけて―無産婦人運動(牧瀬菊枝)
「軍国」の女たち(沢地久枝)
(5) このヤマトナデシコたち
銃後の“紅衛軍”婦人会
私でも撃てます
傷病兵のコンパニオン
おふくろの味
女子青年団の一途な青春
“軍国母子”の保護育成
“道徳教育”戦時版
“子宝部隊”の表彰も
うたかた夫人外交
(6) 男に代わって
負ケラレマセン 女性総動員
“戦う隣組”へ
「遊休女子」は「挺身隊」
専門工速成機関
職場へ通学
エリートの通信隊
地底の深夜労働
腰が痛かった防空訓練
お色気も奪ったモンペ・防空服
婦人国民服
苦肉の和洋折衷デザイン
(7) 断末魔の世界
戦火に追われて
空襲で丸はだか
大陸に燃えた花嫁たち
《一億人の証言》
パーマネント非常時戦線 『新興婦人』
雀のいない村の娘たち(西野入愛一)
母体の過労と栄養不足(板谷英生)
氷水とひや汗(安野いね)
拒否反応の末に(市川房枝)
隻脚の団長(秋山信雄)
鉄屑が顔にとぶ(横山よし江)
女ばっかり倒れていた(真尾悦子)
帯をとり、袂を切り…(斎藤佳三)
「お母さん」の感激(中川貞子)
重責を果たす誓い(菅野ひさ子)
臨月の体で逃げ回る(仲地和子)
女性年表
一億人の広場・予告・編集後記
〈写真提供〉(順不同・敬称略) 米国国防総省、米国国立公文書館、日本国立公文書館、千葉県庁、横須賀市