週刊読売 昭和31年12月8日第15巻第53号臨時増刊
日本の秘密戦
秘密戦に咲いた花・世紀の革命児(チャンドラボース)
“F機関”アルバム(対印工作に大成功をおさめた藤原機関の写真記録)
準備されていた秘密戦(陸軍謀略の総本山岩畔元少将が洗いざらいぶちまける開戦前諸工作の真相、中野学校の
謀略資材製造工場(陸軍登戸研究所は謀略資材の一大メーカーだった)(稲葉正夫)
真珠湾をスパイした男(ハワイ総領事官書記生実は吉川少尉の苦心の偵察)(兼松実)
ソ連との姿なき戦い(シベリア占領のプランや対ソ貿易を関東軍でという奇案もあった。筆者は元関東軍参謀副
海軍情報士官(シンガポール軍港をスパイした情報士官その他)(吉田俊雄)
宋子良と名のある男(対重慶秘密和平工作を語るは元支那総軍参謀副長)(今井武夫)
対米スパイ戦(パナマ運河をスパイし、レーダーを調べ、米海空軍の機密をさぐる駐米海軍武官室の苦心の活躍
開戦前夜風雲のバンコック(バンコックは陸軍の対南方工作の一大拠点だった)(鈴木泰輔)
マライのハリマオ(虎)(部下数百をもつマライの侠盗谷豊の数奇な一生)(池田満洲男)
サルタン救出(ケダー王、全マライに日本軍との協力を号令す)(中宮悟郎)
F機関潜行記(フリタムシン、モハンシンらのインド志士とともにマライの戦場を潜行暗躍するF機関の工作日
南方軍機密室(蘭印軍はわが偽命令放送で右往左往、ついに降伏)(太郎良定夫)
スマトラ無血占領のかげに(Fメンバーとなって蜂起したアチエ族の勇戦記)(中宮悟郎)
軍令部特務班(敵艦隊の無電を傍受してピタリと針路を当てる)(福島勉)
岩畔機関始末記(モハンシンの反乱サボ処理とインド仮政府樹立)(岩畔豪雄)
革命児海を渡る(日独両国潜水艦のリレーで、アジアの戦場に突如姿を現したチャンドラ・ボースの冒険脱出行
ピナン島特務機関(現地版“中野学校”スワラジ・スクールの秘録)(金子正綱)
海軍暗号戦(暗号書を盗まれたわが海軍の作戦はツツ抜け…)(中島親孝)
ラウレル・東条・ロハス(米軍反攻下の比島の様相は複雑だった。東条の独立許容も遅過ぎロハスのスパイ行動
陸軍潜水艦出動す(苦しまぎれの陸軍はついに自力で潜水艦を作った)(後藤正夫)
ジャワの別班(インドネシア義勇軍編成秘録)(柳川宗成)
フランス軍を武装解除(仏軍とあわや一戦の明号作戦を当事者土橋元中将の手記で(土橋勇逸)
安南秘密部隊(覆面“安隊”かく戦えり)(金子正綱)
対敵放送千夜一夜(ジャワ・東京・上海を舞台に)(松井翠声)
ビルマ独立運動と南機関(機関長鈴木大佐追われ、風雲児オンサンは日本を裏切った)(杉井満)
孤島のP・K(ガ島に送られたP・Kの運命)(中森茂樹)
ソ連はやはり入ってきた(ソ連侵入は事前につかみ得た)(府本昌芳)
レーニンと結んだ明石大佐(日露戦争でなぜ勝てたか?)(福本亀治)
秘密戦のバランス・シート(秘密戦にどれだけかかったか)(稲葉正夫)
原爆と決戦秘密兵器(ジェット機もロケット弾もみんな完成していたのだが)(後藤正夫)