日本週報 第3集(昭和31年12月)
日本週報
昭和三十一年十二月一日
第三集
日本週報ダイジェスト版 憂国の傷痕
一人一殺 第一号(小沼正)井上準之助を狙う日召門下の青年は、その夜、板一枚を行く境地で決死の門出をし
何故浜口首相を殺したか(佐郷屋嘉昭)殺人行意が罪悪であることは充分承知しながら、彼にとっては皇国の将
話せばわかる!問答無用!(三上卓)「靴くらい脱いだらどうか」言いも終わらぬうち犬養総理の額には小穴が
鮮血を出し尽した山本宣治(貴司山治)無産陣営の孤塁を守り、治安維持法反撃の中途、右翼黒田保久二の兇刃
大杉栄と少年宗一虐殺の真相(江口渙)大震災のどさくさに次々と抹殺されて行く人々、謀殺の手はついに幼い
革命か?恋のうらみか?(永松浅造)車上の皇太子を狙う難波大助、記事の差し止めが生んだ奇怪なデマの真相
朝鮮独立党の天皇暗殺計画(真隅清)今上天皇を襲った彼らは白川大将を朴し重光葵の足を奪い、遂にはリット
爆弾を浴びた徳田球一(早川猛)「投げたのは彼奴だ」血に染みつつ彼は壇上から兇漢を指した。日共書記長徳
東京駅から死出の旅(和賀親介)民主政治の先覚者原敬不覚の遭難、平民宰相の命を奪ったのは軍の積怨か新聞
原敬の遭難と鳩山一郎(猪股敬太郎)鳩山を狙う動きにも理由なしとはしない。原敬遭難当時の状況と比較して
奇行癖が命取り(南部稔)伊勢神宮の神官に踊らされたバカ者西野文太郎は出刃包丁で文相森有礼の腹をえぐっ
張作霖爆殺の朝(太原要)轟然!列車もろとも吹つ飛んだ大陸の支配者、単純幼稚な日本軍閥の暗殺計画の結果
謀殺の鬼・射南光(林純章)一九五〇年五月台湾民主独立党の荘宣伝部長が東京で急逝した、その死因に謎があ
閔妃の乳房に白刃一閃(木村毅)半島のクレオパトラ―放縦と淫虐に明けくれる女王の白い胸に忍びよる宿命の
刺客に狙われた自由(大島昌三)“板垣死すとも自由は死せず”の名台詞で一躍史上をいろどる程の事件となっ
番町会と戦った武藤山治の死(奈良一正)東京市政の腐敗、帝人株の不正肩替り、筆鋒鋭く社会悪に立ち向かっ
国会空爆未遂事件(相馬健彦)帝都空襲まで含む空前絶後の大暗殺計画、法廷闘争で全員無罪となった神兵隊の
血迷った天誅に〓れた永田鉄山(蔵田順)“神々も照覧あれ”永田斬殺に先だって相沢は神に誓った。兇行後も
天皇機関説撃滅の陰謀(嶺村留吉)斬奸状に憤激した美濃部博士は退去を要求、犯人小田は果物カゴに隠した拳
三たび白刃に坑した緒方竹虎(石井光次郎)
進歩的な政治家緒方の生涯にもこのような危機があった、秘められた事実を親友が明かす
暗殺四方山ばなし(日召放談)浪人は浪人であるところに価値がある。金銭で人は殺せない。日召の天衣無縫の
刺客を巻いた横井小楠
風呂桶で助かった大村益次郎
犯人逮捕に詔勅・広沢参議暗殺
岩倉具視喰違の遭難
政府を震え上らせた大津事件
暗殺を予知した大久保利通
小山六之助の李鴻章狙撃
汚職の報いで殺された星亨
不平等条約と大隈の遭難
ハルピン駅頭伊藤博文の最期
凄惨を極めた安田善次郎の死
明治・大正・昭和暗殺年表
グラビア 血ぬられた日本史