軍事研究 第3巻第10号(昭和43年10月)
軍事研究 一九六八年十月号<第三巻第十号>
巻頭言・祖国をおもう 「チェッコの悲劇」(大平善梧)
世界のこえ
第二のベトナム戦争か?
兵器のとりこアメリカ
「西向けッ西」のチェコ経済
禁句「反ドゴール」
済州島を米空軍基地に
バクロされた軍党一体の真相
アメリカの腹中のムシ
石油のある真空地帯
スカルノと間違えられたスハルト
独裁者健在”首切りフランコ”
冷戦たけなわ、インド対ソ連
ポスト・ベトナムで泣くものは
太平洋航空時代来る
軍事ダイアリィ 8月1日~31日
特集・世界の軍事政権
対談
軍事政権と軍隊のモラル軍事政権誕生の背景と世界史上にみる軍人支配の功罪を暴きモラルを考える(新名丈夫
南ベトナム醜い権力争いの明暮れ ベトコンへの武器の横流し、援助物質の隠匿など腐敗堕落した高級軍人!(
インドネシア 独立精神と反共軍事政権 独立の旗手国軍の独裁体制がインフレに悩む一億国民の生活を安定で
ビルマ 行詰まった理想主義政策 ネ・ウィン軍事政権は、政治的純血性と理想主義故に国民の不満を招いた!
タイ 戒厳令下の新憲法発布 動乱のアジアでただ一人独立を守り続けたタイにも新時代の波がよせてきた(永
中南米 動乱・革命・クーデター クーデターに明けクーデターに暮れる中南米の政治的風土と軍人支配の実態
アフリカ 鎖の大陸の軍人支配 低開発・後進性ゆえにたどらざるを得ない典型的な軍事政権の悲劇と現況!(
中東 東西の力の接点の宿命 クーデターは後進国のナショナリズムの発揚でもあったが現実は厳しかった(安
グラビア
蹂躪された自由化チェコ ソ連軍のプラハ進駐に抗議する市民たち
軍事政権の誕生 キューバ革命のカストロとゲバラ
カラー・セクション
随想・仏像は嘘をつかない
マスコミ展望・斬捨御免
書評「中国文化大革命とベトナム戦争」他
軍事科学用語事典
自衛隊の近況
資料「チェコ二千語宣言」
国防断想 赤色帝国主義 小国チェコの自由を圧殺した大国ソビエトの武力に対する悲憤(斎藤忠)
現代新聞論
朝日新聞の内幕(中の一) 大新聞といえども、一介の営利事業に過ぎぬという現実をみぬけ(三田和夫)
朝日ジャーナルとは一体なんだ わが世の春を謳歌する「朝日ジャーナル」の鼻もちならない親切の押し売り(
特別記事
中共の軍事力とその命運(米スタンフォード大学フーバー研究所報告 江頭数馬訳)
第一章 序論
第二章 毛沢東以後
第三章 今後十年の戦略・軍事力・軍備管理
特別レポ太平洋の砦・小笠原諸島 二十三年振りに返ってきた小笠原の戦略的位置と将来の防衛体制を考える!
好評連載
〔日本玉砕戦史〕戦国玉砕史話(7) 戦国を代表する玉砕例を厳島・上州箕輪城・筑前岩屋城にみる(安井久
〔名将秘話〕叛将天草時貞(26) 天草一揆のバイタリティの源泉こそ現代の進路を示している(安達敬吾)
特別読物 陸軍八十年の風雪(閑院純仁)