図書タカミ ジュン080007897

高見順

サブタイトル1~10
現代詩読本;13
編著者名
出版者
思潮社
出版年月
1980年(昭和55年)2月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
270p
ISBN
NDC(分類)
910
請求記号
910/Ta43
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
高見順の肖像あり 高見順年譜:p[246]-252 参考文献目録抄:p253-266 折り込図1枚
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

討議
中村真一郎 吉行淳之介 鮎川信夫 生と死の倫理 生命派の詩的視点
 
論考
粟津則雄 高見順と詩 沈黙そのものの表現
北村太郎 危機の詩人・高見順 『如何なる星の下』から『死の淵より』まで
黒田三郎 悲しみの虹 求心的な詩
清岡卓行 高見順のこと 作家の詩のある単純さ
長谷川龍生 高見順の詩と真実 縋りの意識
富岡多恵子 小説家の辞世 詩人の詩
鈴木志郎康 生命の現在を掬い取る 高見順の詩
川端康成 高見順 「内なる」風景
中野重治 高見順をおもう 文学者としてのねばり強さ
平野謙 『死の淵より』の性格 不屈の文学者魂
伊藤整 高見順の新しい詩集について 自己開発と自己発見
井上靖 なまの感慨 『死の淵より』について
加藤周一 宮本百合子の死、また、高見順と中村稔の詩集について
金子光晴 高見さんとの本意ない縁 詩の質を変えた場所
真壁仁 高見順論 『樹木派』をめぐって
山本太郎 詩の魅惑 主に『樹木派』をめぐって
関口篤 暗喩の成立 『樹木派』から『わが埋葬』へ
荒川洋治 努力の部分 『重量喪失』を読む
江森国友 審美家と倫理家 『死の淵より』の詩の原理
粒来哲蔵 高見順・虚実の白い馬 詩と散文の対立
鍵谷幸信 西脇順三郎と高見順 詩の淵と死の淵の詩人
秋山清 中野重治と高見順 詩人として、やや遠くから
 
代表詩70選 中村真一郎 吉行淳之介 鮎川信夫編
『樹木派』-死 一草一花 ひとり 飽きない木 夕暮 急ぐ蟲 雲と石 心の渚 空を見てゐると 天の椅子 天の足音 葡萄に種子があるやうに 思ひ出が帰つて来た 内部 葉脈 案外しられていない事実 曇天 批評 天の茶碗 天 波 消えろ 出発 旅
さういふ笑ひは僕には困る
『高見順詩集』-待つてゐると 美しい五月の朝なのに 過去の豚 顔 私にはそれが見える 地図
『わが埋葬』-おれの期待一 おれの期待二 おれの期待三 おれの期待四 おれの期待五 さまざまな時のなかで 蜜蜂のようなものが 冬は 風 怒り
『死の淵より』-死者の爪 死の扉 不思議なサーカス 魂よ 青春の健在 電車の窓の外は 望まない 巻貝の奥深く 過去の空間 明治期 大正末期 昭和期 水平線の顔 老いたヒトデ
『重量喪失』-空を見てゐるとⅡ 露命 差別 リアリズム 雲 炎天 あるいつとき 積木 重量喪失 素足の心 耳の虫 心境 小さな声
「補遺詩篇」-三十五歳の詩人 自らに与へる詩
 
詩集評
安藤一郎 『樹木派』 高見順の詩
中村稔 『重量喪失』 誠実に駆けぬけていった人生の重量
土橋治重 『わか埋葬』 生命派の詩の典型
村野四郎 『わが埋葬』『死の淵より』 詩精神の最後の刻印
安東次男 『死の淵より』 書き続けることのすさまじさ
奥野健男 『死の淵より』 小説と同質の感銘
林房雄 『死の淵より』 「死の淵」の記録
三島由紀夫 『死の淵より』 小説の達しえぬ境地
里見弴 『死の淵より』 自力で掴みとった精神
武者小路実篤 『死の淵より』 永遠の感動を呼びさます
長田弘 岡田隆清 渡辺武信 「おれの食道に」合評 敬虔な生活への愛
 
エッセイ
埴谷雄高 癌とそうめん 現代人の内的な祈りの記録
寺田透 高見順賞選考委員役受諾縁起 存在の深みに根ざす詩
中島健蔵 『死の淵より』の初演 末期の歌
田宮虎彦 詩人 気象のはげしい人
竹西寛子 『樹木派』のことなど なつかしく寂しい人間の目や耳
大久保房男 最後のころのこと 『死の淵より』発表前後
草野心平 高見順の日記と詩 日記の底に渦巻くポエジイ
田村隆一 詩と青春 時代と詩
吉増剛造 録音を終えて 「真珠のように」光る心
大江健三郎 そら、そこに、奥野君の隣に ストイックな結晶体
 
詩論
高見順 なんか違ふといふことについて
高見順 詩へのコンセイユ 詩は才能だけで出来るものではない
 
評伝
開高健 高見順伝 特異なる普遍と普遍なる特異
 
資料
小野芙紗子 年譜
青山毅 参考文献目録抄
青山毅 高見順賞の10年