図書ショウワ ブンダン ソクメンシ080007862

昭和文壇側面史

サブタイトル1~10
編著者名
浅見 淵 著
出版者
講談社
出版年月
1968年(昭和43年)2月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
338,24p
ISBN
NDC(分類)
910
請求記号
910/A86
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

芥川竜之介の死
寝苦しく蒸暑い日に
縞ズボンに黒の上衣で
「カルメン」の興奮
ブルスカヤの舞台姿
 
漱石山房の推移
第一次大戦の終結
早稲田界隈の盛り場
下宿屋と早稲田派
漱石山房の名残り
 
夢二と三重吉
女性に対する審美眼
意外なファンたち
夢二画の情緒の世界
三重吉と「赤い鳥」音楽会
 
早大予科の人々
下宿のおかみと同棲
年齢不定の学生群
中河与一と黒島伝治
若き日の横光利一
 
「青い鳥」と「カリガリ博士」
小劇場「有楽座」
水谷八重子のチルチル
島崎藤村の「青い鳥」評
「カリガリ博士」の眠り男
 
クローデルの「女と影」
フィリップの追悼会
こころの接触点は?
豪華版の「女と影」
キツネにつままれる
 
未明と雨雀
大衆酒場の客
ある詩人の末路
日暮れを待ち切れず
昔は畸人が居たもの
 
島田清次郎
奇矯な流行作家
チビ下駄をはいて
巷間に伝わる噂話
島清と書肆の細君
 
大震災と神楽坂
東京潰滅“の第一報
田原屋・川鉄・赤瓢箪
三代小さんの独演会
荷風とビフテキ
 
築地小劇場の螢
興奮と感動のなかで
千田是也の初出演
絶品の「三人姉妹」
梶井の買った机は
 
イナガキ・タルホと少年
明石の倉田百三
大きな鼻と鼻メガネ
少年と白鞘の短刀
共産党員イナガキ
 
片上伸の失脚
日本人離れした顔
短く輝かしい生涯
教え子との男色事件
片上家の深刻な血筋
 
「朝」と「主潮」
いつとはなしの習慣
太っ腹の尾崎一雄
小宮山明敏の講演
吉行エイスケの夏姿
 
同人雑誌時代
有力だった同人誌
記憶に残る有力誌
モーランの「夜ひらく」
原君と葛目君
 
東大派の人びと
第七次「新思潮」
「青空」の同人たち
野球好きの「辻馬車」
「驢馬」「山繭」「朱門」
 
新宿の聚芳閣
秘書役の井伏鱒二
花形作家の義三郎
秋声と山田順子
やってきた崩壊
 
「文芸都市」の発刊
当たった梶井の杞憂
尾崎一雄の武勇伝
多彩な同人の面々
犬山城嫡男とプロ文
 
早稲田派の脱退
「文芸都市」から追放
「不同調」のことなど
井上幸次郎の暴言
先手をうたれる
 
昭和初頭の不況時代
ルンペン“日常語に
共産党活動の影響
左翼小説の起原は
暗澹たる陰鬱な時代
 
文芸復興胎動期
梶井基次郎と川端康成
馬込時代の横顔
認められた丹羽文雄
戦闘的だった伊藤整
 
尾崎と丹羽の脱皮
スペイン風邪の流行
同棲時代の尾崎
絶壁を乗り越える
絶体面に立った丹羽
 
「作家」という雑誌
三号雑誌でおわる
大同団結は成功せず
外村繁との出会い
ビール・パーティ
 
古谷サロン
静かな住宅街の一角
不況時の賑やかな酒宴
壇君に熱あげた古谷君
太宰治との初対面
 
創刊三十五周年の「文芸首都」
保高氏のデビュー作
創刊の意図と功績
「泥濘」のヒロインと
活躍している同人たち
 
苦闘時代の坪田譲冶
息を殺して暮らす
田畑修一郎の”洋裁店“
尻に火がついた思い
艱難”坪田“を珠にする
 
士郎と基次郎
「没落時代」前後
自意識過剰の士郎
ダンス・パーティの夜
新聞紙を重ねて寝る
 
仲町貞子さんのこと
仲町さんの死亡通知
砂子屋書房の創業
京都弁のたくみな
大地主の一人娘
 
船橋時代の太宰治
錯乱の時代と夾竹桃
一時間ももたない“
パビナールの入手難
芥川”賞“よりも金が
 
「ハワイ物語」の作者
中島直人との出会い
一時間ももたない“ハワイへ帰りたい“
川端氏の長女の序文
いたましいその死
 
「早稲田文学」時代
旱天の慈雨だったが
苦労の多い集金旅行
本庄陸男との邂逅
鶴次郎と稲子さん
 
「阿佐ヶ谷会」の縁起
勝負は風の吹き回し
清福を楽しむ将棋会
竹村書房派と早稲田派
全員それぞれの棋風
 
三宅島の旅
感動的な田畑の作品
呉越同舟の旅
味噌汁六杯の太宰
川崎長太郎の背中
 
中国語講習会
「麦と兵隊」の時代
小田獄夫を講師に
懸命な振り仮名つけ
流暢な伊藤整の発音
 
潤一郎と「春琴抄」
佐助に似た生活
世にも不思議な話
抒情詩と激越さ
三好達治の激怒
 
我孫子の旧志賀邸
颯爽会のピクニック
平林寺の宮島資夫
百姓家の旧志賀邸
志賀さんと保険
 
満州で逢った人びと
満州へ出掛けた動機
壇一雄の肝っ玉
満人作家の古丁
ヘルメットの逸見猶吉
 
ある出版屋の話
外房御宿に引っ越す
プラン・メーカー“
主人の巨額な放蕩費
時局の重大さを痛感
 
晩年の徳田秋声
藤村の晩年と比べて
突っ放すように話す
珈琲とビワに喜ぶ
原稿はもう書かん“
 
マニラと報道班員
火焔と亜鉛屋根
マニラ駐在の海軍武官
映画「三人のマリア」
太鼓と歌とラム酒
 
神風特攻隊と報道文
前線基地の飛行場へ
暗い戦闘機隊
苦心を払った敷島隊
公式的な報道文に
 
マニラとの別れ
五日かかって羽田へ
陸軍報道部の面々
踊り狂うマニラ娘
並木道の夜の女だち
 
敗戦の年の春
武田麟太郎と会う
感激調の楽観論を
ビールを燗して飲む
気味悪い焼夷弾の音
 
敗戦前後
イナ釣りの”その日“
遠慮なく洩れる灯影
東京の様子を見に
焼け野原の早稲田
 
「素直」の創刊
変調な雑誌ブーム
「早稲田文学」の復刊
障子紙と文芸雑誌
「桜島」を創刊号に
 
梅崎春生の結婚祝賀会
赤坂書店に入る
突然の祝賀会の通知
貧弱だが印象深い会
変わった顔ぶれの来会者
 
新宿のハモニカ横丁
 
たのしい阿佐ヶ谷会
横丁の名前の由来
竜“と
魔子“と藤原審爾
 
新宿今昔譚
「種蒔く人」と”秋田“
文壇人と夜の新宿
魔子もの“第一作
新宿マダム列伝
 
太宰治の死と桜桃忌
象徴的な色紙の歌
再会を約束したが
小島政二郎氏の見解
降りしきる雨の中で
 
外村繫の再婚
人生の気まぐれ
酔って口ずさむ童話
滝井孝作氏を仲人に
浜辺に逃げた花嫁
 
丹羽文雄と「文学者」
活を入れた十返肇
一日三十枚を書く
几帳面な丹羽の性癖
相次ぐ作家の輩出
 
石原慎太郎の出現
同人雑誌愛読の弁
断層がナマナマしく
「灰色の教室」のこと
質素だった祝賀会
 
戦後世代作家の登場
新作家五木君のこと
文学のワクを破る
雪の金沢に飛んで
完結にあたって
あとがき