二・二六事件の謎
- サブタイトル
- 昭和クーデターの内側
- 編著者名
- 大谷 敬二郎 著
- 出版者
- 柏書房
- 出版年月
- 1967年(昭和42年)2月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 315p,図版 [3] 枚
- ISBN
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/O84
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
自序
I けっ起のなぞ
(一) けっ起の謎
1.真相と憶測と定説と
2.戒厳は望まず
3.戦争抑止のけっ起か
4.鈴木貞一大佐の放言
5.テロかクーデターか
6.天皇制のもとのクーデター
(二) 憶測を生むその背後関係
1.事件をあやつるもの
2.統制派の陰謀か
3.コミンテルンとの関係
4.栗原安秀の動き
5.「ゾルゲ」とは結びつかない
(三) 青年将校「一挙」思想の展望とけっ起の真意
1.首謀者たちの革命理念
2.革命における武力行使
3.北、西田の維新思想
4.けっ起の「機」
5.村中磯部らの心の変化とけっ起の真意
6.維新戦の根底を貫くもの
7.獄中、村中、磯部の述懐
(四) 無暴、無計画のけっ起か
1.軍を抱いて維新を
2.十分の成算
3.必勝の確信
(五) 身にしみついていた「改造法案」
1.青年将校の改造思想
2.青年将校と「改造法案」
3.「改造法案」の魅力
4,二・二六は「改造法案」の実現
II 派閥抗争か粛軍か
(一) 軍の派閥
1.軍の派閥とは
2.二つの頭をもつ皇道派
3.清軍運動と清軍派
4.統制派というもの
(二) 軍中央部における指揮権争い
1.荒木、真崎指導体制の確立
2.宇垣閥の一掃
3.斎藤内閣における荒木の留任
4.荒木の辞任と林陸相の登場
(三) 派閥抗争より粛軍へ
1.清軍派と皇道派
2.青年将校弾圧の始まり
3.林陸相の粛軍
4.真崎教育総監の追放
III けっ起行動における疑問
(一) 不法出動と統帥権の蹂躙
1.統帥権とは何か
2.統帥権の僣奪は許されない
3.同志による独断専行
4.統帥権蹂躙の二つの面
(二) 過大兵力の使用と殺戮の残虐性
1.維新勢力の原動力
2.殺戮の残虐性
(三) けっ起における同志関係
1.同志ならざる同志
2.奉勅命令に見る同志の態度
(四) 青年将校運動
1.青年将校運動とは
2.青年将校運動の実態
3.青年将校の維新における役割
IV 事件鎮定における疑惑
(一) 怪奇、混迷の軍首脳部
1.事件鎮定における疑惑
2.陸軍省発表の意味するもの
3.弾圧か、維新か、大臣の去就
4.討伐に一貫した統帥部
(二) 皇道派巨頭の動き
1.皇軍相撃を排す
2.荒木、真崎にリードされた軍事参議官会議
3.深夜の説得というもの
4.牙に衣する説得
5.本庄侍従武官長の立場
6.幕僚の思惟と行動
(三) 説得案という大臣告示
1.大臣告示となるまで①
2.大臣告示となるまで②
3.二つの大臣告示
4.けっ起将校を喜ばす
5.軍事参議官の不逞
(四) 討伐回避の軍隊指揮官
1.討伐を回避する第一師団
2.維新の大詔を仰がんとする戒厳司令官
(五) 警備隊への編入は謀略か
1.警備隊への編入
2.誰の献策か
3.用兵における謀略ということ
(六) 下達されなかった奉勅命令
1.奉勅命令はいま実施の時機にあらず
2.奉勅命令が出たらどうするか
3.奉勅命令は知っていた
4.奉勅命令のうけとり方
(七) 叛乱か反乱か
1.抗戦の決意
2.叛乱か反乱か
3.彼らは叛徒ではない
V 暗黒裁判
(一) 軍法会議の黄い影
1.粛軍の決意
2.兵は寛大、将校は厳罰
3.裁判へのいかり
4.暗黒裁判ということ
5.獄中磯部の苦悩
6.軍裁判の黒い影
(二) 北、西田は首魁か
1.死刑は既定の方針
2.青年将校運動を培ったもの
3.青年将校に殉じた西田税
4.人力致し方なし
5.大内山に光さす
6.北の苦慮心痛
7.奉勅命令はおどかしだろう
8.北、西田は首魁ではない
(三) 真崎大将の無罪に疑いあり
1.臨床訊問の一こま
2.数々の容疑資料
3.否認の一点ばり
4.つかみかねる真崎の真意
5.無罪の判決に疑いあり
6.謎をとく鍵
7.真崎と青年将校
あとがき
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