昭和動乱私史 下
- サブタイトル
- 編著者名
- 矢次 一夫 著
- 出版者
- 経済往来社
- 出版年月
- 1973年(昭和48年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- 7,542,37p,図版 [8] p
- ISBN
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/Y66/3
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
第一章 日本軍部、遂に南進政策を決定す
「好機南進」の悲劇的意味
陸軍、南方進出の用兵検討を行なう
南進政策と戦争相手国の問題
田中参本作戦部長の作戦構想
海軍の作戦準備急進展す
対ソ警戒戦備の問題
梅津関東軍司令官の対ソ方針
米・華の対日軍事共同戦線結成
比島に対するアメリカの軍事力増強さる
民間における「南進論」について
海軍に反英感情沸き立つ
第二章 九月六日の御前会議、遂に対米英開戦を決定す
苦悩する大本営陸海軍部
煮え切らぬ海軍、強硬論の陸軍
九月六日御前会議の記録
大西洋会談と米英の勝利の計画
第三章 日米首脳者会談の問題
近衛首相、ル大統領との直接交渉を企画
日米首脳者会談、ハルの冷淡さと野村の努力
駐日グルー米大使の努力
日米首脳者会談、遂に御和算となる
グルー米駐日大使の批判
第四章 第三次近衛内閣、遂に倒壊す
戦雲、次第に拡大
荻窪会議
陸海軍の対南方作戦準備進展す
近衛と東条の対立
東条、東久邇宮内閣を希望
近衛内閣、遂に総辞職す
東条中将、後継首相に推薦さる
近衛の辞職をめぐる是非の論
近衛の辞職とアメリカ
第一次大戦とトルコの経験
第五章 東条内閣の成立
運命の十月十七日
東條英機という人物
武藤章と、お定の調書
東条内閣の成立
組閣の秘話
湯沢三千男の思い出
第六章 日米交渉、遂に失敗す
東条内閣・その一、国内政治統制強化
東条内閣・その二、東条の和平努力
東条内閣・その三、対米交渉
東条内閣・その四、十一月五日の御前会議
東条内閣・その五、交渉遂に行詰る
ハル・ノートの意味したもの
日本の対米英蘭作戦計画進む
ハル・ノート以後の米国の動き
ル大統領、天皇に親電を発す
第七章 大東亜戦争遂に勃発す
十二月八日の朝
日本の対米攻撃は騙し討ちであったか
「おとり」としての真珠湾
真珠湾奇襲策決定にいたるまで
日本海軍の対米戦略
遂に真珠湾奇襲を決行す
戦果に対する評価
いわゆる「クモの巣」論争
山本五十六元帥に対する批判
第八章 昭和十七年度国策研究会の事業と活動
内外情勢の展望
本会人事、関口泰と金森徳次郎のこと
研究活動の収穫
大東亜問題調査会の設置と経過
第九章 特攻隊と大西海軍中将
私と大西との交際
豪快なる大空軍主義者
天皇、海軍を叱責
海軍、サイパン不落を迷信す
手違いだらけの海軍作戦
大西のサイパン決戦論
惜しまるる戦局転換の機
大西の大空軍主義と海軍
米内と大西のかけ合い
大西海軍中将の徹底抗戦論
大西、陸海軍の統制協力に奔走す/松平康昌との会談/頑強なる抗戦論/和平に徹した米内/大西の抗戦論の根拠/大西の悲涙/多田中尉の特攻のこと/大西遂に割腹す/特攻隊について/奇怪なる高木惣吉の少将の独善
第十章 西田幾多郎博士と大東亜論争
戦争指導に学者の協力を求む
ガ島作戦で田中中将と佐藤少将がなぐり合い
西田博士、カンカンに怒る
「世界新秩序の原理」を執筆
戦後の反響、大宅壮一の文春記事
西田博士の戦争論
知識人の戦争協力
軍人・学問を弁ぜす
憲兵の西田博士圧迫
西田逮捕の危機を解かせた一席
第十一章 東条内閣、遂に打倒さる
戦時統制経済の強化と発展
窮乏する国民生活
戦局次第に不利となる
東条、内閣改造を行ない指導力強化を図る
ヤルタ、テヘラン会談
戦局、東条内閣を危機に追い込む
東条内閣打倒運動起る
近衛、岡田等重臣団の打倒東条の動き
東条、岡田の対立
陸軍、政界に孤立す
東条内閣、遂に総辞職に追い詰めらる
東條打倒の決め手となったもの
東条内閣、遂に総辞職す
中野正剛の死
死の原因
自殺に失敗した東条英機
第十二章 小磯内閣の成立と倒壊
小磯国昭大将に組閣命令降る
組閣工作、一応順調に進む
湯沢三千男、組閣本部を去る
本土決戦体制への移行
戦局著しく悪化し、小磯苛立つ
重臣たち、小磯内閣を見限る
小磯内閣、遂に総辞職す
第十三章 鈴木終戦内閣成立
独伊降伏して戦局逼塞、ヤルタ協定
後継内閣を工作す
鈴木内閣の成立
組閣、陸軍との協力問題で難行す
終戦
第十四章 終戦余話
近衛公の対ソ和平特使問題について
陛下から突然の御召し/近衛、対ソ特使を引き受ける/戦争開始前における軍部の戦争終結の考え/軍部、戦争終結に苦悩/近衛がまとめた和平案/日本を不幸に陥れた政府と軍部の対ソ認識/ソ連、日本を相手とせず/近衛の「辞世」の句
対米直接和平交渉論
日本は何故対米和平に努力しなかったか/幣原元外相の対米捨身外交論
中国と直接和平交渉をしていたらどうか
陳伯生の述懐/殷同の努力/岡村寧次司令官の和平工作と佐藤賢了の対中共和平工作の嘘!/日華両国の悲劇
繆斌事件の経緯
はしがき/発端・小磯と繆斌との関係/陸軍と重光外相の反対/繆斌の来日/繆斌・東久邇宮を訪問/天皇の叱責で小磯内閣倒る/繆斌の死刑
杉山元帥夫妻の死
(附)国策研究会小史
参考資料一覧
あとがき
索引
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626

