東京という主役
- サブタイトル
- 映画のなかの江戸・東京
- 編著者名
- 佐藤 忠男 著
- 出版者
- 講談社
- 出版年月
- 1988年(昭和63年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 311p
- ISBN
- 4062040255
- NDC(分類)
- 778
- 請求記号
- 778/Sa85
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
第一章 東京の顔について――映画監督と東京
1 心のふるさと下町――小津安二郎
●深川生まれの小津安二郎
●若き日の小津の東京
●東京への期待と現実
●大東京の片すみで
●都落ち
●片思いの街
●東京への愛の名セリフ
●聖化された東京
2 雑踏する盛り場の魅力――黒澤明
●雑踏の魅力
●「野良犬」――東京を駆けめぐる映画
●闇市という解放区
●歌謡曲が行進曲になった
●東京の酷暑
●夕立のあとで
●雑踏を遠く離れて
3 路地裏に生きる人々――成瀬巳喜男
●ヤルセ・ナオキ
●大通りが嫌い
●路地裏が好き
●裏通り文化、路地文化
●場末の人々――「はたらく一家」
●裏町は悲しからずや
●裏町のサロン、ミルクホール
●せまいところが好き――「稲妻」
●下町に住む母親と四人の子どもたち
●夜の裏通りにうずくまって
●世田谷へ
●母親との仲直り
●東京放浪記
●梅ヶ丘あたりに降る「驟雨」
●世田谷ふう個人主義と民主主義
第二章 江戸から東京へ――時代と東京
1 江戸町人の暮らしと心意気
●組と侠客
●江戸の町人的理想――侠気と粋
●粋を求めて
●侠と粋の傑作――「河内山宗俊」
●粋のア・ラ・カルト
●粋とラブシーン
●カウンター・カルチャーの舞台としての下町
●都市と糞尿
●長屋と下水
●壮絶なまでに汚い長屋のスキン・シップ
●時代劇の絵空事
●貧しさと自立心
●映画に撮られた最初の日本人
2 新派の東京――明治の時代精神
●愛の物語の名所――数寄屋橋、湯島天神
●華やかなスターたちの街――日本橋
●市川崑版「日本橋」
●堂々と光り輝く女たち
●風俗の映画的変形
●立身出世主義と女たち
●出世のために男を東京へやる
●書生の街、東京
●「婦系図」――湯島通れば・・・・・
●「婦系図」――湯島通れば・・・・・
●「折鶴お千」――万世橋、神田明神
●明治の本郷の町並み――「雁」
3 瓦礫の東京――焼け跡からの出発
●「東京五人男」――瓦礫の街の喜劇
●玉川線、井の頭線沿線あたりのバラック街
●瓦礫の市街を走る超満員の都電
●配給所ありき
●農家への買い出し
●疎開から帰る子どもの出迎え
●お殿さまでもおいらでも、風呂に入るときゃみな裸
●国民酒場とメチル・アルコール
●台風一過の市民集会
●焼け跡の戦後民主主義
●積極的に廃墟を撮ったイタリア映画
●抵抗運動とリアリズム
●「素晴らしき日曜日」――焼け跡時代の青春像
●野外音楽堂の架空「未完成交響楽」
●「長屋紳士録」
●セットに下町が生きのびる
●「風の中の牝鶏」――月島と隅田川
●隅田川のほとりで弁当を食べて
第三章 山の手と下町――東京の都市構造と性格
●松竹調下町人情文化
●第二の下町建設の夢――小市民映画
●新興住宅地とサラリーマン
●古き良き伝説の世界へ
●野暮と無骨が東京をめざす
●新版・山の手
●山の手と個人主義
●西洋的ラブ・ロマンスの背景としての山の手
●原節子と田中絹代
●地方の映画少年にとっての東京
●下町を生き返らせた「男はつらいよ」シリーズ
●大都市のなかでの棲みわけ
●麹町と田園調布――その今昔
●東京のスラム街――その今昔
●東京は雑然のデモクラシーを目ざす
第四章 盛り場の変遷――浅草・銀座・新宿
1 日本で最初のモダン都市――浅草
●モダンでハイカラな街
●「浅草の灯」――ペラゴロ華やかなりしころ
●「乙女ごころ三人姉妹」――古い芸人たちの世界
●情感豊かな下町風景
●戦災復興期の浅草
2 スマートな企業の応接間――銀座
●企業の応接間としての盛り場
●若い女性が歩いてサマになる街
●「銀座カンカン娘」
●「銀座化粧」――酒場を描いた名作
●「秋立ちぬ」――裏通りの小さな八百屋
●高級バアの街
●究極の銀座讃歌
3 七〇年代若者文化の拠点――新宿
●タイトルに東京の地名のはいった映画
●七〇年代若者文化の拠点
●街頭劇が成り立つ街
●「新宿泥棒日記」
●盛り場の決定的瞬間
●新宿西口の闇の奥
●「竜二」――悪場所のふるさと
●増殖する異物
●超高層ビルの不安
●超高層ビルの窓の内と外
●街中に緑の廃墟が
第五章 アジア的大都市TOKYO――外国映画のなかの東京
●火山の国日本
●伝説化されたセックス天国吉原
●中国革命の根拠地としての東京
●雑然都市
●ソビエト映画の未来都市・赤坂見附
●ああ、肥担桶
●「東京画」――失われたオズを求めて
●「東京ポップ」――カワユイ日本人
第六章 映画の東京名所
●お茶の水
●皇居前広場
●国会議事堂
●帝国劇場
●ニコライ堂
●日比谷
●靖国神社
●兜町
●勝鬨橋
●早稲田大学
●小石川
●国際劇場
●山谷
●十二階
●玉の井
●谷中
●吉原
●品川
●羽田空港
●東京港
●多摩川
●渋谷
●神宮外苑
●巣鴨拘置所
●関東大震災
●二・二十六事件
●東京大空襲
●青空教室
第七章 出会いと感激の都――私と映画と東京と
●はじめての東京
●犬も歩けば
●リュックサックで古本屋へ
●新劇をいつでもやっている東京
●撮影所がそこにあったから
●失業都市・東京
●職探しで東京をさまよって
●ああ、ふるさと
●東京の憂うつ
●侵略の気分
●「どっこい生きてる」――職安に走る人々
●上野駅から
●「また逢う日まで」へのとまどい
●こんな恋人たちはどこにいたのだろう
●地方の軍国少年として
●東京の自由人たち
●東京は謎にみちて
●「今ひとたびの」――西洋みたいな東京
●チェホフの芝居の舞台装置
●東京へせっせと論文を送って
●東京で映画雑誌の編集者になった
●安定した生活を捨ててでも
●毎日が祭り
●感激の都
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