戦後日本の政党と外交
序章 政党政治と外交
「政争は水際で終る」か?
片面講和から全方位外交へ
第一章 講和の過程
一 両極化とナショナリズム
占領下の政治状況
平和と講和
二 「超党派外交」の失態
保守の政治指導
自由党と国民民主党―超党の全権団
三 全面講和と中立との途
社会党内の対立
平和三原則と講和五原則
社会党の分裂
四 外交路線と政界再編の展望
講和後の保守陣営
分裂後の両派社会党
第二章 日ソ国交回復
一 「講和」の波紋
講和後の政局
外交・防衛問題
二 修正依存政権の難航
鳩山内閣の成立
日ソ交渉の端緒
第二次鳩山内閣
バンドン会議
第一次日ソ交渉
重光の渡米折衝
三 社会党統一と外交路線
共同政権構想
再統一への途
四 保守合同火中の外交
保守合同と日ソ交渉
日ソ交渉の再開
鳩山の訪ソと引退
二党制と外交
第三章 安保改訂
一 保守の高姿勢と動揺
石橋政権から岸政権へ
岸内閣の改造
第二次岸内閣
安保改訂交渉
警職法案をめぐる混乱
二 革新の停滞と反発
統一後はつの社会党大会
「中立外交」
第一四回党大会と一九五八年の総選挙
勤評、警職法反対闘争
三 保守の「内交」
岸の総裁再選
対米交渉再開
自由民主党の党議決定
四 革新の分裂
安保条約改定阻止国民会議の結成
社会党の「再建論争」と西尾新党
国民会議の第八次統一行動
五 院内主義の限界
全学連の羽田示威―新安保条約調印
民主社会党の結成
社会党の臨時党大会
国会就任に向かう与党
国会の審議
六 民主主義の擁護と外交
新安保条約の強行採決
アイゼンハワーの訪日中止
野党の動きと自然成立
総括―市民運動と政党制
終章 沖縄返還と日中国交正常化
一 沖縄返還と安保自動延長
池田政権の外交姿勢
佐藤政権の登場
沖縄返還の動き
返還交渉
一九九六年末の総選挙
安保条約の自動延長
返還の実現と佐藤の退陣
二 日中国交正常化
前景
池田内閣までの日中の接触
佐藤政権の日中国交回復
日中平和友好条約の締結
補論 内政と外交――西欧の場合
はじめに
一 戦間期における内政と外交
二 福祉国家における内政と外交
三 西ドイツ東方政策の展開
年表
あとがき