はじめちょろちょろなかぱっぱ
- サブタイトル
- 七五調で詠む日本語
- 編著者名
- 高柳 蕗子 著
- 出版者
- 集英社
- 出版年月
- 2003年(平成15年)3月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 206p
- ISBN
- 4087812839
- NDC(分類)
- 911
- 請求記号
- 911/Ta57
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 主な参考文献:p206
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき 七五音のやさしいコトダマ
実用篇・言葉のモバイル
一 二カイの下に女あり・・・・・・字を覚える
「櫻」の字を覚える/「戀」の字を覚える/「松」の字を覚える/小野篁歌字尽/「叡」の字を覚える/「壽」の字を覚える/「熊」の字を覚える/「業」の字の筆順を覚える/巳・己・已の区別を覚える/瓜と爪の区別を覚える
二 せりなずな・・・・・・暗記はまかせて
七草の名を覚歌/俳諧の要点/メートル法の単位を覚/日本史かるた/八代集の名前を順番に覚/脳神経の名前を覚/五行占いの魂の数を覚/おめでたい夢の順番/坎日を知るための歌/要点のみの手紙/
文字表記のコツ/三角関数を覚/元素の周期律表を覚える
三 とおずつとおるおおかみ・・・・・・定形外乱闘
のばす「お」の使い方/名物の列挙/電気抵抗のカラーコードを覚える/不平等条約改正の担当者を年代順に覚える/鎌倉五大寺/動物の法定伝染病
四 歌の父と母・・・・・・勉強の基本
「いろは歌」と辞書/「いろは歌」とジョーク/歌の父と母/『小倉百人一首』
五 はじめちょろちょろなかぱっぱ・・・・・・極意をヒトコトで
ごはんの炊き方/砂糖の買い方/喪服の着付けのコツ/おじぎの顔をあげるタイミング/トイレの作法/魚と餅の焼き方/地震の起きた時刻で翌日の天気を知る/引き金を引くコツ/剣道の極意と心構え
六 人は城 人は石垣・・・・・・教え諭す歌
武田信玄の説く家臣との接し方/え、もういっぺん言って/納得されにくくなった教訓/細川幽斎の処世の歌/謙虚に世界に立ち向かう歌/腰が低いという美徳/現金払いのすすめ/校歌の教訓/一つとせ/「衛生かぞえ歌」と「衛生唱歌」/
嫌な思い出の教訓歌/納得のいく比喩/一瞬で説き伏せられる快感/立ち直りのシナリオ/先に延ばすな/むしゃくしゃを笑いで乗り越える/現代のことわざ/落ちついて晴れ間を待て?/ことわざになった俳句(一)/ことわざになった俳句(二)/仏の教えを説く歌/『世界国尽』
七 ほのぼのと明石の浦の・・・・・・よろずのおまじない歌
望みの時間に目を覚ます/七草粥を作るときの歌/髪切りにあわぬ呪文/蜂に襲われたら/猫が帰ってくる/いい初夢を見る/虫除け/なくした針を見つける/こんがらかった糸をほどく/戸締りの歌/蛇除けの歌/蛇にかまれそうになったときの歌/
卯・亥・巳・未の刻に爪を切るとき/嫌な男と切れる呪文/泥棒除け/お客を早く帰す/若水を汲むときの歌/イタチが不吉な横切り方をしたら/カラスが縁起の悪い鳴き方をしたら/霊魂を呼ぶ
八 その葬りを蛸がするなり・・・・・・治療の歌
火傷をしたとき/喉に骨が刺さったとき/目にゴミが入ったとき/皮膚病をなおす/狐による夜泣きを止める/夜泣きを止める/吐き気と下痢腹痛をなおす/馬の腹の病気をなおす歌/胸の病気をなおす/和歌で物怪病をなおす
九 ねねどねたるぞ・・・・・・魔除け厄除け
悪い夢を見たとき唱える歌/辻に立って行き交う人の言葉で占うときの歌/湯浴みをしている間に鐘を聞いたときの歌/道で百鬼夜行に会ったときの歌/人魂を見たときの歌/鵺が鳴くのを聞いたときの歌/しし虫の鳴くのを聞いたときの歌/
夜外出するときの歌/庚申の日に眠ってしまったときの歌
十 笑ふてくらせふふふふふふふ・・・・・・鬼神の心を動かす
「七ふ」の祝い/雨乞いの歌/照乞いの歌/木星が月の内側を抜けた/狐や狸のいたずらを封じる/火事も吉事に/頭上注意/無実の罪をはらす/神様をおだてる/笑って成仏した将門の首/鬼も「あわれ」と/神に届いた思い
逸話篇・言葉のヒーロー
一 一富士に鷹匠さんになす粗相・・・・・・困ったときの歌だのみ
怒る鷹匠に謝る/松が枯れたのは/機嫌直しの名人幽斎/居眠り小坊主を歌でとりなす/居眠り僧を殿様が歌で許す/親子げんかの仲裁/歌で厳しい検地を切り抜ける/歌で怒りを静める/歌で罪を許される/流刑島から卒都婆に歌を書いて流す/
蹴鞠の袴の紫を許される/女を手討ちから救う/質流れしそうな小袖をもどしてもらう/毛抜きをただでもらう/歌で米をねだる/社の老朽化を訴えた神様/ふんどしを忘れた!/うまい返歌でお姫様をくどき落とす/数え歌でくどき落とす
二 名をも雲井にあげるかな・・・・・・歌で出世
鵺退治/歌で出世した源頼政/歌で出世した藤原範光/歌で出世した藤原清輔/歌で加増された中根平蔵/ぱっとしない貫之/名誉のあだ名
三 まだふみもみず天の橋立・・・・・・ふーんだ!の歌
貞徳もぎゃふん/矢文挑戦状(一)/矢文挑戦状(二)/敵ながらあっぱれ/大宮人の鼻をへしおる/穂積朝臣vs.平群朝臣/唄げんか/アタマに来た!/弘法大師vs.伝教大師/麦粉でむせかえった西行/西行vs.神様/源信vs.仏様/さすが名人/聞き捨てならないわよ
四 紅葉踏みわけ鳴く蛍?・・・・・・引用の逸話
道灌が歌道にめざめた歌のナゾナゾ/歌の知識を戦場で生かす/この歌が証拠だ/西行の出家の動機/蛍を鳴かせた幽斎/「ぐなり」の例歌/暗号電報万葉ラブレター/和歌の寛容さ
現代篇・インターネット時代のコトダマ
インターネットと言葉
最短の文/暗号と仲間意識/「2ちゃんねる」のスラング/二音単位の短縮/コギャル語と近松/言葉との意外な出会い/誤変換という言語の偶然/「です。」は冷たい/アスキーアート
あとがき 日本語の善意
主な参考文献
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