図書センケン ノ メイ080007659

先見の明

サブタイトル1~10
隠された昭和史
編著者名
成瀬 恭 編著
出版者
双葉社
出版年月
1997年(平成9年)5月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
354p
ISBN
4575232971
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/N54
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
肖像あり
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

はしがき
 
第一章 日独防共協定反対の建白書(第一回目の建白書 昭和一一年一一月二五日)
山室英男氏の『昭和一一年の秋』とは
桑原が松本外務次官に提出した書簡
桑原鶴の『敗戦の事実と国民の覚悟』
桑原外務二等書記官の「情勢判断」―総力戦研究所における外交史の講義―
ダンケルク英軍敗退の「情勢判断」
桑原外務二等書記官の「日露戦争史観」
朝河貫一と三浦銕太郎、石橋湛山のこと
前夫人・屬敏子さんとのインタビュー
桑原の前夫人・敏子さん
徳富芦花を好んだ桑原
青島時代の新婚生活
屬家の兄弟姉妹
仲人役・芳沢謙吉氏
郷里における桑原鶴のこと(上毛新聞「三山春秋」)
外務省入省直前の桑原
桑原鶴の「外交刷新の秘宝」
 
第二章 銘記せよ!昭和一一年の危機
吉田茂駐英大使の場合
辰巳武官と吉田駐英大使
吉田外務次官の「対満政策私見」(昭和3年)
関東軍に妨害された「対満政策私見」
日英提携対中国経済援助
成功したリース・ロスの幣制改革
日本も参加すべきだった幣制改革
終戦時の東郷と吉田茂
東郷茂徳欧亜局長の場合
防共協定に反対した吉田駐英大使
ドイツにとって東郷は「好ましからざる人物」
東郷欧米局長の外交意見書
形骸化した東郷意見書
文学志望より外交官へ
東郷は第一次大戦をいかに観察したか
「時代の一面」にみる東郷の見識
ドイツ復興の見通し
若き外交官・東郷の先見性
松岡外交と対決した東郷
開戦時、東郷に辞職を迫った吉田茂
米内光政遣外艦隊司令長官の場合
二・二六事件と防共協定策定時の米内
海軍中央の右傾化
米内の三国同盟反対論
戦後における井上の述懐
米内司令長官の『対支政策手記①』
米内司令長官の『対支政策手記②』
末次の胸ぐらをつかんだ米内
ロシア研究に没頭した米内
米内海相就任前後の海軍
米内を補佐した山本次官と井上局長
本間雅晴参謀本部第二部長の場合
本間中将と筆者の出会い
陸士一九期の特殊性
英国通で一貫した本間雅晴
東條に疎外された本間雅晴
スイスにおける本間雅晴
知将・本間雅晴の形成
私生活における本間雅晴
歴史から消えた「多田・本間秘密工作」
 
第三章 駐在武官その他の情報活動
辰巳栄一駐英武官のロンドン情報
仲野好雄、辰巳補佐官の談話
提督・新見政一中将と大井篤大佐
政友会幹事長と石川信吾
日本陸軍部内の英米通(杉田元陸幕長からの書簡)
 
第四章 桑原の「大東亜戦争指導私論」(第二回目の建白書 昭和一九年四月二一日)
序文
戦争指導上の三大項目
戦争指導要綱大綱
敵側戦争指導の検討
戦争指導要綱
結論
 
第五章 桑原の「賠償問題建白書」その他(第三回目の建白書 昭和二一年七月)
幻の賠償問題研究懇談会
広田弘毅外相宛・二通の時局論「逆鱗」
敗戦に当たって(桑原が外務省を辞任して野に下った時の「挨拶」の一部抜粋)
 
追想
桑原鶴君の死を悼む(別府節弥)
私と桑原鶴先生との因縁(佐藤忠雄)
「鶴さん」の面影(北沢治雄)
桑原鶴先生乞食生活九カ年の思い出(加藤茂蔵)
隠忍・根気・信仰(小沢中)
 
桑原鶴略年表
桑原鶴著作一覧