大川周明
はしがき―なぜ大川周明について書くのか
第一章 生いたちの記
鳥海山のふもとで
熊本五高時代の思索
横井小楠と南洲への心酔
東京帝国大学へすすむ
青年時代と精神の遍歴
キリストとマルクスとプラトン
西洋の思想家への憧憬
真実の宗教を求めて
押川方義との交わり
八代六郎との交わり
大いなる人生の転調
第二章 日本とアジアへの目ざめ
亡命インド独立の志士とのめぐりあい
頭山満との交わり
インドにおける民族独立運動
満洲鉄道社員として大陸へ
ポール・リシャルとのめぐりあい
日本への回帰
日本の代表的人間群像
佐藤信淵の思想を学ぶ
石田梅巌の心学とは何か
平野国臣の憂国の真情
剣の人・宮本武蔵
近代日本の創設者織田信長
上杉鷹山の政道
戦える僧・上杉謙信
源頼朝の事業と人格
日本精神研究の特色
第三章 国家革新運動
日本改造の思想
日本と日本人の存在理由
大川周明の国家革新思想
米騒動と皇太子御成婚問題
猶存社の結成と革正運動
行地社の思想について
国家革新の行動原理
昭和維新とはどういうことか
権力と人格の離反
日本の道徳とは何か
日本的人格論
社会と人格について
天皇の本質について
日本改造の理念
日本的行動の理念
西洋思想からの離脱
大化改新への回顧
興国運動の原理
激動の中で
満州事変の勃発
三月事件の真相
十月事件の解明
神武会の設立と活動
軍と政治、軍人と政治家
五・一五事件と大川
第四章 アジアの復興
アジアの復興の意義
ヨーロッパの革命とアジアの復興
インドと中近東の歴史的関係
アジアにおける英ソの抗争
アジアの民族主義
中東問題の重視
アジア解放の戦い
東洋の文明と秩序について
アジア建設者とは
イブン・サウードのサウジ・アラビア建設
ケマル・アタテュルクの新トルコ建設
レザー・パフラビの近代イラン建設
インドの民族独立運動
ガンジーとネール
国際連盟とアジア新秩序
満州事変の世界史的意義
シナ事変の意義と悲劇
日本の世界史的使命
アジアとヨーロッパ
世界史における日本の役割
第五章 極東軍事裁判と大川周明
言葉のない裁判
『コーラン』の翻訳
清水夫婦の温情
健康なもの
なぜ『コーラン』を翻訳したか
第六章 安楽の門
安楽と幸福について
人間性の善への信仰
母への思慕と信仰
西郷への崇敬と信念
第七章 大川周明における生けるもの
「世界の西欧化」と「アジアの復興」との矛盾
「世界の西欧化」の意味するもの
「アジアの近代化」と民族主義
国民主義を通じて世界性へ
大川周明年譜