昭和史の証言
序文(岩淵辰雄)
序文(真崎大将の思い出)(長野朗)
序にかえて(清水謙一郎)
まえがき
第一部 真崎甚三郎大将の追放
陰謀、真崎教育総監の追放
天皇を誤らしめた林陸相の上奏
軍閥事始めと三月革命事件
暗鬱な昭和初めの世相 桜会国家改造をうたう 天下を震憾させた三月事件
真崎遺書が語る満洲事変
統制派軍閥の野望と思惑 事変拡大を防ぎ統制派の怨恨を買う 統制派の前に立ちはだかった真崎次長 十月事件の奇怪な謎
士官学校事件から二・二六事件へ
辻政信の密告で明るみへ 磯部、村中の上申書 相沢中佐永田軍務局長を刺殺 国体原理派の遺書は語る 私は証言、告発する 統制派は事件をフルに利用した
天譴、日本敗戦と戦争指導計画
これが戦争指導計画だ 愚真、永遠にねむる
「真崎は西郷になり得なかった」に反駁する
「真崎は西郷になり得なかった」の論にこたえて 林銑十郎のざんげ 菅公配所の月を見る真崎の心事
第二部 激動時をゆく真崎の思想と信念
岩淵辰雄氏に託す知己の情
真崎銃殺を命じた寺内陸相
磯村裁判長の証言
真崎の瞳の回りに輪がある
感動したロビンソン検事
国家社会主義に反対だった真崎
天皇機関説問題と真崎
真崎を恐れた財界人
大義を明らかにした真崎
最後までソ連にだまされた軍首脳
軍人政治家の野心
追放解除に反対した次田大三郎
第三部 真崎甚三郎の人間像
二・二六事件以降の真崎
親鸞に帰依した晩年の真崎
むしろ教育者であった真崎
寺内の前でひらき直った山岡
山下奉文の涙
悟れぬということを悟った
陛下は馬に跨がった
弟勝次氏の見た兄甚三郎大将
ぬきんでた人物(鍋島直紹)
真っ先きに墓参(西村利三郎)
危篤の母に演習中止(和田常雄)
こまやかな人情家(井原潤次郎)
巨星落つの感(中尾都昭)
お世話さまになります(中牟田芳江)
人間真崎に心打たる(坂井隆治)
大へんな信仰家(修山修一)
あとがき
付録
一、 近衛公上奏文
二、 ロビンソン検事メモ(全文)