近代日本人物政治史 下巻
序
第一章 政党政治をめざして(大正元年から大正一一年まで)
尾崎行雄(大正元年八月から大正三年三月まで)
西園寺内閣の崩壊―護憲運動はじまる―尾崎、憲政の神様となる―桂内閣の瓦解―シーメンス事件起る
犬養毅(大正三年三月から大正五年一〇月まで)
犬養、入閣を拒絶―世界大戦と犬養の「軍備論」―大隈の対中国政策―大隈内閣改造
後藤新平(大正五年一〇月から大正七年九月まで)
ピリケン内閣参謀長―外交調査会―大いに帝国の襟度を示し―「自衛のため」の出兵―名医、診断を誤る
原敬(大正七年一〇月から大正一〇年一〇月まで)
平民宰相登場す―ぬきさしならぬ出兵問題―普選運動たかまる―宮中某重大事件―原首相暗殺
第二章 「英雄待望論」(大正一一年から昭和六年まで)
堺利彥(大正一〇年一〇月から大正一二年九月まで)
当時の労働運動―日本共産党創立―方向転換論―共産党検挙―獄中迎春
加藤高明(大正一二年一〇月から大正一五年一月まで)
護憲三派内閣―ムチとアメ―貴族院改革―三派分裂
森恪(大正一五年一月から昭和四年七月まで)
果てしなき泥試合―積極外交の担当者―国民のたたかい―はげしい弾圧―張作霖爆殺
浜口雄幸(昭和四年七月から昭和六年八月まで)
ライオン宰相―「金解禁」は特効薬?―統帥権干犯問題―男子の本懐
第三章 ラッパの音に踊るもの(昭和六年から昭和二〇年まで)
石原莞爾(昭和六年九月から昭和七年五月まで)
雲の上の陰謀―二〇世紀の放火犯―東京陥落―話せばわかる!
斎藤実(昭和七年五月から昭和一一年二月まで)
スローモー?―国を焦土と化しても―政変下に宇垣の上京―軍部のばつこ―二・二六事件
宇垣一成(昭和一一年二月から昭和一二年六月まで)
五里霧中の五日間―西園寺、近衛説得に失敗す―宇垣、東京へ帰る―宇垣へついに大命下る―組閣交渉難航―祭政一致内閣
近衛文麿(昭和一二年七月から昭和一六年一〇月まで)
加茂川の水とスゴロクの賽と陸軍―中国人民は抵抗をやめない。戦争は長期化してきた―複雑怪奇の連続―近衛、新体制運動に着手―日ソ中立条約と日米交渉
東条英機(昭和一六年一〇月から昭和二〇年八月まで)
清水の舞台から―東条独裁政治―倒閣運動起る―小磯・米内連立内閣―敗戦への道
第四章 国民の指導者はどこに(昭和二〇年から昭和三〇年まで)
徳田球一(昭和二〇年八月から昭和二一年五月まで)
東久邇終戦処理内閣―政治犯の釈放―戦犯にぞくぞく逮捕令―公職追放はじまる―幣原反動内閣打倒人民大会
吉田茂(昭和二一年五月から昭和二四年一二月まで)
鳩山追放と吉田の登場―吉田と徳田の鉢合せ―マッカーサーの人力車―第三次吉田内閣成る
鈴木茂三郎(昭和二五年一月から昭和二九年四月まで)
社会党分裂、鈴木、書記長となる―朝鮮戦争―サンフランシスコ体制―第三勢力論
鳩山一郎(昭和二九年四月から昭和三〇年九月まで)
保守合同はラン頭の急務―鈴木の総評工作失敗―吉田政治ついに終る―鳩山選挙管理内閣―第二次鳩山内閣―今後の人物地図は?
あとがき
索引