東京裁判「パル判決書」の真実
- サブタイトル
- なぜ日本無罪を主張したのか
- 編著者名
- 太平洋戦争研究会 著
- 出版者
- PHP研究所
- 出版年月
- 2006年(平成18年)12月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 306p
- ISBN
- 4569656285
- NDC(分類)
- 329
- 請求記号
- 329/Ta22
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 折り込図:太平洋戦争日本軍の進出と後退(1枚)
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
第1章 「平和にたいする罪」では裁けない
三種類の罪のうち、二種類は事後立法
パル判事「戦勝国に事後法制定の権限なし」
パルの問題提起:国際法は〝侵略戦争〟を本当に禁じていたのか
「侵略戦争」という言い方についてのパル判事の考え方
パル判事の強調点:東半球の権益を獲得した西洋諸国の暴力は不当な戦争
第2章 パル判事は張作霖爆殺事件をどう見たか
満州某重大事件と称されていた張作霖爆殺事件の真相追及
日露戦争で獲得した満州の権益(張作霖爆殺事件の背景 一の1)
日本は、満州に国民革命軍を入らせない政策をとった(張作霖爆殺事件の背景 一の2)
高まる一方だった中国ナショナリズムの〝国権回収〟の波(張作霖爆殺事件の背景 一の3)
「対華二十一カ条の要求」で一挙に高揚した中国ナショナリズム(張作霖爆殺事件の背景 一の4)
山東省の日本権益を認めたベルサイユ平和条約(張作霖爆殺事件の背景 二の1)
「戦争に訴えざるの義務」を課したベルサイユ平和条約(張作霖爆殺事件の背景 二の2)
ワシントン会議で山東省権益を返還した日本(張作霖爆殺事件の背景 二の3)
不戦条約と九カ国条約(張作霖爆殺事件の背景 二の4)
「関東軍が張作霖を殺害したとしても共同謀議とは関係がない」
田中隆吉陸軍少将の証言はまったく信用しなかったパル判事
今では真相が解明されている〝神秘の幕〟
第3章 パル判事は柳条湖事件をどう断じたか
満州事変を完結させた熱河作戦と塘沽停戦協定
柳条湖事件は誰がやったのか、日本か?中国か?
柳条湖事件に直接関係した被告たち
その後の研究―柳条湖事件はやはり関東軍が起こした
第4章 満州事変は日本の自衛戦争だったか?
「満州事変は間違っていただろう、しかし共同謀議ではない」とパル判事は言う
パル判事の「満州事変は自衛戦争」との根拠は何か
これらの事件がいわゆる共同謀議なしに発生したものであることを納得できるだけの資料
アメリカ政府は日本が共産主義防止を主張したら反対できない
「満州事変は国際法違反だが、不戦条約さえもが認めていた自衛戦争」
第5章 「陸軍は国民の政党」であったか?
民間人被告・大川周明博士と満州事変
張作霖爆殺事件の年に〝決議された〟満州領有のたくらみ
満州事変への関心をそらすために仕組まれた第一次上海事変
「日本では陸軍は実はいわば国民の政党であった」と断じたパル判事
第6章 満州国建国は手のこんだ政治的狂言
「満州事変はたしかに非難すべき行動」
「満州事変は正当化されない」が「共同謀議を使わずに説明できる」
日本人は「白人の重荷」をになったのか?
パル判事の問題提起:日本はなぜ満州国建国という手のこんだ政治的狂言を演じたのか
「満州国の建国は西洋列強の模倣にすぎなかった」
「ある作り事(満州国建国)をいつわりのないものであると執拗に弁護する心理状態は、全然理解しがたい」
第7章 日本の「北支分治政策」をめぐる攻防
満州事変のあと、日本はどんな姿勢で中国にのぞんだか
北支を日本の支配下に置くという〝大戦略〟
梅津・何応欽協定と土肥原・秦徳純協定でじわじわと侵略
華北五省を中国政府から分離させようとした日本
強まる北支への日本支配と一致抗日を叫ぶ大衆
一九三六年(昭和十一)、日中関係はデッドロックに乗り上げた
モンロー主義を引き合いに出したパル判事の天羽声明への評価
ミッション・インポッシブルへの切ない同情
パル判事の弁明と日本、そして米英への厳しい弾劾
第8章 日中戦争とアメリカ
盧溝橋事件から日中全面戦争へ
日本の広大な占領地域
東亜新秩序の建設と聖戦意識の高揚
日中戦争とアメリカのコミットメント1 道義的禁輸
第二次世界大戦の開始と日独伊三国同盟
日中戦争とアメリカのコミットメント2 一九四〇年七月、第二次近衛内閣成立以降
日本は蘭印の資源を狙っていたのかも知れないが・・・・・・
第9章 太平洋戦争の始まり
パル判事曰く〝在米資産凍結や石油全面禁輸は経済戦の宣戦布告〟
独ソ開戦によって混乱した日本の軍部と政府
日本は日中戦争での譲歩なしで日米和解を望んだが・・・・・・
東条英機内閣の最後の日米交渉
パル判事、日米交渉におけるアメリカ側傍受翻訳文の不正確さをつく
アメリカは暫定妥協案を関係国に示したあと、〝ハルノート〟を手交
第10章 通例の戦争犯罪
暴かれた日本軍の残虐行為と被告たちの責任
残虐行為を「命令し、授権し、許可し」た明白な証拠がない
三つの虐待・殺害事件をめぐるパル判事の観察
終章 「今次の戦争はまさに日本という国の戦いだった」
「日本はソ連を侵略した」という、ソ連の主張について
パル判事の日本社会観察とその誤り
パル判事が見落とした諸点
パル判事の「勧告」の危うい部分
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