パールハーバーの真実
- サブタイトル
- 技術戦争としての日米海戦
- 編著者名
- 兵頭 二十八 著
- 出版者
- PHP研究所
- 出版年月
- 2001年(平成13年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 254p
- ISBN
- 456961714X
- NDC(分類)
- 391.27
- 請求記号
- 391.27/H99
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
第一章 艦攻と魚雷
日本海軍人に「決戦強要」の信念を与えた「3点セット」
「艦攻」の成り立ち
航空魚雷はいかにして始まったか
日本海軍の主力「九一式魚雷」
「九四式魚雷」の誤算
爆撃と雷撃の比較
どのくらいの炸薬で魚雷は戦艦を沈められたか?
日本の魚雷用炸薬の種類
米軍の航空魚雷はどんなものだったか
航空魚雷に期待しなかったアメリカ
「艦攻+魚雷」の日本における組み合せ
「艦攻」を使える兵器に育てた中島知久平
第二章 魚雷主義
「九六陸攻」が山本五十六の戦争観を支配するまで
不評だった「八九式艦攻」
「九六式艦攻」に続いた名機「九七式艦攻」
開かれた「九六式中型陸上攻撃機」への道
着手できなかったアメリカ艦隊撃破の唯一の方法
山本には水雷色の強い「3点セット」を直率する自信もなかった
「パールハーバー」は「3点セット」の何を証明したか?
「パールハーバー」と「ミッドウェー」の意味したもの
魚雷は高価でおいそれと使えない
艦攻が抱えた魚雷の処遇へのジレンマ
魚雷はいかに手間のかかる兵器であったか
魚雷を取り付ける直前の「調定」とは?
多くの時間と労力を要した魚雷の取り付け
「海戦」が始まると魚雷兵装作業は格納庫内で行なった
投下試験を行なってから魚雷を再度取り付ける
命令前の取り付け作業も
兵装交換
日本空母は火災に対して弱かった
第三章 発艦と着艦
作業の妨害要因としての回避運動
九七艦攻の発艦の準備には手間がかかりすぎた
「暖機運転」に日米格差あり
欠かせなかったエンジン整備
発艦の手順
空中攻撃隊のあとに戦闘機が発艦
雷装艦攻の作戦半径は?
艦上機収容の手順
エレベーターの作業効率は?
発進はモタつき、巡航スピードも違いすぎて、同時襲撃にならない
人造ゴムを開発できなかった日本軍用機の「アキレスの踵」
ミッドウェー後の「追試」
魚雷がちゃんと機能するとは限らない
米軍だって―
雷撃機は最も落とされ易い
「零戦」の性格分析
零戦は決して理想的な「艦戦」ではなかった
第四章 機銃装備
「20ミリ機銃装備戦闘機」への道
20ミリと12・7ミリの始まり
重火器による大型機の自衛という考え方
必要だった最良の護衛戦闘機か爆撃機側の自衛力強化
日本には精度の粗い汎用工作機械しかなかった
まさしく「ヤマモト銃」だった、エリコン20ミリ
海軍航空本部はエリコン20ミリの取得に動いた
日本には高性能自動火器を自前で開発・量産する技術力はなかった
20ミリ機銃の増産を急がせた山本五十六
FFクラスの旋回機銃では中攻の自衛はできなかった
「20ミリFF」と「キャリバー.50」の性能比較
毘式7・7ミリ機銃弾のパフォーマンス
零戦の毘式7・7ミリ固定機銃の性能は?
FFでない20ミリを零戦の翼銃に選ぶことはできたか?
もし20ミリではなく、13ミリにしていたら?
第五章 空母の性能
レーダーの有無の意義
空母の回避性能と燃料
日本空母の高角機銃
日本空母の高角砲
米艦にも、旧い火器や弱い火器が搭載されていた
被害の最大要因は、防漏対策なき燃料タンク
「命令者とその部下」の力関係が、戦闘の形態に合っていなかった
必要だった山口多聞少将のキャラクター
あとがき
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