江戸東京物語 山の手篇
1 赤坂・麻布界隈
赤坂は赤根山に発するか
家康と青山の地名伝説
溜池、葵が岡、大倉集古館
不夜城赤坂その昔は
富国強兵時代の軍隊町
今に残る軍隊的の面影は
森鷗外、乃木希典、乃木坂
明治建築の粋、赤坂迎賓館
旧憲法に由緒の明治記念館
元赤坂と赤坂御門
大岡家ゆかりの豊川稲荷
赤坂見附のシンボル、弁慶橋
一ッ木通りのいわれは古い
紅灯の街に緑風吹く氷川神社
『氷川清話』の勝海舟邸跡
中江兆民と青山霊園
『吾妻鑑』にもある飯倉の地
「秘密の花園」麻布十番
永井荷風の偏奇館跡
広尾はススキ野だった
2 新宿・四谷界隈
新都心の始まりは内藤新宿
そもそもの新宿とはどこに
四谷大木戸と玉川上水の跡
四谷警察署追分派出所
新宿二丁目は牛屋が原
歌舞伎町命名談
幻の歌舞伎町シンボル
新宿の象徴だった武蔵野館
遥かなりムーラン・ルージュ
新宿西口第変貌の軌跡
往時茫々、熊野神社と十二社
淀橋は将軍鷹狩の地
孫文、ボース、インドカリー
「角筈の聖者」内村鑑三
角筈、東女大、新渡戸稲造
新宿駅東口の変転
キツネの親子が棲んだ停車場
乗降客ゼロから百五十万人へ
ラッシュのはしりは煙草工場
ダンディ西条と駆けおち電車
草野心平の「火の車」
小泉八雲の愛した明治の新宿
青年歌舞伎の本拠もあった
花園公園は円朝の旧居跡
京王線始発駅は新宿三丁目
戸山が原の怪人二十面相
大久保はツツジの名所だった
怪談なら四谷左門町
四谷信濃坂の滝沢馬琴
近代農業の発祥地、新宿御苑
外苑のシンボル、絵画館
3 早稲田・牛込界隈
早稲田田圃に茗荷畠
早稲田建学の大隈重信
逍遥にちなむ世界の演博
名物教授会津八一と秋艸堂
夏目家は喜久井町の名主
夏目漱石、小宮豊隆、出歯亀
早稲田はカツ丼発祥の地
唯一残った都電は荒川線
荒川沿線名所旧跡散歩
関口芭蕉庵、大聖堂、椿山荘
高田馬場はどこにあったか
西早稲田は穴八幡の冬至祭
佐伯祐三描く落合風景
落合の林芙美子と古屋信子
広重、田山花袋、神楽坂
山手銀座は神楽坂だった
余丁町、逍遥、松井須磨子
抱月と須磨子の芸術比翼塚
「である調」紅葉と横寺町
白足袋の大家と広津和郎
金太郎、田村虎蔵、筑土八幡
4 本郷・小石川界隈
本郷もかねやすまでは江戸
湯島通れば思い出す
湯島聖堂に昌平黌
赤門といえば加賀百万石
長谷川如是閑語る明治の本郷
弥生町の貝塚発掘の土器
啄木の本郷転々借金暮らし
学者文化人の西片町由来
団子坂には鷗外の観潮楼
三四郎と団子坂の菊人形
漱石「猫の家」と千駄木
駒込は吉祥寺故事来歴
八百屋お七、大円寺、円乗寺
駒込茄子、土物店、青果市場
貧弱の一葉、菊坂の質店
らいてう、青鞜、曙町
水戸光圀と後楽園の円月橋
芭蕉のアルバイト先は小石川
山口素堂、太田南畝、初鰹
小石川植物園と白山神社
甘藷先生と大岡越前
こんにゃく閻魔と塩地蔵
護国寺、桂昌院、音羽町
切支丹屋敷の白石対決
菊池寛と小石川富坂
茗荷谷と林泉寺の縛られ地蔵