図書オオカワ シュウメイ アジア ドクリツ ノ ユメ080007424

大川周明アジア独立の夢

サブタイトル1~10
平凡社新書 651 志を継いだ青年たちの物語
編著者名
玉居子 精宏 著
出版者
平凡社
出版年月
2012年(平成24年)8月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
305p
ISBN
9784582856514
NDC(分類)
319
請求記号
319/Ta77
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
主要参考文献:p299-303 関連年表:p304-305
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

はじめに
 
第一章 南進日本の「眼・耳・手足」となれ
学費無料・小遣い支給、一〇年働けば一万円
五・一五事件に関与して服役
満鉄、外務省、陸軍の出資と思惑
人物を見る試験で選抜
五・一五事件関係者による監督
語学の専攻ごとに班分け
「大事なことは正直と親切」
訪れる軍人、政治家たち
深夜にかかる「非常呼集」
「政治を論ずるな」の方針
日中早期停戦への意欲を語る
「南方通」の軍人たちが出入り
「日本は興廃の岐路に立つ」
スパイ容疑で拘束も断じて語らず
 
第二章 マレー作戦の裏側で
マレー半島で資源獲得に歩いた若者の記憶
戦争準備を視野に設置された領事館
外務省、唱和通商、満鉄が決めた先行き
大南公司シンゴラ支店に軍の情報網
上陸地点を"視察旅行"で歩く
一時帰国のはずが一転、軍属に
運んだのは無線機、機関銃、手榴弾
「開戦は八日」の知らせが到着
煙幕としての「すき焼き会」
夜明け前の上陸から翌日の停戦まで
「ミスター・ニッポン」と呼ばれて
外務省に残るその名は「他人」
 
第三章 ビルマ独立への共闘とその限界
防衛研究所所蔵の資料に書き込まれた事実
ビルマ工作の起点、「南機関」
腕の血をすすって、ビルマ独立に忠誠を誓う
西方行きの夢が潰えて
「ビルマ独立義勇軍の真の戦い手」
車輛では進めない山道を行く
「種々雑多」な人間の集団
空文化した独立の約束
BIA大観兵式
大川塾生の"反乱"
BIA,消滅へ
師の教育をけなした領事に反発、ビルマに向かう
青年運動への軍政上の深謀
「心の友を作るよう努力せよ」
相容れない軍政とアジア主義
バーモウ首相暗殺未遂事件への関与
軍事裁判で「監禁三年」の刑を宣告される
 
第四章 ベトナム・カンボジアの志士と密かに交わる
従軍記者のペンから辿る足跡
「北の山根、南の松下」
「特別な任務のためにベトナムに来た」
東洋のパリ、サイゴン
拳銃を離さずに眠った日
水面下の独立運動支援
ゴ・ディン・ジェム救出作戦
特務工作部隊「安隊」
新興宗教カオダイ教に接触
「血を流さなければ真の独立は達成できない」
根強いクォン・デ待望論
近づく敗戦の日
漁船での脱出に同期生との別れ
"戦犯容疑者"としての目をつけられた大南公司
「軍国主義のコマーシャル」から離れて
 
第五章 遠いインドをともに目指す
色あせたペルシャ語のノート
F機関による「インド国民軍工作」
F機関から岩畔機関へ
デリー発の短波放送を傍受
岩畔機関ペナン出張所
新司令官チャンドラ・ボース
「われは悪魔とでも手を握る」
インパール作戦
激戦地で投降呼びかけ
INA士官学校でインド人を訓練
捨て身の投降工作
占領したコマヒから撤退
ビルマ撤退のなかで見たチャンドラ・ボースの姿
バンコクで迎えた敗戦
「ドクター・オオカワを知っていますね?」
 
終章 歴史の一部になって
焼け落ちた上大崎の寮舎
「乱心」の師を見舞う帰還者たち
勝者の追及を恐れて
"不眠競争"の仕打ち
集まって対策を練る
卒業生の会「南方会」の設立
葬儀で"子等"の代表が読んだ弔辞
彼らが「大川塾」で得たもの
作戦至上主義への嫌悪感
二年の修学期間が意味するもの
 
あとがき
主要参考文献
関連年表