図書コウショク モノガタリ080007382

好色物語

サブタイトル1~10
編著者名
小池 藤五郎 著
出版者
桃源社
出版年月
1963年(昭和38年)10月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
270p
ISBN
NDC(分類)
384.9
請求記号
384.9/Ko31
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

はしがき
 
女色
新吉原の遊びと元吉原のおこり
一 新吉原の大門
二 遊里は社交場、成人教育の場所
三 息子株の遊びののぞき見
四 三十だいの遊びののぞき見
五 家康、元吉原を作らせる
新吉原の一日と紀文の月見
一 新吉原への引越しのいきさつ
二 性悪客をつかまえる美女群
三 吉原の朝
四 吉原の昼と「銀でしめりを打つ」
五 紀文の月見の宴
吉原の大通人と野暮客
一 遊女を加えて野外劇
二 裏をかいて花をそえる
三 屁のはねかえり
初会・揚代・今紫・ゴロツキ
一 遊女の初会・再会
二 島原と吉原の揚代
三 天下の糸平と今紫
四 ダル辰
五 吉原芸者の風紀
吉原の御利益は観音様以上
一 宮本武蔵は元吉原から出陣
二 遊女の権威と遊里の政策的ねらい
三 伽羅をたいての酒の燗
忍従の限界点
一 第二湖光(におてる)(鳰照)
二 なさけの深さ
三 池の水
四 名門のかなしさ
五 天津乙女のなげき
六 美少女への目
七 カワズと鶴
八 ろくろっ首
九 銀のカンザシ
十 義理の父への孝道
十一 月下の(鳰照)(におてる)
十二 白梅咲く
 
新宿の鬼女綾垣
一 出世頭の東京新宿
二 花廼屋春里の悪戯
三 急所をつかまれる
四 客は関白、遊女は天皇
五 喧嘩
六 興歌でトドメを刺す女
 
明治三十年ごろの吉原
一 恋にチビた日本堤
二 吉原の大門から町々のさま
三 張見世・影見世・菅搔(清搔)
四 吉原の業種と店々の盛衰
五 御内証と娼妓の部屋のさま
六 玉代の搾取と年期延長
七 亡八と成人教育
 
起請
一杯食って、指まで呑んだ大尽客
一 心中の意味・種類・キセル焼き
三 馴染に嬉しい一杯を食わされた男
四 指を切らせては男が立たぬ
五 指を呑んだ男二人
指切りの方式と実際の例
一 抜け道をふさぐ指切り
二 指切りの法式
三 切った指が見当たらず、二度切った哀話
血判・血書・起請文の黒焼
一 起請の流行と勧進(かんじん)比丘尼(歌比丘尼)
二 起請文の書き方と紙の継ぎ方
三 血判の法式と起請文の末路
四 起請文、ラブ・レターで作る恋の妙薬
五 血で書いた文
入墨(入ボクロ)による心中立て
一 女の貞操とイモリの血
二 入墨とお安くない入ボクロ
三 入墨あれこれ談義
四 遊女白雲の悲話
髪切りの心中立てと怨念
一 女が髪を切る時
二 髪切りの法式と女の怨念
貫肉の心中立てと昆陽の話
一 品川の三夕の残酷物語
二 苦痛度の強さを競う心
 
男色
男色(男色・衆道)とは
一 古代の日本には男色なし
二 臗穴を利用する方法の発見
三 性欲処理薬の服用
四 仏教よりも衆道
五 衆道の三世と少年誘拐
六 尻に火がつく
江戸文化人の男色と戦後のそれ
一 釜破損につき今日休み
二 ゲイ・ボーイの誕生
三 男色の相互扶助
四 男色のリンチ
五 衆道の心中立て
六 吉行淳之介のゲイ・バー実態調査
男道関係貴重文献の値段
一 珍本「衆道綱目」は誰の手生けの花か
二 男色実語経と弘法さま
三 メダカ四ひき網にはいる
明和五年(一七六八)の舞台子・陰子調べ
一 江戸の舞台子・陰子
二 各地の子供屋
三 揚代と若衆の本場
四 研究者は史料買入の金をほしがる
五 「本の手帖」愛書雑誌
衆道の弟分は女性化する
一 弟分に共通する精神状態
二 弟分増田甚之介の怒り
三 書置を貫く感情
四 決闘
五 衆道の強靭さ
武田家旧臣の美少年群
一 大小名のお見立てを待つ
二 男色・女色玉の輿
若殿を弟分にした男と湯島の力松
一 真赤の炭火をいただく
二 湯島の陰間茶屋
三 陰間遊びとナマグサ物
四 伴色の小咄
五 白梅の精、湯島の力松どの
武田信玄筆の衆道の誓紙
一 信玄の寵童二人
二 武田の古法を知らぬ者
三 武田流衆道の片鱗長坂小輪
四 命がけの衆道
五 武田流男道史料への愛惜
 
補遺
徳川家光と男道
八嶽高原の緋桜