妖の日本史

まえがき
　
崇峻天皇
馬子の権勢／崇峻の憎悪／七日七夜の霊障／崇峻天皇朝は存在しない？／暗殺者の死
　
蘇我入鹿
稀に見る英才／蝦夷天皇説／皇極女帝の寵愛／中大兄の謀略／入鹿暗殺／宙を飛ぶ生首／あい次ぐ怪火／入鹿の怨念／竜に乗る怨霊／斉明の死／朝倉山上の鬼
　
長屋王
藤原氏の画策／皇子の発病／長屋王の呪い／大法会の事件／叛逆計画／長屋一族の憤死／死魂の報復／悪疫の蔓延／藤原四兄弟の急死／密告者の最期
　
井上皇后
女帝と仲麻呂／妖僧弓削道鏡／巨根伝説／井上の呪詛／同日死亡の怪／蛇身と化す／あい次ぐ怪異／生きていた他戸親王／藤原百川の頓死
　
早良親王
二十余年の怨障／親王禅師／謀反の冤罪／水上の憤死／怨霊の牙／悪霊封じの都／母子相姦／桓武の贖罪／怪異の続発／薬子の乱
　
菅原道真
清涼殿の落雷／藤原時平の反目／雷神の恐怖／怨霊の報復／醍醐帝への呪い／地獄に堕ちた醍醐／怨念の短歌／百一年目の謝罪
　
平将門
桓武帝の後裔／応神帝の神託／将門調伏の呪法／秀郷の百足退治／七人の影武者／鋼鉄の超人／咆哮する生首／生首東国に飛ぶ／怨霊の怒り／江戸庶民の将門信仰
　
崇徳上皇
望まれざる誕生／鳥羽帝への憎悪／保元の乱／悪左府の死／孤島の幽閉／血書した五部大乗経／天狗への変身／大魔縁となる／血に染まる棺／怨霊と西行／金色の大鳶／怪異あい次ぐ／明治天皇の謝罪
　
楠木正成と後醍醐天皇
演出された「忠臣」／後醍醐帝の怪夢／後醍醐帝と密教／南朝は正統か／出現した鬼女／正成の怨霊／壮大なる悪霊群／牛頭の襲撃／闇に浮かぶ巨顔／生きていた正成／大魔王となった後醍醐