二・二六事件全検証
- サブタイトル
- 朝日選書 721
- 編著者名
- 北 博昭 著
- 出版者
- 朝日新聞社
- 出版年月
- 2003年(平成15年)1月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 271,7p
- ISBN
- 4022598212
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/Ki61
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- おもな引用・参考文献:p221-230
- 昭和館デジタルアーカイブ
はしがき
一 憂国の青年将校運動
1 天皇は国家革新の象徴
北一輝の登場/西田税のほうがキーパーソン/揺籃期の青年将校運動
2 運動の展開
十月事件が起点/皇道派青年将校/五・一五事件は「失火」か
二 陸軍のヘゲモニーをめぐって
1 皇道派と統制派
離反/真崎大将も推した永田の軍務局長/追い込まれる皇道派
2 炎上へむけて
軍法会議の認めなかった十一月事件/相沢事件による反撃/決起を煽る
三 決起の前夜
1 決意のひとり歩き
キーワードは栗原中尉の「大言壮語」か/磯部の希望的観測/微動は誇張された「A会合」から/「安藤起てば歩三は起つ」の実態/加速/なぜ二月二六日なのか
2 にわかづくりの決起部隊
「仕舞った」までもふくむ参加/下士官兵には命令/西園寺襲撃は仲間割れで中止/かたちだけの「見当たり次第斬殺すべきものの人名表」
3 『日本改造法案大綱』の影響
影響はあったか/運動から遊離の北一輝、敬遠された西田税/まきぞえに
四 雪の挙兵
1 襲撃
目標は「国家破壊の元凶」/幻の第二次襲撃/朝日新聞社襲撃はきまっていたか
2 国家革新をせまる
石原大佐もうごけない/あまい上部工作/天皇は初めから毅然としていたか
3 場当たり的な「陸軍大臣告示」
「陸軍大臣より」と「陸軍大臣告示」/嘘ではなかった「行動」/「真意」も事実/ありえない将軍たちの陰謀
五 鎮圧
1 戒厳部隊となる
決起部隊を統帥部隊へ/帝国ホテルからのエール/つかの間の安堵
2 奉勅命令
抗しても逆賊ではない/下達の動機は不評/踏み切った石原大佐/あせる青年将校/延期のわけ/一転して抗戦に/伝達はなかった/最後のとき/秩父宮の「令旨」
3 成算はあったか
漠然とした建設色/クーデターの実効性/宮城占拠計画はあったのか
六 軍法会議の開催
1 東京陸軍軍法会議
軍法会議は戒厳と無関係/特設軍法会議ではない特設軍法会議/暗黒裁判か
2 将校グループは重罰
反乱罪の成立/公判廷/他の直接行動者たち/田中大尉らの自決
3 割りをくった北一輝と西田税
強引な措置/あきらめ/非直接行動者への判決
4 黒幕でない真崎甚三郎
機におうじて/法律を超えた無罪判決
七 事件後の陸軍
1 陸軍、政治に進出
革新官僚の台頭/新設された軍務課の意味/皇道派は健在
2 死刑になった者も恩赦
あとがき
おもな引用・参考文献
付 相沢事件判決書
1 第一審(第一師団軍法会議)
2 上告審(陸軍高等軍法会議)
人名索引
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