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大蔵大臣の昭和史

サブタイトル1~10
権力者の人物昭和史 7
編著者名
大谷 健 著
出版者
ビジネス社
出版年月
1986年(昭和61年)2月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
264p
ISBN
4828402667
NDC(分類)
342
請求記号
342/O84
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
各章末:参考書目 昭和の大蔵大臣年表:p257-264
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

はしがき
 
第一章 金融恐慌
1 政争
政友二派の分裂/昭和の政治をダメにした政友会と憲政会
2 片岡直温蔵相
賢兄愚弟/政界進出への野望/護憲内閣成立/突然に蔵相に
3 震災手形整理
金輸出解禁/台銀、鈴木商店事件/震災手形/世界一の商社、鈴木商店
4 パニック
金融恐慌第一波、渡辺銀行倒産/第二波は鈴木商店の倒産
5 政変
伊東枢密顧問の糾弾/第三波、近江銀行の休業が口火
6 老兵臨時復帰
高橋蔵相の登場/モラトリアムの実施/財界安定三法案の成立
 
第二章 金解禁
1 三土忠造蔵相
金融資本の時代へ/金解禁の亡霊
2 ライオンの選択
浜口内閣の二つの盾/井上、二度目の蔵相に
3 井上準之助蔵相
樗牛と主席を争う/法律家を諦め、日銀へ/大震災の余震の中、蔵相に
4 緊縮財政
精神主義的金解禁論/井上の馬車馬的金解禁PR
5 断行
世界最後の金解禁/時期が悪かった/大銀行が足を引っ張る/政府攻撃に二つの好材料
6 挫折
浜口、撃たれる/英国はじめ金本位制離脱/ついに金輸出禁止/井上準之助の暗殺
 
第三章 最後の抵抗
1 またも高橋蔵相
高橋の生い立ち/蔵相・高橋
2 高橋財政のノウハウ
インフレーション政策/国力に合った軍備を/日銀による国債の引き受け
3 帝銀事件
新官僚群の輩出/右翼革新勢力と斉藤内閣/検事動く/斉藤内閣総辞職
4 藤井真信蔵相
省内から大臣/林陸相との対決
5 昭和十一年度予算編成
高橋、七度目、最後の蔵相へ/健全財政への転換を決意/高橋、軍部をたしなめる
6 惨敗
高橋暗殺の論拠/天皇の怒り
 
第四章 戦争財政
1 馬場鍈一蔵相
実行に重きをおく妥協主義者/軍拡経済――増税と国債大量発行
2 結城豊太郎蔵相
結城・池田コンビ/「健全財政」は死語
3 賀屋興宣蔵相
統制経済への道/「賀屋三原則」/日中戦争へ突入
4 池田成彬蔵相
全三井を率いる/「英米を敵にまわしてはならない」
5 池田、石渡壮太郎を推薦/企画院総裁青木一夫、蔵相を兼任/三人目の政党人蔵相、桜内幸雄/大蔵省はえぬきの河田烈も"並び大名"/住友財閥の大ボス、小倉正恒/再び賀屋興宣/石渡壮太郎も二代目/わずか二カ月、津島寿一/最後の蔵相、広瀬豊作
6 財政の終わり
昭和史の大蔵大臣年表