民権闘争七十年
- サブタイトル
- 講談社学術文庫 [2377] 咢堂回想録
- 編著者名
- 尾崎 行雄 [著]
- 出版者
- 講談社
- 出版年月
- 2016年(平成28年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 15×
- ページ
- 381p
- ISBN
- 9784062923774
- NDC(分類)
- 312
- 請求記号
- 312/O96
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 底本:1952年読売新聞社刊 解説:奈良岡聰智
- 昭和館デジタルアーカイブ
序文
民権運動台頭期
明治政府の発足/慶応義塾では厄介者扱い/曙新聞に「討薩論」を投書/政治家への志固まる/革命派と議会派対立
国会開設準備時代
二十一歳で新潟新聞主筆/宴会で県令に無礼/ふたたび愛国社を組織/上京うながす幸運の手紙/在任二カ月で官職を辞す
十四年政変のころ
藩閥者流の企てた密謀/国会開設の大詔下る/大隈公にはじめて会う/山・藤・隈の公私関係/徴兵免れに初の借金
二大政党の誕生
自由、改進天下を二分す/原君と矢野君との因縁/弾圧に"虎ならし戦術"/名古屋で壮士に囲まる/佐賀流、大隈公の"二枚舌"
外交問題と取り組む
熱病のような支那心酔/支那の無力と無秩序/朝鮮は援け支那は討て/欧米まねる鹿鳴館時代/屈辱外交を非難/大同団結で反対運動/懇親会場で大喧嘩
保安条例前後
三千の有志哀訴を企つ/三年間東京から追放/巡査をしたがえ大臣遊び/星亨君との初対面に驚く/重刑、かえって幸福招く
初めての外遊
暴風雨でやっと上陸/米紙は私を豪傑扱い/クリーヴランド大統領に会う/英人気質に深い感銘/堂々たる英人の喧嘩/大隈公の遭難に急遽帰国
議会開設のころ
初の国会選挙で窮境に陥る/八百万の予算削減に努力/話にならぬ選挙妨害/人を喰った暴力防御法/日本流の選挙と金権政治/大臣いじめの質問
日清戦争とその後
積極論で政府を激励/政府、三国干渉に屈す/三時間の政府弾劾演説/伊藤から"松隈"内閣へ/"内閣打倒"で懲戒免官
「共和演説」の真相
初の政党内閣生まる/策士に乗ぜられた板垣伯/板垣伯の意外な上奏/民党分裂・板垣伯の清貧/権力に屈する国民性
政友会創立のころ
伊藤公、新党を計画/独り伊藤公の新党へ/党統率に伊藤公の苦心/星亨、刺客に殺さる/伊藤公とも袂をわかつ
東京市長時代
うっかりなった市長/勅語奉答で政府弾劾/日露ついに戦端を開く/軍当局も勝算立たず/米国へ桜の木を贈る/運命の奇縁・政敵の娘と再婚
桂内閣弾劾の前後
桂公得意の絶頂/犬養君と十余年ぶりで結ぶ/われながら激烈な演説/傍聴の仏人、演説に感激/桂首相ついに投げ出す
大隈内閣と私
ひとり憲政擁護運動を続ける/辞表を懐に入閣/増師成らず議会解散/大浦事件の処断を決意/袁世凱弾劾に乗り出す/欧洲大戦参加のいきさつ/心なくも二十一カ条に調印
寺内から原へ
藩閥内閣の再現防止に散る/演説を前に突如解散/米騒動で寺内内閣辞職/欧米視察で得た私の実感/普選運動の陣頭に立つ/憲政会も除名さる
軍備制限運動
列国の協定軍縮を提唱/軍縮決議案、否決さる/軍縮会議に日本も参加/陸軍の無謀軍拡を攻撃/刺客身辺をうかがう
軍国に傾く日本
不純な第二次護憲運動/政党の堕落に警告/張作霖爆死から満州事変/異国に聞く犬養首相
決死の闘い
軍拡を戒める質問書/岡田首相救出の真相/時世を詠んで演壇へ/西尾君の除名に憤慨/大戦を前に中立堅持
太平洋戦争の下に
議員総がかりで私の演説妨害/翼賛会を衝き政治の要諦を説く/緒戦の勝利と翼賛選挙/暴政に抗して立候補/意外にも不敬罪で起訴さる
日本降伏の前後
和t氏の除名を議員が計画/予想に先立つ降伏/議員の総辞職を提唱/新議会の議長選挙に忠言/憲法改正に際し警告/国民の無知・議員の無恥
占領下の錯覚
醜悪な党争を戒む/嵐を呼んだ平和決議案/指名選挙の誤りに憤激/解散回避の努力も水の泡/思いがけぬ訪米の旅へ/いたるところで大歓迎を受く
解説――「憲政の神様」から見た憲政史(奈良岡聰智)
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