図書目録メイジ ノ コトバ資料番号:080007251

明治のことば

サブタイトル
東から西への架け橋
編著者名
齋藤 毅 著
出版者
講談社
出版年月
1977年(昭和52年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
405p
ISBN
NDC(分類)
810
請求記号
810/Sa25
保管場所
開架半藤文庫
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

はじめに
 
第一章 明治の日本語――東から西への架け橋
一 日本語への絶望・森有礼のばあい
二 日本語改良のプログラム
三 日本近代化への道・漢語を使用したことの特質
 
第二章 東洋と西洋
一 東洋・西洋の語源
二 大東洋と太平洋
三 大西洋とアタラ海
四 三つの西洋――小西洋・大西洋・外大西洋
五 西洋文明へのあこがれ
六 小西洋と泰西はなぜ消えたか
 
第三章 合衆国と合州国
一 アメリカはなぜ合州国と書かれなかったか
二 国名成立と周辺の事情
三 アメリカ合衆国の中国での呼び方
四 合衆国という中国語・アメリカの政体をあらわしたことば
五 日本国におけるアメリカの呼称・共和国から合衆国へ
結語 合衆国とは共同経営の国を意味し、州を合した国を意味するものではない
付 合衆国の行政区画に対するその他の訳語
 
第四章 王なくして支配さる国――列玻貌利吉(レボブリーキ)考――
一 東洋の共和思想と列玻貌利吉(レボブリーキ)
二 「寄合持(よりあいも)ちの国」・民主的代議制度としてのレパブリック
三 共和政治の背後にあるものへ・西洋の人間観や社会観へのおどろき
 
第五章 社会という語の成立
一 「ソサエチー」の訳語にこまる
二 社会という語の成立の時期と制作者についての諸説
三 社会という中国語の意味についての先学の研究
四 社会という文字の日本での初見
五 社会ということばと観念が定着するまでのその類語
六 社会と社会学の成立
 
第六章 個人という語の成立――一個の人・一個人・一の個人
一 明治期までの「個人」の訳語
二 明治初期の訳語・一個の人民・各個・人別など
三 「個人」ということばの誕生
 
第七章 会社――「催合(もやい)」商売
 
第八章 保険ということばについて
一 保険という語が生まれるまでに保険を意味したことば
二 保険という文字の初見
 
第九章 銀行――金銀カワセ処
一 渋沢栄一が制作したという説
二 ロブシャイドの英華字典に由来するという説
三 香港版智環啓蒙塾課に由来するとなす武藤長蔵氏の説
四 銀行訳語年表
 
第十章 哲学語源――艾儒略から西周・三宅雪嶺まで――
一 ヒロザワヒヤという学文
二 アレーニ(艾儒略)における斐録所費亜と理学
三 日本人の宋代儒学の教養が西欧哲学へのアプローチを可能にした
四 形而上の理学と形而下の理学
五 理学からの分化――哲学と科学
六 哲学ということばは蘭語の日本語訳希哲学から生まれたか
七 希哲学の案出者は津田と西のふたりであった
八 哲学ということばに必ずしも賛成しなかったひとたち
 
第十一章 主義という重宝なことばの誕生
一 福地源一郎がつくったという説
二 はじめは理・道・教・論・学または説などの語をあてた
三 主義という語は、最初は、原理原則を意味するプリンシプルに充てられた
四 接尾辞としてのイズムへの転用
 
第十二章 学術と政治の発達に貢献した演説
一 演説という訳語は蘭学者がつくった
二 武家ことばとしての演説
三 演説と会議のはじまり
 
あとがき

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