図書目録ホンヤク ノ シソウ資料番号:080007250

翻訳の思想

サブタイトル
平凡社選書 54 「自然」とnature
編著者名
柳父 章 著
出版者
平凡社
出版年月
1977年(昭和52年)7月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
238p
ISBN
NDC(分類)
801
請求記号
801/Y51
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

第一章 二つの「自然」をめぐる論争
「自然」のままに「自然」を写す、ということ/鷗外の反論/日本語の意味より正しい翻訳語/「自然」は一つか/西欧人エマソンの「自然」観 「自然」の矛盾
 
第二章 辞書、事典にみる「自然」とnature
辞書における「自然」とnatureの共通性/辞書における「自然」とnatureの違い/「自然」とnatureとの混在の危険/「自然」とnatureの区別の記述/supernaturalなものとも対立するnature/
動物的な生命という意味をもつnature/「自然」とnatureの違い再考
 
第三章 翻訳語「自然」が生み出した誤解
近代以前のnatureの翻訳語「自然」/形容詞、副詞に近かった「自然」/natureの意味をもたない西周の「自然」/まず日本語としての意味をもつ翻訳語/翻訳語「自然」と「性」との使い分け/
「自然科学」用語の「自然」の始まり/「自然淘汰」の「自然」は「おのずから」/加藤弘之における「自然淘汰」の錯覚/翻訳語がつくり出す論理
 
第四章 「自然主義」の「自然」とは何か
「自然」を「自然」のまま書く/鷗外・巌本論争の繰り返し/中村光男の花袋批判/結局意味のすれ違い/花袋の「自然」とゾラの「自然」/獨步における「自然」/日本「自然主義」者の意味構造
 
第五章 自然科学者における「自然」
作家の「自然」と科学者の「自然」/観念が大事な科学者/科学の理論と決して一致しないnature/natureを捉える「観念」
 
第六章 丸山眞男「自然から作為へ」の「自然」
丸山眞男「自然から作為へ」の要旨/日本語「自然」と翻訳語「自然」の混同/デカルトのnatureと神/神の「作為」から人間の「作為」へ/中国、日本における「自然」/安藤昌益における「自然」/本来の論理と現実の論理/神の「自然」から人間の「自然」へ
 
第七章 「天」とnature
「天」の思想の意味/福澤諭吉の「天」/Godの翻訳語「天」/「天」の三重の意味/加藤弘之の「天」/西周の「天」/天賦人権論の「天」/「天」と「天皇」の思想

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