父が子に語る昭和史
- サブタイトル
- ふたばらいふ新書 015
- 編著者名
- 保阪 正康 著
- 出版者
- 双葉社
- 出版年月
- 1998年(平成10年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 340p
- ISBN
- 4575152536
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/H91
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- PHP研究所1990年刊の改訂
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
序章 昭和二十年八月十五日のこと
大日本帝国が解体した日
戦前生まれは総人口の三割程度に
祖父母や父母はどう生きたか
第一章 貧困と軍事力の時代
昭和二年の金融恐慌
「体験」を絶対視する体験主義者の傲慢
第一次山東出兵と張作霖爆殺事件
日本陸軍の独りよがりと謀略活動
歴史には常に表と裏がある
日本経済の基盤が弱かった昭和初年代
アメリカの大恐慌と日本の金解禁
身売り、欠食児童、倒産という悲劇
世界恐慌と植民地に向けられる目
没国際性化する政策判断
日本陸軍とは何か
社会の混乱と陸軍クーデター計画
共産党の活動
満州事変をきっかけに陸軍が主導的立場に
理念としての五族協和
「動機が純粋であれば正しい」という社会風潮の蔓延
国際的孤立の道を選んだ国際連盟からの脱退
陸軍軍人は何をもって行動の基準としていたのか
"国家革新"の大声に圧倒された親英米派の声
糾弾されたまっとうな学説
共産党幹部の転向声明、そして財界の腰砕け
日本陸軍が政治の実権を握っていく
陸軍の統制派と皇道派の対立
第二章 二・二六事件と陸軍大臣現役武官制
陸軍はたしかに悪者だが
盧溝橋事件と日中戦争の始まり
中国、韓国に対し、何をどう反省したらよいか
武漢三鎮の占領と東亜新秩序の建設というスローガン
中国全土での不毛な戦い
日本の国際的孤立日独伊三国同盟
ドイツの力を見誤る
中国大陸での点と線の戦いと日本での統制経済
第二のターニングポイントとしての昭和十五年
国論一本化への狂奔
昭和十六年十二月八日、太平洋戦争へ突入
ドイツへの一方的な思いこみ
謝れる対米観が情勢判断を誤る
解読されていた外交電報
三年八カ月つづいた太平洋戦争の内実
開戦当初の破竹快進撃
レーダーに捕捉され、暗号は解読される――ミッドウェーの敗北
米軍の反抗開始――ガダルカナルへの上陸
餓島と化し、二万余名の兵士の死
一方的攻勢に転じた米軍
戦争の体をなさない戦争
昭和天皇の終戦への意思
政治的能力を欠いていた日本の軍事指導者
軍事が政治の上位に位置した日本の悲劇
第三章 占領と国家再生の時代
国家主権を失った六年八カ月の占領期間
占領前期と後期の枠組みの違い
昭和天皇の退位の意向
天皇とマッカーサーの会見
天皇の人間宣言
天皇と国民を近づけた地方巡幸
革命前夜の様相
二・一ゼネストの中止
作り直しを命じられた憲法草案
日本国憲法の「精神」と「現実」の落差
極東軍事裁判の意味
単独講和か全面講和かの論争
朝鮮戦争の勃発と警察予備隊の創設、そして特需
日本が独立を回復した日
第四章 高度成長と抗争の時代
「十二歳の少年」のスタート
米ソ冷戦と国内政治の対立
「もはや戦後ではない」
政党の統一と「一九五五年体制」のスタート
世界観の違いによる根本的な対立
戦後社会と歴史を検証する姿勢の欠落
国論を二分した六〇年安保
強行採決とアイク訪日中止
政治の季節から経済の季節へ
高度成長の光と影
ベトナム戦争とアメリカへの反感
ベビーブームの世代による全共闘運動
全共闘運動の終焉、そして三島事件
日本の経済成長と一ドル=三六〇円の終わり
高度成長の頂点と田中内閣の発足
昭和四十八年の石油ショック
第五章 経済大国と国際化の時代
ロッキード事件と田中元首相の逮捕
「三角大福」の怨念と憎悪の政治
力強さを発揮しはじっめた日本経済
日米貿易摩擦の芽がふき出す
荒れる中学校と日本社会のいじめ体質
福田内閣から大平内閣へ
鈴木内閣から中曽根内閣へ
日本の教科書に対する中国、韓国からの抗議
ある中学生からの手紙
主語の欠落と言い訳の記述が多い日本の教科書
文部省と日教組の不毛な対立
ロッキードの判決と政治力学の変化
中曽根政治の功罪
高齢化社会での覚悟はあるか
強まる堅調な日本経済に対する風当たり
変わるアメリカの対日観と若き世代の役割
終章 昭和六十四年一月七日という日
昭和の終わり、平成の始まり
無数の教訓が詰まっている昭和史
あとがき
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