“流れ”の思想
- サブタイトル
- 川と日本人の関係考
- 編著者名
- 飛岡 健 著
- 出版者
- PHP研究所
- 出版年月
- 1981年(昭和56年)4月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 230p
- ISBN
- NDC(分類)
- 380.4
- 請求記号
- 380.4/To14
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
プロローグ 神と人間の一夜の物語≪川と祭り»
祭りは一夜の愛情物語/聖なる神と俗なる人間の交歓/祭りの条件――"夜"と"三ムイ"/人間本能の営みと自然への働きかけ/変貌する地域社会と祭りの形態/花祭りにおける水の役割
第一章 千変万化の自然のドラマ≪川の素顔»
"川"を頂いた名字の由来/多彩なドラマへの出演者達/川の表情とその演出者/「川でなく滝だ」という日本の川
第二章 涸れることのない財布≪川と生活»
繊細な感情を産む恩恵/古事記に見る川と人/川を支配する神々/「八俣の大蛇」伝説と暴れ川/水への渇望が生んだ諸々の伝説/川からの糧/地域の盛衰を決定する橋/交通手段としての川と舟/「川と旅」今昔/川と遊び/"用水"という名の血管/
「水掛け論」のおこり/合戦の舞台となった川/防衛や戦略の重要拠点
第三章 無常と悠久のあやなすところ≪川と文化»
万葉集に見る川の無常観/俳句に詩われた川への感情/詩人の心を捉えた川の詩情/浮世絵に描かれた自然の宴/心の故郷として歌われる"川"/民謡に歌われる川の情景/流行歌は川の無常観を歌う/世界各国に見る川の唄/伝統芸能と川との関係/
茶と花と川/民俗に根付いた川との交わり/諺に見る"川"への感情/昔ばなし背景としての川/河童伝説が語るもの/龍宮城伝説と「水の循環」/川の神と祭り/「生命の母」なる川と死/死後の世界での"川"/川に培われた"こころ"
第四章 マンダラロジー≪川とこころ»
曼荼羅世界の日本の自然/川のマンダラロジー/川の産み出すイメージ曼荼羅/日本の自然風土と川の心象/自然風土と日本文化との関連
第五章 山裸水濁≪川の荒廃»
精神形成に役立った故郷の川/汚染と破壊による自然改造/人間文明は"水上の楼閣"/日本人の「自然への甘え」体質/川は蘇るか
エピローグ 水上の楼閣≪川の未来»
再生能力を失った"自然"の誓い/いま在る者の使命
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