昭和史七つの謎 pt.2
まえがき
第1話 東條英機に利用されたゾルゲ事件
二十世紀の矛盾を背負い込んだ男
独ソ戦の行方を決定づけた男
十月十八日に逮捕された理由
軍事政権誕生のトリック
激しく言い争う東條と近衛
上奏文で共産主義浸透を警告
なぜ内相を兼任したか
消えた四ヵ月間の公判調書
東條が脅えた「第二のゾルゲ事件」
天皇や側近にも隠した真相
事件が東條内閣の「武器」に
軍事政権の不安と脅えの心理
コミンテルンと疑われた男
中野正剛代議士の検束
東條に抗議した凄惨な自決
戦場送りになった検事局部長
第2話 明かされる「大本営発表」の歪みと嘘
「臨時ニュースを申しあげます」
「ちがふ日本」になったのだ
合計八百四十六回
五つの特徴
最初は「良心的で正確」
事実から目をそむけて
無意味な形容詞の羅列
報道部のなりたち
「一本化」のウラ
台湾沖航空戦の真実とレイテ戦十万将兵の犠牲
日米の重大な相違
東條英機の「判断」
舞文曲筆の構造
厚顔にして無責任
第3話 「陸軍中野学校」の真の姿をさぐる
初めて会う人物のことは調べるよ
工作員の「防諜記」
GHQが注目した三つのこと
謀略のスペシャリスト
アッと驚く終了テスト
諸官は一人で一個師団に相当する
これぞ中野流戦法
では人格はひとつだね
さまざまな「戦後」
情報と近代日本
第4話 吉田茂が描いた国家像とは?
戦後の出発点
吉田ドクトリン
額賀の質問、小泉の答弁
二人の愛弟子
大久保利通
強烈な自負
実の父と養父母
「なんとなくということだな」
牧野の娘婿になって・・・・・・
反ファッショ
GHQを利用して
天皇の地位
再軍備をめぐって
仮面あるいは擬態
いちどだけ本心を
「たゝき直さなければならぬ」
第5話 昭和天皇に戦争責任はあるか
私の回答
「公私論」の退潮
連合国の論理
もし天皇を戦犯として裁くなら・・・・・・
「感情」のレベルで
「戦争責任」十カ条
自分で採点してみる
立憲君主の枠
「言葉のアヤ」発言
真意をさぐる
かへらぬ人のいかにあるかと
第6話 「A級戦犯」は戦後なぜ復権したか
ナショナルレコードセンターにて
切り裂かれたページ
二十八人いた
マッカーサーの復讐
梨本宮逮捕
「近衛は弱いね」
七人の絞首刑執行のあとで
不思議な拘置の実態
まったくうやむやのうちに
ぼくには、戦後という考えはまったくない
賀屋、重光、荒木
イメージの差
岸信介
アメリカの影
第7話 田中角栄は自覚せざる社会主義者か
拝謁後の扇子
「不肖田中におまかせください」
社会主義者の四条件
今太閤
前半生に特徴あり
ある「練習」
最初と二回目の選挙
人間の幸せは物量にある
「再分配」の実践者
アメリカの不安?
あとがき