図書カイガ ノ リョウブン080007135

絵画の領分

サブタイトル1~10
近代日本比較文化史研究
編著者名
芳賀 徹 著
出版者
朝日新聞社
出版年月
1984年(昭和59年)4月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
643,xiiip,図版 [8] p
ISBN
NDC(分類)
721
請求記号
721/H12
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
参考文献:p632-643
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

I 歴史のなかの高橋由一
洋画道の志士
『丁髷姿の自画像』/「絵事ハ精神ノ為ス業ナリ」/『花魁図』の美
『鮭』と『花魁』の画家
高橋由一の意味/『鮭』のリアリズム/明治日本のポジティヴィズム/「マテリヤリスト」たち/「領略」の態度/高橋由一の遍歴(一)/武から画学へ/「洋製石版画」体験/司馬江漢との出会い/
洋画論の系譜/十八世紀から明治へ/高橋由一の遍歴(二)/ヨコハマ海岸仲通り/一八六七年上海行/高橋由一の遍歴(三)/維新のなかで/油絵の啓蒙家/反動とその後/フェロノサの来日/高橋由一の反論
画家と土木県令
栗子山のトンネル/三島通庸とともに/東北の山野を行く/明治東北百二十八景/歴史のなかの画家
 
II 画家の留学
森鷗外と原田直次郎
原田の訃報/原田のドイツ留学/ミュンヘン画壇/『靴屋の阿爺』/藝術学校街の画房/カツフエエ・ミネルワ/「自然児」と「正直学士」/描かれた西洋の女たち/チェチリアの肖像/うたかたの面影/
原田・森のミュンヘン同盟/原田の挿絵――『於母影』と『文づかひ』/世紀末絵画『騎龍観音』/原田のための論争/「性急な交代」
グレー哀歌――黒田清輝の場合
母への手紙/モーパッサン的小世界/グレーの青春
浅井忠と夏目漱石
『三四郎』のなかの浅井忠/一九〇〇年のパリへ/浅井忠とアール・ヌーヴォー/漱石とのロンドン
 
III 夏目漱石――絵画の領分
小説のなかの絵
南画に見る少年/「小道具」としての絵画/二つの抱一屏風――『虞美人草』と『門』/グルーズ風の娘/丘に立つ女――絵画小説『三四郎』/「人魚」(マーメイド)の絵/『夢十夜』など
絵の世界との親交
「南画に似た心持」/漱石の審美眼/「文展と藝術」――漱石の美術批評
画人漱石
絵をかくよろこび/漱石の画業から
漱石のブック・デザイン
「うつくしい本」/『猫』三冊――意匠の実験/『漾虚集』――画文交歓の小世界/デザイナー漱石
 
IV 「切通し」への道
高橋由一と岸田劉生
一九七〇年万国博美術展で/由一と吟香と劉生と/「隧道」と「新道」の文化史/写実――「生一本の道」/『切通しの写生』/『切通し』と『あらたま』/岸田劉生の写実論/由一・劉生・楢重
草土社の周辺――劉生から草田男へ
草土社からの熱風/松山城下の求道派/「秋の道」と『切通し』/「空は太初の青さ」/デューラー銅版画と俳句/運命の岐路
 
あとがき
参考文献
索引