図書アク ノ ワダイ080007124

悪の話題

サブタイトル1~10
編著者名
古川 哲史 編
出版者
毎日新聞社
出版年月
1969年(昭和44年)1月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
326p
ISBN
NDC(分類)
382.1
請求記号
382.1/F93
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
軽装本
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

悪の意味―はじめに
「苦痛をこらえぬことが悪」
悪とは
テンション民族
善悪二元的な考え方
本居宣長の相対主義
おおらかな民族へ
 
讒言・スパイ・テロ・反乱
天神様の執念
天満天神の来歴
菅公、太宰府に死す
雷神となって復讐
大臣以下つぎつぎに死す
復讐の鬼
幸若舞『含状』
讒者は不幸におちいる
『義経記』における景時
ゲジゲジ説の萌芽
愛情はふる星のごとく
スパイ活動
ラストボロフ事件
ジョージ・ブレイク事件
獄中から妻と娘への書簡集
尾崎秀実という男
スパイ事件の核心
冷静な心境
死を前にして
「悟り」の境地
「悟り」へのあこがれ
身心「起死回生法」
スペイ虎の巻
各地の風俗
『人国記』の著者
スパイのテキスト説
頼みになる
地方
信濃が標準
武田信玄
桜田門外の血煙
維新前後のテロ
生麦事件
桜田門外の変の発端
法は重く、人は軽し
露国皇太子斬らる
わが朝野のおどろき
龍顔憂色濃し
刑法適用を決定
児島の祈り
首相と児島の一問一答
児島軟化せず
児島の意見書
公判の結果
足利尊氏は逆賊であったか
逆賊の典型
正閏論
山路愛山の見方
尊氏の心境
はたして悪人か
西南戦争秘聞
西郷賊臣説は一方的
福沢の真意
島津斉彬と南洲
殉死したいような気持ち
僧月照との投身事件
「死にたくなる」心境
大逆事件のナゾ
管野スガの手記
弁護人たちの見解
幸徳秋水の役割
事件の中核菅野か
 
ワイロと浪費
吉良上野介のワイロ問答
吉良の毒舌
内匠頭の勘忍袋
山鹿学説のワイロ
元禄の武家社会とワイロ
浪士美談化の犠牲
田沼時代の演出家
ワイロの本家本元
意次の創意
ワイロ礼讃
すさまじいワイロ合戦
豪華なワイロ
失意の晩年
無心では飲めない水道の水
東京の水道の歴史
どうともならない難関
雨敬投げだし、新宿将軍のり出す
水道改良常設委員の汚職
知事と市会との対立
一審の判決
市参事会の疑獄
森検事の汚職
帝国軍人の汚職
日本海軍軍人の汚職
査問委員の任命
海軍の腐敗を痛罵
海相の告白
呉鎮守府司令長官に嫌疑
さらに重大な秘密事件
シーメンス事件の判決
『町人考見録』の背景
『町人考見録』の由来
富商はなぜ家を去ったか
「奢り」とはなにか
大名の財政窮乏
武士の腹の底
慮外千万な商人
紀文大尽の豪遊
紀伊国屋文左衛門
明暦の大火と紀文
紀伊国蜜柑船
火事と紀文
寛永寺建立用材の請負
「蜜柑のように金をまき」
紀文の没落
紀文の晩年
 
破戒と偽善
道鏡
宗教的悪の話題
道鏡の悪名
孝謙女帝の即位と政界
孝謙女帝と藤原仲麻呂
国家仏教と現世利益の仏教
僧侶の役割と道鏡
孝謙上皇と道鏡の栄進
道鏡栄進の理由づけ
道鏡法皇と皇位問題
性の英雄としての道鏡
破戒僧の物語
僧侶の戒律
悪人往生
偽善的な往生
悪僧の暴力
職業的僧侶の堕落
肉食妻帯への壁
戒律の壁
吉祥天と契った僧の話
妻帯の上人
妻帯への攻撃
宣教師の見た僧侶の堕落
本願寺の静如の不品行
僧侶と大奥女中男色
出家とその弟子
真の悪人往生
末法と破戒
性の宗教
魂と肉体の歓喜の一致
立川流の発生
経典の性による解釈
祭具の性的解釈
性の儀式
性の宗教
 
親不孝と不貞
忠ならんと欲すれば孝ならず
忠孝両全
重盛の大芝居
保元の乱における源義朝
武士の悲惨
父を斬った責
忠と孝とのはざまに
戦国武士の悲哀
父信虎を追放
父子謀議の新説
大義滅親の説
甲陽軍鑑の伝え
信玄の深い考え
戦国武士の悲哀
妻か母か
悲しみを味わう人
凱旋の日のこと
老母への思い
母は「神聖なもの」
よろめき夫人の系譜
和泉式部
第二回目の「よろめき」
「うかれ女」
原阿佐緒
お夏
おせん
おさん
お七
おまん
死の「よろめき」
毒婦列伝
毒のある「よろめき」
夜嵐お絹
高橋お伝
花井お梅
将軍を恐妻病にした女
恐妻家の雄
亀の前
政子の立腹
頼朝の公卿趣味
妻としての政子
義政の生活態度
女性の発言力
別居生活
文豪の妻たるは難し
夫婦は親しからざる…
未亡人の『思ひ出』
息子伸六の思い出
純一の印象
未亡人の態度
『道草』の一場面
文豪とその妻子
漱石夫婦不和の原因
人間的弱点
 
曲学阿世
祭天古俗論のナゾ
南原繁と吉田茂
南原総長の声明
南原声明をめぐる反響
久米邦武の生涯
祭天古俗論の要旨
むしろ反動的な発言
東大をやめた理由
神道に挑戦する意図
祭天古俗論の排撃
田口鼎軒排撃
平田神学と神道国教化の陰謀
明治維新前後の神道家
平田銕胤の建白
わが世の春、平田神道
神葬祭の氏子調
排仏棄釈の運動
神道国教化政策の後退
神道のアナクロニズム
権力主義の弊害
国体の名のもとに
哲学館事件
隈本と中島の一問一答
隈本視学官のいい分
中島徳蔵の反論
文部省の弁解
やかましい世評
井上哲次郎の弁解
文部省の切札は国体論
疑われた学問の権威
疑われる井上哲次郎
その略伝
愛されざる弟子・和辻
和辻の井上追究
『教育と宗教との衝突』
内村鑑三の「不敬事件」
ヤソ教と国体
内村の反駁
「偽哲学者の大僻論」
詭弁を弄す
有名無実の博士
井上の真価
「井の哲」