世界戦争史概説
序(陸将・林敬三)
自序
前編 戦争概史
古代(前三、五〇〇~四世紀)
序節
古代前期
概説
エジプト
メソポタミア
ヒッタイト
中国
トロイ戦争
古代後期
古代後期概観
古代後期における戦争
概説
ペルシア・ギリシアの興亡と戦争
ペルシア
ギリシア
ペルシア戦争
ペロポソネス戦争
テーベ戦争
アレクサンダー大王の戦争
マケドニアの興隆
ペルシア遠征まで
マケドニアの軍隊
大王の戦争の意義
ローマ・カルタゴの興亡と戦争
ローマ共和国
カルタゴ
ローマの軍隊
ローマ軍団
カルタゴの軍隊
ポニエ戦争
ローマ社会および軍隊の変化と戦争
ローマ社会と軍隊
マリウスの兵制改革
シーザーとその戦争
ローマの平和
ローマの衰退
東洋における戦争
春秋戦国時代
秦大帝国統一の戦争
漢・新・後漢
三国時代
東洋の戦争について
古代の観察
古代戦争の概観
戦争の性格
戦争の様相
海戦
兵器
軍隊
戦法
古典的戦史について
戦争と文明と国家
中世(四世紀~一四世紀)
中世概観
民族移動
ノルマン人の活動
封建社会の成立
東方諸国の興亡と戦争
アッチラ王国
ササン朝ペルシア
ビザンティン帝国
サラセン帝国
セルジューク-トルコ
蒙古帝国および蒙古の軍隊
十字軍の遠征
チムール帝国
オスマン-トルコ
ムガール帝国
中国における戦争(三国・晉・南北朝・隋・唐・五代・北宋・南宋-金・元・明)
中世時代の軍隊
ローマ帝国末期の軍隊
傭兵軍隊から封建軍隊へ
封建制軍隊(騎兵)
中世の観察
東洋人の活躍
中世における戦争の特色
封建時代の戦法
兵器
近世(一四世紀~一八世紀)
近世概観
封建制度の動揺と中央集権
ルネサンスと科学的発明
地理上の発見と世界制覇
宗教改革
資本主義
絶対主義と近代国家の活動
絶対主義に対する闘争と各国
近世の戦争
概説
新旧転換期の戦争
宗教戦争
絶対主義時代の戦争
植民地争覇戦争
王位継承戦争と侵略戦争
独立の戦争と革命
東洋における戦争
封建制軍隊から君主制軍隊へ
封建制軍隊は何故自滅したか
兵士の出現と傭兵
徒党
歩兵の復活
君主制軍隊(傭兵→徴兵制)
軍隊の近代化
この時代の兵器
兵器の歴史の第一期
火薬の出現
火砲
小銃
銃剣
戦法の変遷
序説
グスタフ-アドルフの改革
フレデリック大王の戦術
大王時代の戦争様相
近世の観察
近代(フランス革命~第一次大戦前)
近代概観
概説
フランス革命とナポレオン
産業革命とその影響
ウイーンの反動体制
民族主義・民主主義
帝国主義
世界政策
近代の戦争概観
フランス革命間の戦争とナポレオン戦争
民族主義の戦争(運動)
ラテン-アメリカの解放運動
民族解放戦争(運動)
民族統一戦争
民主主義運動
帝国主義(世界政策)の戦争
アフリカ
東洋
太平洋
アメリカ
近代の軍隊
国民的軍隊
普墺・普仏戦争当時およびその後の軍隊
編成
動員
兵站
近代における兵器の進歩
概説
小銃
火砲
近代の戦争の歴史的観察
概説
ナポレオン戦争
民族統一(興隆)の諸戦争
帝国主義の戦争
近代の戦争の軍事的観察(戦法の変遷を含む)
ナポレオン戦争
国民的軍隊
縦隊戦術
決戦戦争
戦略
戦争指導機構の必要
大陸国と制海権
普墺・普仏戦争
分進合撃
独断
長期戦の予想
ナポレオンとモルトケの作戦上の比較
南北戦争・日露戦争
現代(第一次大戦以後)
現代概観
概説
第一次大戦から第二次大戦まで
第二次大戦後の世界
現代の戦争
第一次大戦
大戦の勃発まで
原因について
遠因
近因(バルカン問題)
サラエボ事件から大戦勃発まで
戦争の責任について
第一次大戦の意義
性格(特色)
影響
教訓
戦争防止と社会主義その他について
第一次大戦から第二次大戦までの間の諸戦争
概説
主要な戦争について
第二次大戦
原因についての考察
概説
戦争への道
平和への通
第二次大戦の意義(性格と影響)について
第二次大戦の影響
第二次大戦の性格
両次大戦の比較考察
相似の面
相異の面
第二次大戦後の諸戦争について
局地戦争(紛争)
冷戦
現代の軍隊
後編 主要な戦争の経緯と兵学思想の変遷
古代
ペルシア戦争(前四九二―前四七九)
マラトンの戦
テルモピレーの戦
サラミス海戦
テーベ戦争(前三七八―前三六二)
レウクトラの戦
アレクサンダー大王の東方遠征(前三三六―前三二三)
遠征の概要
ヒダスペスの戦闘
その後の大王
ポエニ戦争(前二六四―前一四六)
第一次ポエニ戦争(前二六四―前二四一)
第二次ポエニ戦争(前二一八―前二〇一)
開戦までの経緯
トレビアの戦闘まで
トラシメヌス河畔の戦闘
ファビアン戦術
カンネの戦
その後のハンニバル
ザマの戦
第三次ポエニ戦争(前一四九―前一四六)
シーザーの戦争
序説
ヘルベティの撃破
アロヴィスタスの撃破
ヴェネティに対する作戦
ブリタニア人との戦
アレシアの攻囲戦
内乱
シーザーの人物
中世
近世
七年戦争(一七五六―一七六二)
環境
戦況
講和
観察
近代
ナポレオン戦争(一七九六―一八一五)
生い立ち時代(一七六九―一七九五)
将軍時代(一七九六―一八〇三)
イタリア戦役
エジプト遠征
一八〇〇年戦役
ナポレンの対英政策
皇帝時代(一八〇四―一八〇八)
イギリス渡航作戦
対オーストリア戦
ナポレオンの権勢
イエナ会戦
大陸封鎖令
東プロシアにおける作戦
没落時代(一八〇九―一八二一)
スペイン征討
オーストリアに対する戦争
ロシア遠征
解放戦争
ワーテルロー会戦
島囚時代
普墺戦争(一八六六)
ドイツ統一戦争の意義
ドイツ民族統一の気運
普墺の対立
プロシアの軍事
外交関係
モルトケの作戦計画
経過
追撃
結末
普仏戦争(一八七〇―七一)
序言
開戦までの経緯
フランスの作戦計画
モルトケの作戦計画
国境附近の戦闘
メッツの包囲
セダンの包囲
パリの攻城
観察
パリコミューンの乱
現代
第一次大戦
兵力関係および作戦計画
戦争第一年
西方戦場
東方戦場
トルコの参戦とその作戦
一九一四年の回顧と一般状況
戦争第二年
東方戦場
西方戦場
トルコ戦場
イタリアの参戦
一九一五年の回顧
戦争第三年
同盟側の状況判断と連合国の作戦計画
一九一六年前半期の戦況
夏・秋における連合軍の総攻勢
東方戦場およびトルコ戦場
海軍の状況とスカゲラック海戦
一九一六年の回顧
戦争第四年
ドイツの無制限潜水艇戦とアメリカの参戦
ロシアの革命
英仏軍の春季大攻勢
英仏軍の夏季・秋季攻勢
ロシアの崩壊
イタリア軍の敗戦(カポレットの突破)
トルコ方面の戦況
単独講和
一九一七年の回顧
戦争第五年前半期
連合国の状況
独墺の状況
独軍の第一次~第五次攻勢
仏軍の反撃と独軍防御の決心
一九一八年前半期の回顧
戦争第五年後半期
連合軍の第一期~第三期攻勢
オーストリアの崩壊とドイツの革命
植民地の作戦
講和
一九一八後半期の回顧
ドイツの敗因その他について
第二次大戦
欧阿戦線
ポーランド会戦(一九三九・九・一~一〇・八)
ソ芬戦争(一九三九・一一・三〇~一九四〇・三・一三)
ノルウェー会戦(一九四〇~四・九~六・九)
西欧会戦(一九四〇・五・一〇~六・二五)
対英戦闘(一九四〇・八・上旬~一一月・上旬)
バルカン作戦(一九四〇・一〇・二八~四一・六・二)
独ソ戦争(一九四一・六・二二~一九四五・五・八)
独ソ戦の経緯
独軍の進攻開始
モスコー・レニングラード・ウクライナへの前進
スターリングラード会戦
西部ロシア会戦
東部ヨーロッパへの進攻
北阿戦争(一九四〇・九~一九四三・五)
エジプト・リビアにおける作戦
連合軍の進攻
シシリー進攻作戦(一九四三・七・一〇~八・一七)
イタリア進攻作戦(一九四三・九・九~一九四五・五・八)
西欧における連合軍の攻勢(一九四四・六・六~一九四五・五・八)
太平洋戦線(一九四一・一二・八~一九四五・八・一五)
日米開戦の経緯
緒戦の快勝
外廓要地作戦
ガダルカナル島をめぐる攻防
南東方面の戦闘および東部ニューギニアの作戦
絶対国防圏の設定とその崩壊
ビルマ方面の作戦
大陸打通作戦
比島作戦
日本本土決戦準備
硫黄島の戦闘
沖繩作戦
本土決戦準備~ソ連の侵攻~降伏
兵学思想(戦争論)の変遷とその系譜
序論
西欧大陸の兵学思想
十六~十八世紀の兵学思想
十九世紀の兵学思想
クラウゼウィッツ戦争論
ジョミニの兵学
モルトケ兵学
シュリーフェン兵学
フォッシュの兵学
第一次大戦における戦闘形態とその影響
ゼークト
リデルハート・フラー
ドーウェ
ルーデンドルフ
第二次大戦における兵学思想
海洋戦争論
序論
マハンの出現とその背景
マハンの海上権力論
マハンの海軍戦略論
第一次大戦までの各国の海軍
第一次大戦における海戦の試錬
両次大戦中間期における海戦論
第二次大戦における海戦
マハン海戦論の現代的意義
マッキンダーのハートランド諭
日本に対する海洋戦争論の影響
将来の海戦
空軍戦争論
空軍の誕生とその戦争論の発生
ドーウェとミッチェル
日本における空軍戦争論
第二次大戦における各国空軍
現代の戦争論(米・ソの戦略思想)
ソ連の戦略思想
アメリカの戦略思想
現代の兵学
ソ連の兵学思想
ロシアの戦争史
帝政露軍の兵学思想と西欧兵学の影響
マルクス・レーニン主義
兵学に及ぼした西欧兵学思想の影響
中国の兵学思想
中国兵法の起源とその系統
孫子
古代における戦法
中・近世における戦争と兵制
支那事変における中国軍隊
中共軍および中共国の成立
毛沢東の戦争革命思想
日本の兵学思想
戦国時代以前
戦国時代
徳川時代
明治時代
第一次大戦以後
(附録)わが国の軍隊の変遷
あとがき
参考図書
附録(原因と結果)
跋―『世界戦争史概説を読む』(文学博士・有馬成甫)
索引