図書イチコウ リョウカシュウ080007022

一高寮歌集

サブタイトル1~10
編著者名
原山 正一 編
出版者
一高会
出版年月
1956年(昭和31年)3月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
5,252,5p
ISBN
NDC(分類)
767
請求記号
767/H32
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
表紙のタイトル:寮歌集
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

全寮寮歌(明治三四年)
 
寄宿寮歌(明治二五年)
 
第五回紀念祭(明治二八年)
たなびきわたる
西に富士
富士の高峰の
 
第六回紀念祭(明治二九年)
身を捨てゝ
 
第八回紀念祭(明治三一年)
ニコライの
忠と勇との
我寄宿舎を
我等はいかなる
 
第九回紀念祭(明治三二年)
武成の昔
一度搏てば
思へば遠し
 
第十回紀念祭(明治三三年)
千代よぶ声に
青くすみたる
見よ甘泉の
 
第十一回紀念祭(明治三四年)
アムール川の
春爛漫の
世紀の流れ
姑蘇の台は
 
第十二回紀念祭(明治三五年)
嗚呼玉杯に
混濁の浪
木の芽も春の
大空ひたす
我一高は
 
第十三回紀念祭(明治三六年)
緑もぞ濃き
暁寄する新潮の
かつら花咲く
弥生が岡に地を占めて
春まだあさき
筑波根あたり
春の日背を
 
第十四回紀念祭(明治三七年)
向が陵の自治の城
明けぬと告ぐる
春三月の
亜細亜の東
都の空に
時は流れて
 
第十五回紀念祭(明治三八年)
王師の金鼓
春繚爛の
平沙の北に
香雲深く
向ヶ岡に冬籠る
比叡の山の
紫淡き春
武香が岡に春たけて
 
第十六回紀念祭(明治三九年)
群り猛る
太平洋の
波は逆巻き
あゝ渾沌の
都は春の
花の香むせぶ
春は桜花咲く
 
第十七回紀念祭(明治四〇年)
仇浪騒ぐ
春蟾かすむ
剣の前に
嵐を孕み
袖が浜辺の
 
第十八回紀念祭(明治四一年)
譬へば海の
弥生が岡の花がすみ
巨大の天霊
としはや已に
紫淡く
 
第十九回紀念祭(明治四二年)
わが行く方は
闇の醜雲
玉の台の
緋縅着けし
天路のかぎり
おぐろき雲は
 
第二十回紀念祭(明治四三年)
笛の音迷ふ
青鸞精を
新草萌ゆる
颶風を孕み
芸文の花
春の朧の
 
第二十一回紀念祭(明治四四年)
月は朧に
妖雲瘴霧
光まばゆき
雪こそよけれ
雲や紫背振山
 
第二十二回紀念祭(明治四五年)
しづかに沈む
霧淡晴の
春より暮れて
あゝ平安の
花は桜と
筑紫の富士に
荒潮の
 
第二十三回紀念祭(大正二年)
さゝら流れの
あゝ炳日の
春の思ひの
ありとも分かぬ
春瞭乱の夕
御代諒闇の
かほりのみたま
 
第二十四回紀念祭(大正三年)
弥生が岡の夕まぐれ
黎明の靄
春の光の
大空舞ひて
弥生ヶ岡にまかれにし
まだうらわかき
 
第二十五回紀念祭(大正四年)
広野をわたる
愁雲稠き
見よ鞦韆に
無言に憩ふ
紫の暁
橄欖の森
散りし桜を
あゝ新緑の
 
第二十六回紀念祭(大正五年)
あゝ朝潮の
朧に霞む
闇に陰れる
実る橄欖
朧月夜の
わがたましひの
雲ふみ分けて
 
第二十七回紀念祭(大正六年)
図南の翼
真闇の影は
若紫に
あゝ青春の
桜真白く
とこよのさかえ
比叡の山に
青葉山
 
第二十八回紀念祭(大正七年)
悲風惨悴
うらゝにもゆる
紫霧ふ
眠れる獅子の
暗雲西に
淡青春に
月は老ゆるを
 
第二十九回紀念祭(大正八年)
まどろみ深き
一摶翺翔
坤うらゝかに
東皇回る
 
第三十回紀念祭(大正九年)
春甦る
一夜の雨を
のどかに春の
あゝ東海の
あかつきつくる
漁火消えゆき
 
第三十一回紀念祭(大正十年)
弥生ヶ丘に洩れ出づる
東海染むる
あゝ紫の
御空に映ゆる
 
第三十二回紀念祭(大正十一年)
自治の流れは
紫烟る
 
第三十三回紀念祭(大正十二年)
流れ行く
夕月丘に
 
第三十四回紀念祭(大正十三年)
暁星の光
白陽に映ゆる
宴して
春や加茂
 
第三十五回紀念祭(大正十四年)
杳かなる日の
しろがね遠く
 
第三十六回紀念祭(大正十五年)
さ緑庭に
烟り争ふ春霞
人の世の
 
第三十七回紀念祭(昭和二年)
たまゆらの
若き愁に
 
第三十八回紀念祭(昭和三年)
さ霧這ふ丘
仄々と朝明けにけり
 
第三十九回紀念祭(昭和四年)
白雲の向伏す高嶽
しじまなる丘
彼は誰れの夕づく丘に
嗚呼繚乱の花吹雪
小萩露けき
 
第四十回紀念祭(昭和五年)
春東海の桜花
鯨波切りて
 
第四十一回紀念祭(昭和六年)
彩雲は岡辺に
朝あくる
ふるさとの
 
第四十二回紀念祭(昭和七年)
吹く木枯に橄欖の
春は万朶の花霞
白波騒ぎ熱沙舞ふ
 
第四十三回紀念祭(昭和八年)
愁ひに悲し柏蔭
風荒ぶ曠野の中に
見よや見よや
手折りてし
 
第四十四回紀念祭(昭和九年)
梓弓春さり来れば
あゝ如月の
緑なす草野
 
第四十五回紀念祭(昭和十年)
大風荒れて
芙蓉の雪の
時永劫の
嗚呼先人の
劫風寄する
弥生の丘
嫰葉萌ゆ
桜萌ゆる
 
第四十六回紀念祭(昭和十一年)
紫の叢雲
春や朧の
陽は黄梢に
 
第四十七回紀念祭(昭和十二年)
新墾の
はろけくも
春尙浅き
武蔵野の草
春の日かげ
 
第四十八回紀念祭(昭和十三年)
怪鳥焦土に羽ばたけば
夕霧は港閉せり
 
第四十九回紀念祭(昭和十四年)
光ほのかに丘の上
丘の雲
ああさ丹づらふ色若く
おゝ呼ぶ声す
 
第五十回紀念祭(昭和十五年)
清らかに秋の夕ぐれ
厳白檮の神さびにける
朝日影地平に揺れて
人の世の岨しき路に
 
第五十一回紀念祭
時計台に狭霧はこめて
ほのぼのと明けゆく
北海浪は
 
第五十二回紀念祭
弥生の道に
障え散へぬ
 
第五十三回紀念祭
運るもの星と
若緑濃き
榛薫る野の末に
 
附錄第一部
端艇部部歌
端艇部応援歌
端艇部祝勝歌
端艇部遠漕歌
理端遠漕歌
野球部部歌
野球部新部歌
野球部応援歌
野球部凱歌
陸上運動部部歌
庭球部部歌
庭球部応援歌
対三高戦四部全勝歌
柔道部部歌
撃剣部部歌
水泳部旧部歌
水泳部部歌
弓術部部歌
弓術部遠征歌
嘯雲寮寄贈歌
対三高戦応援歌
一高音楽班班歌
 
附錄第二部
春は春は
マーナンジヤエ
一つとせ
身体がデツカイばつかりで
一つと出たいわいな
あゝ愉快なり
上村中将の歌
漢の高祖
河童踊の歌
銀波歌