近代日本教育史

はしがき
　
第一章　近代のあけぼの
一　近世より近代へ
二　近代的人間像
　
第二章　近代学校の成立とその実態―明治前期の教育―
一　近代学校の成立
(一)　明治二年の京都の小学校
(二)　廃藩置県と教育
(三)　「学制」頒布
(四)　「学制」の現実化の過程
二　教育思潮の輸入と教授方法の変遷
三　自由教育令
四　開明政策より反動政策へ
五　日本の近代化と教育
六　宣教師と女子教育の開拓
七　明治期の音楽・体育
　
第三章　近代国民教育の確立―明治後期の教育―
一　森有礼と学校令
二　教育勅語の渙発
三　ヘルバルト教育学説の輸入と五段教授法
(一)　ハウスクネヒトとヘルバルト教育学の輸入
(二)　五段教授法
四　実業教育の拡充
(一)　実業教育の不振
(二)　明治二〇年代の実業教育の発展
五　教科書の国家統制
(一)　国定教科書の成立
(二)　戌申詔書と南北朝正閏問題
六　学生像の変遷
　
第四章　資本主義の発展と教育―大正期の教育―
一　大正デモクラシーと新教育運動
(一)　児童中心主義
(二)　新教育運動―八大教育主張
(三)　第三期国定教科書の性格
(四)　自由選題主義作文と〝赤い鳥〟
二　資本主義の発達と高等教育機関の拡充
三　臨時教育会議―大正デモクラシーの限界
四　社会教育
　
第五章　戦争と教育―昭和前期の教育―
一　経済恐慌と教育
(一)　教員の俸給不払い
(二)　プロレタリア教育運動と新興教育
二　郷土教育
三　生活綴方運動
(一)　『綴方生活』(小砂丘)の刊行と生活綴方運動の展開
(二)　『教育・国語教育』(千葉)
(三)　『北方教育』(成田)
(四)　『国語教育研究』(菊地)
(五)　『国・語・人』(佐々井)
(六)　生活綴方運動への弾圧
四　ファシズムと教育
五　国民学校の誕生と皇国民の錬成
　
第六章　民主主義国家の建設と教育―戦後の教育―
一　戦後教育の変遷
二　六・三制の発足と「教育基本法」
三　社会科の誕生
四　国際性に富んだ『こくご』
五　一変した教育の内容と方法
六　教科書の国定制から検定制へ
七　日本教職員組合
(一)　日本教職員組合の結成
(二)　教育研究大会
八　民間教育運動の発展
九　特殊教育の発達
一〇　新教育の曲り角
(一)　教科書問題
(二)　改訂学習指導要領
(三)　道徳特設時間・学力テスト
(四)　期待される人間像
一一　受験戦争の禍いするもの
　
おわりに　近代教育の特質と課題
日本教育史略年表
索引