昭和天皇とその時代
はじめに
第一章 占領統治と天皇制
占領開始
初期対日占領政策
外国人記者会見
天皇のマッカーサー訪問
御会見録
日本側の情報
GHQ側の情報
戦犯問題
近衛の憲法調査
フェラーズ准将「天皇に関する覚書」
天皇戦犯問題
近衛と木戸
人間宣言
木下道雄『側近日誌』
人間宣言
アチソン顧問の大統領宛覚書
マッカーサー憲法
マッカーサーの陸軍総参謀長宛覚書
象徴天皇と戦争放棄
第二章 天皇の回想と弁明
天皇口述の由来
寺崎とフェラーズ
天皇独白録
聖談拝聴録
回想の構図
帝国主義と憲政常道
革命幻想と昭和維新
弁明としての立憲君主
一つの苦き経験
満州某重大事件
宮中と陸軍
田中内閣総辞職
立憲君主と苦き経験
戦争への道
国体明徵運動
二・二六事件
新体制運動
第三章 開戦と終戦
開戦派と交渉派
独ソ開戦
九月六日御前会議
近衛退陣
開戦の決定
東条内閣
一一月五日御前会議
ハル・ノート
真珠湾攻撃
終戦工作
皇族と重臣
東条退陣
抗戦派と終戦派
重臣上奏
鈴木内閣
ポツダム宣言
終戦の聖断
八月九日、一四日の御前会議
弁明のジレンマ
第四章 マッカーサーと象徴天皇
マッカーサーと占領統治
米ソ関係、第一次吉田内閣
二・一スト中止、中道政権
東京裁判
国際軍事法廷
天皇免責
勝者の裁き
退位問題
退位か留位か
東京裁判終結のとき
講和成立のとき
天皇と政治
宮中改革
首相の内奏
マッカーサー訪問
講和問題
ケナン政策企画室長
ダレス顧問
天皇のメッセージ
沖縄の残存主権
天皇伝説
地方巡幸
地方巡幸の由来
巡幸ブーム、薄笑の顔
ひたぶるに紙を折る
第五章 象徴天皇と一九五五年体制
自民党政権の成立と変容
改憲派と護憲派
安保騒動
高度経済成長
自民党支配の変容
天皇と政治
首相の内奏
もうはりぼてにでもならなければ
大衆社会化
宮中のトラブル
魔女追放
侍医問題
メディアとの闘い
ふたたび聖談拝聴録
さうすれば気も晴れる
改訂作業
あの記録はどうなったか
天皇の記者会見
お尋ね申し上げます
国体はそもそも民主主義
終章 崩御
皇室は神の集合にあらず
政教分離
天皇制と新人類
あとがき
付録 索引/参考文献