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大海軍を想う

サブタイトル1~10
編著者名
伊藤 正徳 著
出版者
文藝春秋
出版年月
1956年(昭和31年)12月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
525p,図版 [16] p
ISBN
NDC(分類)
397.21
請求記号
397.21/I89
保管場所
開架半藤文庫
内容注記
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次


 
第一章 擴張を鬪う
有史未曾有の發展
姿だけで漁業を護る
英國商船擊沈事件
擊沈者は大佐東鄕平八郞
山本權兵衞の出現
大佐、外交に派遣さる
山本、閣議に爆彈弾を投ず
「大佐大臣」剛勇を揮う
目白會談と西鄕從道
海軍軍令部を獨立す
 
第二章 國民の建艦
連合艦隊の誕生
三等國の六四艦隊
明治九年國産第一艦生まる
二大艦の訪日示威
有名な三景艦
世界的快速艦の出現
海軍擴張否決と建艦詔勅
斯くて日淸戰爭に赴く
 
第三章 黃海之海戰
淸七、日三の世界の賭博
兩軍主力艦隊の遭遇
常に單縱陣を布くべし
腹背から挾擊する戰法
連合艦隊の初陣の大勝
勇敢なる水兵の出現
處女地への大軍上陸掩護
 
第四章 威海衞の水雷戰
敵の二大根據地を奪う作戰
淸國陸海兩將の反目
不完全極まる國産魚雷
英艦心配しつつ見學
世界最初の水雷夜襲
第二次夜襲に敵は戰意崩壞
伊東の武士道世界に高し
天皇の大陸遠征論
 
第五章 三國干渉と對露建艦
臥薪嘗膽の下に強兵策
臥薪嘗膽の大建艦
日露早くも軍艦購入戰
「日進」「春日」の囘航
大艦輸入、小艦國産の主義
國産巡洋艦の成長
聖斷―開戰延期せよ
海上には機先を制す
 
第六章 日露戰爭の第一期諸海戰
世界一級の艦隊對陣す
東鄕に經濟戰爭の枠
水雷夜襲の戰果判定
艦隊保全主義と要塞艦隊主義
決死隊の旅順港口閉塞戰
閉塞戰と日英米三海軍
名將マカロフの魚雷論
マカロフの旗艦爆沈
日本最初の機雷の偉勳
旅順口外の五・一五事件
獨り東鄕騒がず
 
第七章 旅順艦隊の擊滅
ロシア皇帝、出擊を命ず
東鄕の最大の苦戰
危うく敵を逸する危機
運命の一彈
八月十日の海戰の批判
蔚山沖の海戰
上村長官黑板を蹴る
二〇三高地に焦點
二〇三高地と海陸不一致
爾靈山(二〇三)から擊滅戰
 
第八章 日本海海戰
バルチック艦隊の大遠征
英國の勢力圈下を難航
大艦隊は何處へ行く?
決戰場は何處に選ぶか
連合艦隊の猛訓練
軍議は鎭海待機に決す
信濃丸の敵艦隊發見
此一戰のZ旗飜る
敵前二直角囘轉の斷行
砲戰第一期に敵旗艦落伍
敵の四戰艦を一合戰で屠る
ネボガトフ提督の降伏
奇蹟と驚く全滅戰
 
第九章 戰勝後の「三笠」
東鄕、敵を見舞う
大勝の原因は何か
驚く可き命中
下瀨火藥の威力
東鄕とネルソン
滅び行く「三笠」
「三笠」没落の裏面
「三笠」と海軍記念日
 
第十章 造艦躍進時代
戰艦の國産第一號
「筑波」の體當り工事
世界初の衝角撤去
惜しい哉ド級艦
八・八艦隊の由來
シーメンス事件
地中海に遠征
「造艦日本」なお殘る
緣の下の技術陣
第一流の高速戰艦
華府軍縮協定成る
補助艦競爭始まる
平賀讓の傑作
世界水準を拔く
 
第十一章 海空軍の飛躍
十年遲れて出發
宙返り行うべからず
霞ヶ浦飛行場の由來
英將を招いて猛訓練
空母の世界第一號―「鳳翔」
少年飛行兵と射出機
世界一流機の國産
南京渡洋爆擊
空母第一主義の提論
世界最初の空母艦隊
「大鳳」と「信濃」の話
 
第十二章 悲劇ロンドン會議
海軍初めて分裂す
海軍省と軍令部
總括的七割の成立
揑造キャッスル事件
福澤の國防論
魔の聲―統帥權干犯
 
第十三章 潛水艦の消長
第一艦は米國から
米英將校の示した好意
佐久間大尉の殉死
五千二百トンの巨艦
用途を誤まる
 
第十四章 水雷艇轉覆事件
「友鶴」の橫轉
トップ・ヘビー
調子に乘り過ぎた要求
 
第十五章 艦首切斷事件
軍艦の首が飛ぶ
一等水兵の名操艦
怪しい艦悉く補強
颱風、米艦隊を擊つ
ハルゼー艦隊大損傷
天罰―日米同點
全艦艇の心臟停まるか
タービン故障癒ゆ
 
第十六章 戰艦「大和」
戰艦自由競爭の第一艦
十八インチ巨砲の由來
小さく見える巨艦
強靱を誇つた水中防禦
天下無類の砲塔操作
寶の持ち腐れ
「大和」を註文した思想
全日本の國力結集
 
第十七章 十二月八日を迎う
石油は足りたか
笑えぬ松根油の功
全軍の戰略展開
艦隊全滅と海上遮斷
立派に戰つた
神風機と學徒の愛國心
責任感の結晶
人的素質も整う
 
第十八章 誇りを殘して
戰略戰術は引分け
索敵不足の好取組
兵術と勇戰相讓らず
戰時生産の跡
神風空しく吹く
其名海外に残る
 
附 小海軍の現狀と將來