図書ショウワ ホウヨウ080006884

昭和抱擁

サブタイトル1~10
天皇あっての平安 戦後50年・年譜の裏面史
編著者名
橋本 明 著
出版者
日本教育新聞社
出版年月
1998年(平成10年)4月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
352p
ISBN
4890552081
NDC(分類)
210.76
請求記号
210.76/H38
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

はじめに ヴァイニング夫人の手紙
 
一 その時皇太子は
昭和二十年八月十五日 玉音放送に涙
両陛下からのお手紙 〝神力によって時局を打開〟
昭和天皇が敗因を分析 新日本建設を決意した親王
録音盤奪取へ反乱軍 宇都宮師団が抗戦派に同調
東宮職の独断専行 早期帰京を排し、居残る
東京へのご帰還をめぐって 宮城ご滞在に警戒心
東宮ご還啓 首都の惨状に釘づけ
共産党は有力化しないか 赤坂離宮に住んだ兄弟宮
 
二 昭和天皇はその時
天皇のご決意 昭和二十年 終戦直後の御歌
皇族に命じ第一線の軍隊を説得 在外将兵に与える詔書
人間宣言 五箇条の御誓文に重点 神格否定は二の次だった
マッカーサー元帥との会見 「余が唯一人の責任者」と明言
元帥の感動 相互親愛に結ばれた二人
記録されない謁見 日系中尉に謝意表された陛下
 
三 その時国民は
小笠原長武氏の場合 無心にすだく虫の声
東條英機① 黒﨑元陸軍中佐の勧告
東條英機② 「陛下の防波堤に…」
東條英機③ 萬歳三唱して絞首台に
東條英機④ 遺書に訴えた人間教育
〝バンザイ〟入所 東條を励ました笹川良一
戦後の政治家たち マッカーサー、憲法の改正を是認
田中清玄に見る日本の本質 転向の根源に天皇への思い
米よこせデモ 宮内省庁舎に入った主婦ら
 
四 橋本家の場合
父・橋本乾三 日本精神の復興願う
わが母の希い 再び立派な日本を
父とともに宮城遙拝 岡山を離れ戦後の東京へ
父と子の生活始まる 大八車で材木座に引っ越し
橋本家のこと 総理を輩出
 
五 東宮のご教育
東宮ご教育をめぐって 木戸幸一、東宮傅育官をしかる
東宮参内は週一度 女官にちやほやされるのを防ぐ
学習院初等科の授業再開 無傷の本館に山梨院長の配慮
墨で塗りつぶされた教科書 国語の読み方も意味不明
厳選した東宮の上級生 御学問所構想を部分活用
学習院 敗戦で存亡の危機に 教育目的の変更に存続賭ける
 
六 学習院中等科時代
必死の電車通学 窓から出入り おみやげにシラミ
変化する母校に危機感 慕情とイジメと殿下の口添え
ヴァイニング夫人を迎えた小金井校舎 掃きだめに鶴
明仁親王とスポーツ 勝ちいくさを好む
初めてのお呼ばれ 「チャブ」は悪行に参加せず
中等科卒業し進学へ 友になりゆく過程とは
 
七 学習院高等科時代
小金井仮寓所、焼失す 親王とマッカーサーとの会見
音楽を通して世界に 古都鎌倉と合唱活動
教師の押し付け 殿下の広報役
対抗戦に主将殿下を 孤独の献身
女性を連れて銀座に脱出 思いついた日に決行
独立への助走 銀座事件始末記
 
八 ご成婚
美智子さんを揺るがせた愛とは 直接口説かれた明仁親王
小泉が警戒した「ふしだら論」 実体を押し隠しカモフラージュ
新憲法の規定に沿った結婚 クラス会で決意したこと
陳謝を許さなかった東宮 釈明するひまもなし
 
九 両陛下、盛夏のご巡幸
多くの犠牲の上に平和がある…と 戦後五十年、陛下の思い
 
十 沖縄
豆記者と親密な交流 沖縄理解に占める元教師
こたえよう、祖国復帰願った沖縄に 少年会館にご寄贈
沖縄に向けて窓を全開した明仁親王 豆記者の影響が大きい
内省に立って理解を 普遍原理=平和=に昇華を
あれは、ほんものだ 昭和天皇から平成の天皇へ
 
十一 原爆
日本がターゲット 第1号はトラック島想定
カヤの外の米国議会 早期使用に政治的圧力
つぶされた50周年展 米国、ディベートも封じる
世界の元首に被爆敷石 一市民運動と国家つながる
 
十二 天皇の戦争責任
国体護持は米の基本姿勢 占領政策に実利論
天皇を訴追せず 精神的鼓舞の地方巡幸
財産税三十三億三千八百万円 皇室の台所を痛撃
処刑の日、無言の涙 御座所を徘徊、苦悩
昭和天皇の深い悲しみ 政治に押しつぶされた
 
十三 教育基本法
戦勝国に示した敗者の論理 力は正義…を排す
最後の帝国議会で成立 六・三制が実態
天野文相、道義を説く 幻の「国民実践要領」
瀬島氏教育改革の基準 立派な人、有森裕子
 
十四 墓碑銘
訪韓阻止とガマガエル 村井長正不慮の死
 
十五 皇室典範
今こそ「皇室典範」の改正を 皇胤を絶やさぬための努力
オーケストラ発言の裏に 新たな重圧
八人の「女帝」の歴史 国政に参画
明治まで続いた後宮制度 女性大名はいなかった
オランダ王国憲法を参考に 長子に王位継承権
特に憲法改正を要さない 天皇あってのやすらぎ
 
あとがき