図書目録シキカン ノ ケツダン資料番号:080006848

指揮官の決断

サブタイトル
八甲田山死の雪中行軍に学ぶ極限のリーダーシップ
編著者名
山下 康博 著
出版者
樂書舘
出版年月
2005年(平成17年)12月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
viii,271p
ISBN
4806123366
NDC(分類)
396.5
請求記号
396.5/Y44
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
参考文献:p270-271
昭和館デジタルアーカイブ
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

序章 二つの雪中行軍隊
無念、二百十柱の墓標
遭難の衝撃波、全国を走る
驚愕! もう一つの行軍隊、田茂木野に現れる
凱旋(がいせん)の光と影
 
第一章 高鳴る進軍ラッパ
近代装備でも踏破困難な八甲田山
弘前隊、出発前進!
青森隊は行軍をなぜこうも急いだのか
連隊長の面子(メンツ)と大尉のチャンス
雪中行軍一月実施のわけ
晴天下の予行演習
即決された計画
準備に追われる参加将兵
弘前隊、第一の難関・岩嶽森へ
一月二十三日、青森隊出発!
 
第二章 なぜ雪中行軍は強行されたのか
日露開戦、秒読み迫る
ロシアという巨大な暗雲
屈辱の三国干渉
ロシア討つべし
戦場はどこだ
ロシア軍の上陸は青森か八戸か
福島泰蔵という男
ロシアに臆病風を吹かせた第八師団
家の衰運とともに育った少年
軍人・福島泰蔵の誕生
師でもあり兄でもあった福島大尉
八甲田山への助走
師団長のゴーサイン
 
第三章 白魔の山ふところへ
山の神の日
地元民の諫言(かんげん)を黙殺
進軍か帰営か
目的地いまだ見つからず
不慣れな雪中露営
〝死の迷走〟始まる
気象観測史上最悪の大寒波
 
第四章 死の迷走と一気の山越え
三度の命令変更―二十四日
弘前隊、八甲田山へ接近―二十四~二十六日
刻々と増える青森隊の凍死者―二十五日
死力を尽くした命令―二十六~二十七日
天に勝つべし―二十七日
一気呵成(かせい)の八甲田山前岳(まえだけ)越え―二十八~二十九日
 
第五章 なぜ二つの行軍隊は明暗を分けたのか
大恐慌の中で倒産した大企業と生き残った中小企業
熟慮の少数精鋭と急造混成の大所帯
弘前隊の編制
青森隊の編制
卵型組織の弘前隊
ピラミッド型組織の青森隊
雪の怖さを知る兵が何人いたか
有事のリーダーと平時のリーダー
部下の命をあずかる責任の重さ
突破力をもつ仕事師リーダー
安定期に有能な調整型リーダー
極限下の絶叫
リーダーの決断
一人ひとりに使命感を植えつける
外部からの協力支援
宿泊・食糧は現地調達
案内人の徹底活用
青森隊が案内人を断った理由
白魔を制した情報力
情報将校としての福島大尉
凍傷予防の実用的知恵
洋の東西の歴史に学ぶ
反転した明暗
兄の惨事と弟の壮挙
弘前隊の壮挙はなぜ隠されたのか
軍の威信を守る天皇の意思
天災説の喉に刺さる棘(とげ)
二つの行軍隊の遺したもの
 
第六章 さまよえる史実
小説と映画の影響力
二つの連隊の間に雪中行軍の申し合わせはあったのか
青森隊の指揮系統の乱れが大惨事を招いたのか
山口大隊長は拳銃自殺したのか
弘前隊は青森隊の遭難現場に遭遇したのか
 
終章 その後の福島泰蔵
福島泰蔵大尉の孫
上官をいさめ、山形へ転属
激戦を突破、黒溝台(こっこうだい)で壮絶な戦死
福島大尉の魂の声
 
あとがき
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