裕仁天皇五つの決断
- サブタイトル
- 編著者名
- 秦 郁彦 著
- 出版者
- 講談社
- 出版年月
- 1984年(昭和59年)4月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 286p,図版 [2] p
- ISBN
- 4062011271
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/H41
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 天皇陛下の肖像あり 主要参考文献:p260-265
- 昭和館デジタルアーカイブ
第一章 裕仁天皇と二・二六事件-朕みずから近衛師団をひきいて…
胸を張れない理由/「立憲君主たることを念願」/「最後の決戦なる覚悟」/雪の朝の決起/秩父官に集まる人気/敵味方不明のままに/激怒した天皇/朕自ら衛団を率いて/水面下の多数派工作/秩父官の忠誠証明/「決心変更、討伐」/先行モデルの誤算/青年将校の亡霊/
第二章 裕仁天皇と終戦の聖断-万世のために太平を
天皇御不例/戦う天皇/御親政ということならば/敵前回頭の御前会議/第一回の聖断/バーンズ回答をめぐって/秩父官がるいるね/無理心中のクーデター構想/聖断再び/自壊した官城事件/順逆の接点に立って/窪田少佐の戦後
第三章 極秘指令「皇統を護持せよ!」-我々は死よりも重大な任務に今からつく
天皇出家が密議された/近衛は天皇個人を案じた/「団体の護持」をめぐる大戦争/クーデター派の最後の賭け/最後までねばる中野学校/密かに占領軍監視組織が/北白川宮道久王をかくまえ!/海軍も皇統護持に動いた/精鋭源田部隊に白羽の矢が/
「司令は死ぬ気じゃないか」/「絶対に秘密を洩らすな」/秘境五箇荘に行動開始/隊員が宮内省にも潜入/杉安と市房山の行在所/猪俣少佐の秘策/広島で架空の戸籍をつくる/危機一髪の説得/「本丸工作」の挫折/バーモもろともCICの網に/
「俺は何をしていたのだろう」/戦後三十六年目の解散命令
第四章 天皇を救った千通の手紙-天皇の裁判はお許し下さいますよう
黙って耐えていた天皇/卑屈さがない庶民の手紙/天皇が滅べば八千万の玉砕が/天皇をめぐって米政府も分裂/一身の利害で自決した重臣たち/自重を要請した木戸幸一/フチリンとマッカーサーの思惑/天皇制が残ったのは奇跡/日本の民衆が流れを変えた
第五章 裕仁天皇退位せず-このあとに何が起こるか予見できない
マッカーサーとの対決/「責任を回避しようとするつもりはない」/象徴天皇を戦争放棄/神のような判断力/天皇の不満を伝える高官談/天皇メッセージを沖縄/燃えあがる退位論議/「バカげている」/芦田前首相の憂悶/ひょっとして自殺さえ/
シーボルト氏の回想/天皇親書の全文/残された三つの疑問
第六章 占領史上の裕仁天皇-マッカーサーとの対決
「いまとなってはいたしかたあるまい」/人間宣言の五箇条の御誓文/地方巡幸の政治学/天皇暗殺未遂/ニューディーラーの退場/日本ロビーとハリー・カーン/解任は二年おそかった/ダレスへの天皇メッセージ/「米国の行動を心から支持」/
天皇・ダレス会見/天皇は羽田へ来い/吉田茂の老獪な外交術/象徴天皇の座へ
初出
主要参考文献
あとがき
「歴史の崇高な瞬間」とは/公開が持たれる天皇・マ会談記録/憲法第九条の起源/皇統護持工作余話/行在所予定地を訪ねて/英国王へのメッセージ/「大体事実だと思います」
索引
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