荷風極楽

はじめに
　
『ふらんす物語』のほろ苦さ
新幹線車中での興奮
お父さまの叱責
老後すでにあり
好色の原型
感傷と風景
英語のラブレター
　
明治の二代目
明治という時代
一〇〇年前の記念写真
少年の動揺期
作家への道遠し
小説の誕生
先輩の応援
　
両雄の青春
谷崎潤一郎の『青春物語』
荷風の絶賛
青春の現場
作品にあふれる青春
両雄の文学談義
戦時下の邂逅
　
狐の出た庭
文京区春日二丁目
その次に住んだ人
『狐』の舞台
浮世の流転
　
伝通院
伝通院と大黒天
江戸の戯作者
　
日暮里月見寺
月見寺
永井壮吉の墓
写された幕末の武士
岡の上の散歩道
観潮楼跡の荷風碑
　
荷風のいた風景
大久保余丁町
西向天神
麻布偏奇館跡と居住地一覧図
　
震災の頃
日記の虚実
震災直後の荷風の日記
背負われた荷風
　
女のかけひき
荷風さんが愛した東京
『腕くらべ』と森が崎
『かし間の女』の指輪
荷風のかけひき
　
骨肉の文学
従兄の冷淡
従弟の言い分
三つどもえの構図
　
身長のことなど
荷風散人和服の寸法
男性のシンボル
永井荷風の読者層
　
葛飾あたり見聞記
旧跡・葛羅之井
荷風日記の新聞連載
変貌
西図書館
荷風の仕事場
定食屋
『葛飾土産』の世界
　
葬儀の顚末
最後の日々
葬儀当日のスナップ写真
肉親の哀悼
遺徳あり
お別れの乾杯
　
あとがき
付・永井荷風　年表
さくいん