小泉信三全集 第14巻
マルクス、エンゲルス
日本におけるマルクシズム研究―一八四八―九年のマルクス、エンゲルス―革命的実践と歴史的必然―歴史的経過と偶然―歴史的経過と個人 モハメット、ナポレオン、ヒットラア―政治史と文化史―歴史的経過の合法則性
バアナアド・ショオ
ショオの面白さ―理智的分析力―官僚制度に対する批評―宗教観―ショオの社会主義、そのマルクス批判―リヒヤルト・ワグナアの四部作楽劇解釈―ショオと革命
福翁自伝
自叙伝文学の諸傑作と福翁自伝―福澤の記憶力―その真実性―福澤の出処進退―その私生活、その俠気―福澤の文章と描写力―福澤と明治維新
アダム・スミス
食餌たる書籍、酒精たる書籍―「自然的自由の主義」―『国富論』と『道徳情操論』―道徳情操論の価値―国富論の価値―福田徳三の国富論講読会その会員がスミスの郷里の人に刺戟を与えた事実
エドワアド・グレイ
グレイの『レクリエエション』―競技、遊猟、園芸、読書―ルウズヴェルトとともに森林に禽の歌をきく―人生の悦びと人生の義務―妻ドロシイの死―対独開戦とグレイ―失明 晩年の不幸と心の平静―正に一人国を重からしむ
福澤諭吉書翰
福澤書翰―「理を棄て禄を取ること能はず」―学事について政治家と伍をなすことを好まず―明治十四年の政変と福澤―福澤のユダスに対する怒り―父、祖父としての福澤
シドニイ・ウェッブ
フェビヤン協会―マルクスとウェッブ―マルクスの観測と資本主義発展の現実―ウェッブの研究と学殖―労働組合と救貧法問題―実際政治の経験―ロシヤ視察と『ソヴィエト共産主義』―サンヂカリズム批判とその教訓
夏目漱石
予の愛読する漱石作品―漱石の個人主義―漱石と鷗外―理論構成力―その例証―文学理論とその創作―文学の社会的地盤―「道徳的脊骨」―漱石小説のテエマとその体験とに関する一つの臆説
森鷗外
死後の評価―鷗外の両面―『即興詩人』―鷗外の翻訳―鷗外と国語―「澀江抽斎」―梗概文学―鷗外と社会思想問題―「かのやうに」その他―折衷主義
ウィンストン・チャアチル
多面多彩の人―政治家、軍人、著作家、画家、煉瓦積工―歴史家、歴史の登場者―チャアチルの読書―突撃騎兵団中のチャアチル―南阿戦争―虜囚―脱走―戦闘―政治的識見―『世界危機』―『マアルボロオ伝』
幸田露伴
露伴の学殖と方今知識人の水準―『幽秘記』就中「運命」―異僧道衍―露伴と諸葛孔明
ミカエル・バクウニン
再会せる蔵書―バクウニン伝―マルクスとバクウニン―ドイツ人とスラヴ人―民主主義と民族主義―歴史の進行は速くまた遅し