幸田露伴と明治の東京

はじめに
　
第一章　燃えた五重塔
日暮里駅
谷中の霊園と天王寺
谷中霊園の石ころ
心中事件と五重塔
開き見た『五重塔』
幸田露伴旧宅跡
現代における『五重塔』
　
第二章　閉ざされた文豪
年譜のついた作品集
幸田露伴の生誕地
はたちまで
「露伴全集」を買う
全集に見る露伴の世界
　
第三章　こころざしの背景
大バクチの北海道脱出
つゆと寝ん
　
第四章　デビュー作『露団々』
ハイカラな童話
和本のぜいたく
明治の世の中
みやこの花
日本的かざり文字
近代文学館のある街
　
第五章　旅と風流
祝盃旅行
旅先で会った女
木曾山中の風流
ことばの郷愁
揃いで百万円
旅と創作
　
第六章　時代の一端
ご大層な木版画
明治も末なり
私塾と図書館
同年齢の有名人
　
第七章　江戸から明治の男の一生
きっかけは抜け参り
豪快なクジラの捕獲
因果応報
人生の要領
罪のつぐない
　
第八章　川べりの蝸牛庵跡
明治時代の隅田川
露伴の寺島時代
曳舟、地蔵坂通りの散歩
児童遊園の文学碑
寺島の小学校と図書館
手紙類にみる文豪の側面
もう一つの住居跡
散歩が文学
　
第九章　水の東京
海から見た東京
渚の仙人
釣りにはしゃぐ
恋さえ忘れて
おんぼう堀の丑三つどき
水の東京
　
第十章　露伴と永井荷風
露伴の葬儀
タコの人生観
苦しい胸の内
偉大なる古人
幸田文との出会い
　
あとがき
幸田露伴年譜
さくいん