図書コウダ ロハン ノ ゴロク ニ マナブ ジコ シュウヨウホウ080006478

幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法

サブタイトル1~10
編著者名
渡部 昇一 著
出版者
致知出版社
出版年月
2002年(平成14年)10月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
254p
ISBN
4884746333
NDC(分類)
910
請求記号
910/Ko16
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

はじめに―幸田露伴との幸福な出会い
私の頭の一部となった『努力論』
修養書として露伴を読む意味
百年に一人の頭脳を持つ露伴の影響力
 
第一章 自己実現を果たすための物の見方・考え方
1 失敗を受け止めることが成功への道をつくる
幸運を自分に引き寄せる生き方の法則
〝手触りのいい紐(ひも)〟は不幸を引き連れてくる
2 他人の影響で自分を変えることは素晴らしいことである
自力と他力、自己変革には二つの道がある
自己革新にも易行道と難行道がある
3 志は自らの精神の主人公でなければならない
常に思い、強く願えば志は成就する
志は自分の中で育てるもの
4 貧しい境遇は人に与えられた最高の贈り物である
貧しさは人を鍛えるチャンスとなる
貧しさをプラスにとらえれば成功できる
5 根本を養うことが骨太の人生をつくる
「自分にとっての根本とは」と絶えず問いかけよ
 
第二章 豊かな富を育てる方法
1 福を惜しむことが福を身につける第一の道である
惜福によって巨額の財を築いた本多静六博士
「惜福の志」が富を永続させる
勇敢な兵士を惜しまなかった軍部の失敗
2 優れた指導者は福を分け与える心得を持つ
分福は上に立つ人に必須の心得である
惜福の人・家康と分福の人・秀吉
3 国づくりの源には植福の精神がある
植福によってもたらされた人間社会の進歩
家族制度の解体は植福の伝統を破壊した
 
第三章 学ぶ者のための上達の極意
1 学問を身につけるために必要な四つの標的
学問を志す人の四つの心掛け―正・大・精・深
2 学ぶ順番を間違えると本当の学問は身につかない
まずはオーソドックスなことから学べ
3 専門化の時代なればこそ、大きな目標を持つことが必要である
大きな世界を知ると小さな世界もよく見える
細分化の時代に求められる大きな視野
専門家の意見はしばしば現実を見誤るものである
4 精密に行うことによって学問は発達する
精密に見ることが促した自然科学の発達
低きに合わせる教育は「粗」の人間を生み出す
5 特定分野で頭角を現すには「深く」学ぶといい
限定された世界で能力を活かす生き方もある
 
第四章 可能性を引き出す教え方・教わり方
1 「どこから始めるか」を知る教師に学べ
教師はあらゆる疑問に答える責務がある
2 能力を引き出す態度、才能をつぶす態度
人を伸ばす「助長」と人をつぶす「剋殺」
剋殺的な教師については才能は開かない
3 自然のサイクルに合わせて能力を伸ばす
生物は自然の摂理を無視して生きられない
春夏に身体を鍛えると秋冬に精神が飛躍する
 
第五章 気の仕組みを人生に活かす
1 散る心を止めることなくして人生の成功はない
落ち着かない心が平凡な一生をつくってしまう
2 継続するとやがて大きな変化が訪れる
強い心が強い肉体をつくり上げる
3 散る気をなくせば老化を防ぐことができる
「全気全念」こそ老化防止の最善の策である
最優先するべき課題は何かを常に考えよ
4 百パーセント以上の力を発揮する気の持ち方・使い方
張る気は人間の最高の能力を引き出すもとになる
指導者が注意すべき逸(はや)る気と亢(たかぶ)る気
凝る気によって天下を取り損なった信玄と謙信
 
第六章 今、日本に求められる修養の力
1 子どもの減少は日本の急速な退潮を証明している
張る気を失った日本の危機
2 今こそ形式の重要性を見直すべきである
形を捨て去ることは心を捨て去ることにつながる
3 伝統が残るにはしかるべき理由がある
結論を急ぐな、時間をかけないとわからないこともある
4 なぜ日本に犠牲的精神が失われてしまったのか
犠牲は強いるものであってはならない
5 自己責任の時代とは「修養の時代」である
世界は修養の時代に回帰し始めている
 
おわりに―修養の時代の復活
社会主義とはなんだったのか
再び脚光を浴びるスペンサーの思想