図書目録マボロシ ノ シュウセン資料番号:080006361

幻の終戦

サブタイトル
もしミッドウェー海戦で戦争をやめていたら
編著者名
保阪 正康 著
出版者
柏書房
出版年月
1997年(平成9年)6月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
404p
ISBN
4760114572
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/H91
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

はじめに
 
第一部 ミッドウェー作戦崩壊の現実
開戦から六ヵ月―国策は変わりえた
歴史に呼びだされる宿命
お粗末な「政治力なき国家」
山本五十六と異相の参謀
短期積極作戦という賭け
陸軍内にも存在した和平勢力
ミッドウェー作戦の引き金
長期不敗態勢か、短期決戦か
あらかじめ歪められた作戦
描かれなかった青写真
作戦案をめぐる迷走
壮大な国家プロジェクト
「張り子の虎」の主力部隊
失なわれていた緊張感
虚構の大戦果
「もう第四艦隊には頼まない」
<偏狭な主観主義>の罪
東條演説の行きつく果て
「必然」としての敗北
画餅に終わった終戦案
天皇に対する気やすめ
和平論は「世間知らずの暴論」
希望と現実を混同する国民性
裸にされた連合艦隊
ミッドウェー海戦に凝縮されたもの
山本五十六の挫折と帝国の終末
チャーチルが聞いた「サムライの声」
日本を悪魔呼ばわりしたヒトラー
待ち伏せされた第一次攻撃隊
「敵らしきもの十隻見ゆ」
機動部隊、瞬時に壊滅
封印された山本の和平構想
かばいあいと責任のがれの構図
目隠しされたままの作戦指導
帰還兵を幽閉
〝裸の王様〟でしかなかった指導者たち
ジョン・フォードが撮った地獄の島
 
第二部 一九四二年新体制国家の真実
和平交渉の基盤はどこにあったか
吉田―近衛のスイス工作
東條も警戒したヨハンセン・グループ
宮廷官僚・木戸の限界
バチカン・ルートの意味
天皇家唯一の価値基準とは
歴史の「追認者」としての葛藤
第四次近衛内閣誕生の裏側
「もし」の前提と制約
日本転回の兆し
早期和平の戦略
「良識派」指導者たちに欠けていたもの
第四次近衛内閣構想
踏みにじられた聖慮
終戦担当閣僚を任命せよ
宮廷クーデターで東條内閣崩壊
動きだした終戦内閣
山本五十六、帝都に戻る
首相執務室での「悪魔のささやき」
東條と対決する近衛
第四次近衛内閣の顔ぶれ
グルーに託された「桜作戦」
英大使クレーギーへの伝言
軍首脳部を刷新
抵抗する幕僚たち
国策、ついに転換
あまりにも罪深い勝利病
九・一〇クーデター暴発の構図
二・二六事件の再来か
終戦内閣を守る楯
想像力なき国民の罪
クーデターの方程式
強まる圧力
帝都、封鎖さる
戒厳令を公布せよ
皇軍相撃つ
九・一〇クーデターの結末
メルボルン日米和平交渉
アメリカの大反攻開始
無責任きわまるガ島奪回作戦
和平工作のタイムリミット
歴史の針を戻す
ハルノートと講和の基本案
孤軍奮闘するグルー
ルーズベルトから届いた回答
日本の絶対的死守条件
和平交渉をどこで行なうか
メルボルンに現れた男
 
おわりに~日本は現代史をどうつくったか
 
あとがき

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