天皇家の秘密
- サブタイトル
- 編著者名
- 水野 祐 著
- 出版者
- 山手書房
- 出版年月
- 1977年(昭和52年)6月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 265p
- ISBN
- NDC(分類)
- 288
- 請求記号
- 288/Mi96
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 付:参考文献
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章 なぜ天皇家の歴史を知る必要があるか
天皇の地位と身分は変わったのか
天皇と日本人のかかわり方はどこにあるか
近代天皇制度問題解決のカギをつかむ
第一章 天皇家出現の秘密はどこにあるか
仁徳天皇以前の「天皇」の虚構について
現天皇在位五十年の意味するもの
『日本書紀』の年紀の謎
天皇という存在の特異性を究明する
「天皇」という称号の起源をさぐる
政治に利用された「天皇」の名称
天皇の称号を初めて用いた人は聖徳太子
統一国家の成立と天皇の称号
天皇の本質の二つの面
第二章 天皇権確立への聖徳太子の執念
聖徳太子の政治改革に秘められた怨念
蘇我系の皇子からの脱皮過程
聖徳太子の活躍と理想とは
第一期・第二期・第三期・第四期
『天皇記』と『国記』にみる謎
聖徳太子の業績とその挫折
万世一系の基礎固めへの太子の苦闘
天皇権強化への血みどろの闘い
妥協と改革という聖徳太子の政略
「東の天皇」と「西の皇帝」という発想とは?
大王から天皇への移行の努力
仏教理念による天皇権の樹立
天皇という制度化のはじまり
第三章 古代天皇史の謎と秘密
聖徳太子以前の古代天皇の秘密
伝説史的な「万世一系」の構成
初代の天皇は神武か崇神か?
『記紀』にしか存在しない三十三人の天皇
二年とか三年とかの空位期間の意味するもの
十五天皇の崩年と『記紀』とのちがい
実在した天皇・実在しなかった天皇
実在した天皇家の血統はどこから来たのか
崇神王朝と仁徳王朝の交替の意味
仁徳王朝の征服と崩壊
三王朝の本質的な性格のちがい
古代王朝は帰化人である
古代天皇の条件―シャーマン的資質
律令制下における「現人神」誕生の秘密
天皇不執政論とその変化
天皇の神聖化の過程をみる
中国的な親政君主としての「皇帝」化
大化改新と天皇権の強化
天武天皇による神聖皇統の考え方
万世一系の皇統譜はこうしてつくられた
天皇家のシンボル「三種の神器」に秘められた謎
三種の神器とはいったい何か?
玉と鏡などの祭器の意味するもの
勾玉の神器・祭具としての神秘
神器は二種か三種か
三つの氏族的要素を統合した三種の神器
剣や矛の信仰は帰化系氏族と共に移入された
日本国家の本質を究明する拠点
第四章 政治に操られた中世の天皇史
摂関政治に操られた天皇
天皇利用史のはじまり―藤原氏の権勢
上皇という天皇利用者の出現
中世の天皇と武家の力関係
上皇、天皇、摂関家の抗争―平氏の命運
天皇家と武家の平和共存―鎌倉幕府の天皇工作
錦の御旗となった天皇―武将と尊王精神の表とウラ
天皇の封じ込めと利用の二重構造―中世武将の天皇観
天皇をロボット化した義満の思惑
日本国王・足利義満―天皇は文化財管理人
即位式も行えない天皇権の無力化―戦国時代
戦国大名の思惑と打算
不死鳥「シラス」天皇の存続
第五章 近世から近代への天皇史
近世の天皇と江戸幕府
巧みな秀吉の天皇利用の仕方
秀吉の服従と尊皇思想
隔離と孤立化―徳川幕府の天皇対策
倒幕運動の底にひそむ謎
中世の天皇と近世の天皇の在り方のちがい
天皇を管理した政治家たち
近代国家と天皇の利用
勤皇という名の天皇の操縦者
軍・官・財閥のかくれみのになった天皇家
天皇統治の実体と天皇の未来
天皇を利用した史上最大の人物
時代と共に変わる天皇統治の実態
天皇不執政という歴史的慣行
神権・統治権なき現天皇
第六章 天皇家存続の秘密
天皇家発祥の基盤
謎につつまれたままの天皇の発祥
天皇の土壌は女王国と狗奴国
九州と大和に二つの国家が成立並存した
シャーマニズムの基礎的条件とは
天皇および国家の起源の説明に役立つ聖林伝説
呪術師・卑弥呼と政治的王・崇神天皇とのちがい
「神の子」という素朴な観念の定着化
氏共同体と天皇とのかかわり
氏族社会から統一国家への出現まで
タテ社会の観念の形成過程
天皇の本質とは何か?
日本人にとって天皇とは何か
法規定で変わる天皇の地位と機能
タテ社会に守られて存続する天皇家
参考文献
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