昔話
- サブタイトル
- 編著者名
- 吉田 健一 著
- 出版者
- 青土社
- 出版年月
- 1976年(昭和51年)12月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 249p
- ISBN
- NDC(分類)
- 914
- 請求記号
- 914/Y86
- 保管場所
- 地下書庫半藤図書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
Ⅰ
鷗外の抽齋伝と伊澤蘭軒伝
茶山と蘭軒を結んでいた友情
インカ族やアズテツク族には人間であることの手掛りがない
家康と秀吉の交渉は誠実に即したもの
ジイドが会つたワイルドといふ人間
落日のワイルド
Ⅱ
無神論者ヒュウムと頑固な婆さん
サミュエル・ジョンソンは古本屋の息子
ロオマ衰亡史のギボンは、理性を重んじた十八世紀ヨオロツパの典型
ギボンはルソオの歯に合はなかつた
ナポレオンは理性を信奉した
Ⅲ
西洋の甲冑と日本の鎧の縅し
ワルポオルの嗅ぎ煙草と細木香以の切り餅
ヨオロツパの紋章と日本の紋
ワットオの絵にある無常の姿と平安朝の無常
フロイドと科学と風俗上の問題
断頭台のマリイ・アントアネツト
Ⅳ
文明の風を取り入れたエリザベス一世
シエイクスピアの芝居は人間といふものに即して人間を扱つている
モンテエニユの父親の教育法
ラブレエの機知
文明に向ふ動きを推進したルイ十四世
ワルポオルと植木屋
Ⅴ
清少納言の扇
スコツト南極探検隊員オォツの死
メツテルニヒと神の声
マルクスといふのはどうにも付いて行けない人間だが
神とともにあるアラビア人
ナポレオンは人間といふ点から見て不思議でならない
Ⅵ
デメテエルの神話
シュリイマンはホメロスの詩から廃墟を掘り当てた
キュクロプスの羊
ヴィルヘルム二世がドイツ皇帝でないか或は不具でなかつたなら
梶原景季と梅一枝
チャアチルの電報
望郷の形
Ⅶ
ギリシヤでの人間の観念
キリストが人間でもあつたといふことがキリスト教の根幹をなす
回教とアラビアの風土
ボオドレエルやランボオには白人種と言つた風な考へは全くなかつた
書を見ざること三日
Ⅷ
チャアチルの力量
お禰々の方に宛てた信長の手紙
史記に美談は語られていない
支那の文明に就て先ず頭に浮ぶのが詩人、画家、神仙、哲人、或は隠者のこと
封建的といふ重宝な言葉
アブラハム・リンコルンと寄席
Ⅸ
エリザベス一世といふ人間
私の体は女のでも私には王者の心がある
賢い女が一家の家計簿を付けるのに似ている
大地は支那でもギリシヤでも女と考へられた
名君である女ならば名妓でもある
女の持久力
Ⅹ
ヨオロツパの精神には物質に惹かれる傾向が強い
ヨオロツパの家並の人懐こさ
暮しがなければ安定もない
ダンテの神曲の地獄も煉獄も人間の世界である
ダ・ヴィンチの飛行機研究の動機
地名に就て
Ⅺ
町と村での暮し方の違ひ
町にいて人間は始めて一人でいられる
町に住むやうになつて漸く人間になつた
テスト氏は村に住む人間でない
町の騒音は静寂の働きをする
バビロン、東京、クレタ島のクノツソス
Ⅻ
話と思へる程の話は凡て昔話である
鷗外の史伝、菊池喜一郎の江戸府内絵本風俗往来
人間の暮しには持続がある
言葉は人間とともに洗練を重ねて来た
エカテリナ大帝と菫の番兵
歴史といふこと
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