波瀾のプリンセス

序章　お好みぎれに託す思い出
　
第１章　平民の娘からプリンセスへ
松平家と皇室
母・信子のこと
ロンドン生まれの外交官令嬢
秩父宮との再会
固辞を重ねた末
侍女・たか女
　
第二章　われらの宮さま
明治の終焉
兄との別れ
極秘とされた胸部の異音
平民的な宮さま
英国への留学
スポーツに惹かれて
突然の帰国命令
節子嬢との再会
家柄より健康な方を
　
第三章　華麗なる妃殿下誕生
納采の儀
とどろく祝砲
馬車で二重橋へ
住民に「ありがとう」
お側役は名付け親の夫人
皮のコートで観兵式へ
　
第四章　勉強と公務の新婚生活
完全主義の宮さま
ローラースケートとスキー
ピアノで弾く連隊歌
仲むつまじい御同列
おそろいで秩父三峰へ登山
　
第五章　満州国出張と二・二六事件
弘前での生活
東京へツララを送る
軍人の妻として二・二六事件を体験
流された噂やデマ
　
第六章　ジョージ六世の戴冠式へ
次々と踊りを申し込まれた妃殿下
英軍艦へ特別招待
ご夫婦相次ぎ病床に
　
第七章　ヒットラーとの会見
アルプスの山村での静養
軍部の要請とヒットラー総統の意向
たしなめた秩父宮
ウインザー公のレコード
　
第八章　宿命の結核予防会総裁に
「肺結核」の宣告
御殿場での療養
太平洋戦争の勃発
転機となった自然気胸
　
第九章　敗戦後の竹の子生活
新兵器への懸念
カントリーライフ
敗戦を嚙みしめなければ
　
第十章　秩父宮の死
英国の戴冠式に皇太子を
英国のラグビーチームを歓待
注射針も入らぬお体
したためられていた遺言
逝去後にわかった皇太子への配慮
　
終章　遺志を継いで
　
あとがき
　
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