聞き書南原繁回顧録
まえがき(丸山真男)
一高時代―新しい世界、新しい時代の発見―
大学の門
法科大学へすすむ
明治から大正へ
内務省に入る
富山県射水郡長
赴任―「牧民官」を志望して―
郡長生活
治水・排水事業
農業公民学校の設立
内務省労働組合法案
労働問題調査室
大正九年内務省労働組合法案
マルクスへの関心
内務省を辞す
大学に帰る
留学
ロンドンの生活
ベルリンの日々
フランスからアメリカへ―帰国―
学問・思想・信仰
開講
演習
研究
『国家と宗教』
大学受難の序章
新人会と七生社
共産党シンパ事件
滝川事件
軍教問題と小野塚先生
天皇機関説と美濃部先生
ファシズムと大学
二・二六事件
矢内原教授、大学を去る
人民戦線事件と教授グループ
河合教授事件
嵐の中の大学自治
総長官選問題
平賀粛学
安井事件
矢部貞治君の場合
付 吉野作造先生の思い出
津田左右吉博士のこと
東洋政治思想史の講座設置
津田博士を訪ねる
津田博士の受難
付 津田博士の裁判に関する上申書
戦争下の大学
開戦と学徒出陣
法学部長就任と終戦工作
大学は疎開せず
勤労動員―『ファウスト』を語る―
敗戦と大学
八月十五日
東大を守る
大学教授の戦争責任
還ってきた学生たち
総長選挙
総長就任と大学復興
学園の荒廃
新日本文化の創造―「紀元節」演述―
天皇退位論―「天長節」演述―
戦歿学徒の慰霊と新入学生
憲法問題
東大憲法研究委員会
憲法議会
主権および国体の変更
新憲法と教育の関連
第九条と国際政策
学問と現実
付 田中耕太郎君への弔詞
補 戦後教育改革における一般教育(聞き手・相原茂/藤木邦彦/寺崎昌男/堀尾輝久)
新制大学の理念と一般教育
教養の教育―旧制高校と新制高校・大学―
教育基本法と教育勅語
今後に期待すること―教師・学生、ナショナリズム―
補注
追悼講演
小野塚先生と南原先生(岡義武)
南原先生を師として(丸山真男)
南原先生の遺されたもの(福田歓一)
年譜
解説―南原繁百歳(三谷太一郎)
後記(石井和夫)
人名索引