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洗心廣録

サブタイトル1~10
露伴傑作集
編著者名
幸田 露伴 著
出版者
至誠堂
出版年月
1926年(大正15年)6月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
17,612p
ISBN
NDC(分類)
914
請求記号
914/Ko16
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

古革籠
塚原卜傳
木下長嘯
松永久秀
顧炎武
袁了凡
時氏と了俊
快川和尚と杜荀鶴
料理物語と草木子
今昔物語と劍南詩藁
張良と蔡邕
古書新法
帶妻蓄妾
若き言と老いての評
觀音經と堤婆品


 
樂地
春の日
冬の時
弓の直
弦の曲
事物に一名なるは少し
世と我と
苦中の樂
樂地を見出すの習
碓氷峠の談
一路兩人
一境兩狀
 
苦境
雲の象と水の相と
人の世の中
萬物苦境を經ざるはなし
碁聖も苦む時あり
力士も苦む日あり
富者貴者の苦
柱大なれば梁も亦大なり
明君も苦聖賢も苦あり
豪傑俊偉の士の苦
食の意に任せぬ苦
暇の意に任せぬ苦
力の意に任せぬ苦
自信無きの苦
意の遂げ難き苦
才力學識無き苦
身に近きの苦と共に排す可し
歡んで苦境を迎ふべし
 
内證
師と弟子と
各々相異なるの妙味
春秋の好趣と霽陰の佳興
師となり弟子となれる甲斐
不傳の妙
易牙韓娥
師の内證
自得と内證と
 
急ぐ勿れ
急ぐ勿れ
急がばまはれ
旨きものは味ふによりて旨さを增す
病餘の身
甲斐の名所
名山の顚を究めんとするは梅花を鼻孔に入るるが如し
河口より登り路
小御嶽より上
焦石の路爍金の日
剛力の諫言
登山の法
心急げば胸苦し
甚しく疲れぬ前に少しく憇ふ法
 
損をせよ
益の道
損の道
損益の道
異途同歸
益の道を盡すを得ざる時
日月廻轉して機會來らん
損の道の妙
 
人の姿
半夜の自省
過去は忌はしく未來は賴無し
自省の念の乏少
體溫の檢査
心德の知測
功過格
我を評し我を判する夢
夢の品に徴して德の階を知るべし
骨に徹し肝にこたふるもの
 
樹の相
懷のむれ
梢どまり
裾あがり
梢がれ
蠧つき
 

新年の人
年の首の男
年の首の女
生命の前途
情思の行力
歳新なり人新なれ
 
ひとり言
人と獸と
眞珠

佳き染色
養生は不怖死に如かず
雲の釘づけ
世相は人心所描の畫
夢幻の話
汚染
寒山桃水
珍奇の物
骨董家の陋
宗易の言
書畫骨董
田舍人の奢
釣と棋と
人を嘲笑するもの
櫻咲く頃
ならひの力
日遠上人の言
眞蠟の美人酒
癰と齲と
除夜の鐘の音
虛飾の極
神佛を賴まぬ人
茶たて蟲
人力車と二十四孝
鏡中の人
香氣の喩
有德の人
趣味の動
をしき物
橫井也有
千利休
我中の無我
無我中の我
みれんにをこがましき願
懷舊の情
濳在意識
天地の精靈に會ひたし
尊内卑外
盡さぬ心
改むる心
細川三齋の趣味
竹柏の樹
無限の天趣
芭蕉翁と玉谿生と
死生の夾擊
人間の三愛
親無き兒
妻無き男
夫無き女
子無き人
愛のしほけ
世我を捐つるも我世を捐てず
凡人の平等
 
人の言
一言芳談
敎育の苦心
心術行狀の洞察法
掌の皮
恐ろしき女の僞らぬ情
靑磁の古瓶蜷川式胤
智慧早き兒
寺まいりずき
老婢の人を觀るの設
履物と衣服と
領と額と髮容衣裳
小指の爪
慶事ありし家庭
主と婢と
美しさの二種
放蕩の夫と世故に老いたる婆と
家の内を樂しくせよ
正しければ可なりとする勿れ
醜婦の毒語
美女の醜態
愚狗と淫婦
國豐の鋏
淸長の小刀
好き夫婦は良き鋏の如し
婦道の心掛
老僧雷喝
夫妻反目
妻を定むる時の眞情
夫を定むる時の眞情
相睽く時相離るべし
相距るもの相近づかんとす
夫としての男
英雄は婦人の奴隷なり
婦人の頭飾
笄と櫛と
裝飾の眞義
野の芹の一輪
細き飛白
女の二種
虛榮を好む女
車夫の妻
漁夫の妻
女の食事
間食の癖ある女
間食は心を害ふ
戀ふべき女
富をなす二種の人
大氣の人小氣の人
人を利せぬもの
雇人と主人

好運を攫む手
陰德陰惡
上杉石田
敗戰
他人の物
人を誹ること
十人に一人
竊盜の言
嫉妬深き女
嫉妬深き男
前後斷絶
狗の才能
女の悅ぶところ
 
栗子の喩
最も好きを食ふ人
最も劣れるを食ふ人
或は悅び或は悅びず
汝隨意に汝の栗子を取れ
 
三端
衣食住
一人美衣するの弊
女心と衣と
肌著
蝨は君が妻の生めるのみ
好き下物
平生の飮食
上等の食中等の居下等の衣
家屋
租居の弊
 


柳芽筆
芽出し柳
暮春の柳
夏目の柳
秋夕の柳
冬日の柳
 
龍膽花

ダリヤ
源順
和泉式部
 
椿
大島の泉津
紅の單瓣
絞ざき
乙女椿
白玉椿
わびすけ
 
梅と菊と菅公と
菅公と梅と
東風の歌
菅公と菊と
公の菊を詠ぜる詩
明上人に種苗を得たる菊
白菊

白菊園
苗從臺峯得
穿眼送魂
少年愛菊老逾加
大鏡を讀みて菅公の詩を讀まず
 
牛の讚
丑と牛と
十二神獸
肖柏
老聃
歌意
禪機
西遊記
法華經
田單
西啓
桃林
雪山
鬪牛
丑時參
位爭
寒紅
牧童
瞿曇
十牛圖
 

十二宮
二十八宿
牽牛
李白の詩
許由巢父
祭禮犧牲
喘牛
飯牛
和歌
禪語
惻隱
敎育
牛眼づかひ
牛起
牛根性
咬角
歃血
前佛
古歌
游昭
憍梵跋堤
鬼童丸
靑牛道人
 
虎の讃
武行者
淸正公
和藤内


暴政
功名

虎膽
風を生ず
東照公
 
閑窓三記

一時は一念

沈を焚いて書を讀め

無くてあるべきもの
 
秋夜四錄
春の夜のなつかしさ
夏の夜のなつかしさ
冬の夜のおもむき
うらかなしき秋の夜
露の聲
物の音
字眼光を放つ
春の月
冬の月
夏の月
秋の月
五日六日の月
滿月
秋ならでは
夜ならでは
月ならでは
二十日過の月
浮世の垢
秋江夜泊
 
春の土
初夏の土
盛月の土
秋の土
冬の土
春の土
土のなつかしさ人の心情を蒸す
 
風の色
西の京の風の色
西の京の氣の色靑
 
風の音
年の首の風
春三番の風
進軍の歌
初夏の風
樹聲に水聲あり
秋の風
冬の日の風
樹木聲中金石の聲
 
雪前雪後
冬の雪
春の雪
冬末春初の雪
降る時のながめ
霽後の雪
空野の雪
郊外の雪
西京の雪
木曾の雪
東京の雪
御溝の雪
不忍の雪
隅田川の雪
相生橋の雪
 
中川
二十二曲折
龜有新宿
奧戸の三ヶ月
立石木下川
西ぶくろ
宮下聖天下
平井橋
かたい樋六軒
鐵橋
荒子
千本
逆井
冬瓜堀
川口のばらばら棒
 
日本橋
御江戸日本橋
日本の橋
 
渡舟
隅田川
かちどきの渡
月島の渡
佃の渡
安宅の渡
千歳の渡
富士見の渡
駒形の渡
枕橋の渡
竹屋の渡
寺島の渡
橋場の渡
汐入の渡
 
芳野山の仙女
鶴林寺
葛城山
芳野山
都藍尼
金の御獄
櫻の木の杖
龍に騎す
巖石皆裂く
六田一ノ阪
霧島の花
 
西八條の大臣
淸盛蓬を蓻う
蓬の類

安藝の嚴島
大日本史源平盛衰記の記者どもの陋
 
利休の妻
是詩是歌
是佛是祖
詩と茶と
茶と佛と
千利休
小香爐
老夫婦
妻宗恩
一分高し
花無くして春有り
 
忽必烈の妻
元の雄大
順聖皇后
器大なれば足らざるを知る
弓絃の敗したるを棄てず
羊皮の爛れたるを棄てず
他をあはれみ己を警む
慈仁深長
帽のまびさし
陣羽織
婦人の德
 
活羅が妻
金の國
景祖の時
景祖の人となり
活羅
多保眞
夫の爲に質となる
唱歌解忿
酒食續恩
解寃施惠
用兵出軍
殖産興業
白刃の間に歌ふ
丈夫の度あり
 
江戸の遊女
天明の遊女
十八大通
遊女の敎育
遊女の學藝
扇屋の花扇
鶴屋の菅原
松葉屋の松人
玉屋の濃紫
揚弓の技
將棋の才
丁子屋の雛鶴
丁子屋の丁山
扇野の文
錦戸の歌
象潟
松葉屋の瀨川
 
天明の紳士
安永頃の風俗羽織
小袖
安永頃の町家の息子の衣服
羽織

羽織紐
天明頃の服裝
煙草入
刺繡
天明頃の服裝
寛政頃の服裝
 
物の初
年の首
日の出づる初
月の升る初
潮の初
樹の初
菽の初
菘の初
禽の初
魚の初
蛇の初
馬の初
獅子の初
人の初
 
年の關
十二月
囘頭多思
大晦日の感
女の歳暮
美人才女皆泣かんとす
 
寶船
毘沙門天
壽老人
布袋和尚
大黑天
福祿壽
辨財天女
蛭子三郞
癡想慾情
あどけなさ
 
筆の病
歷史と文學と
落久保物語
皿々鄕談
元劇と醫と
金瓶梅と醫と
水滸傳と醫と
蕩寇志と醫と
驗家訓蒙ハシカの説
麻疹戲言
浮世繪とハシカ
痘神と弓張月と
ササラ三八郞
稻妻表紙と痘神と
吸出膏藥
狂言
竹齋物語
近松巢林と岡本一抱と
芭蕉と醫と
其角と醫と
上田秋成と醫と
伊丹鬼貫と醫と
森羅萬象
曲亭馬琴
式亭三馬と古方家と
やぶ鑑
西鶴と醫學と
風來と醫道と
眼病
とり眼
内障眼
盲目肺病
癩病
人面瘡
梅毒
膈の病
ヒステリー、難産、癩癇、飛頭蠻
かげの病
マラリヤ
狂疾
 
炭と灰と
天理農法
佐藤信淵
灰字の原
炭字の原
灰炭二語の用例
掌炭の官
炭字に灰の意を兼ぬ
赤发氏
蜃炭
蜃炭は蜃灰なり
石灰消毒法は三千年前の法
炭に灰の義あり
灰炭相通ずるに似たり
豫讓
高聦
炭を呑むも啞とならず
 
火と家と
家を構ふるの初
家庭の發達
徒然草の語
文明究極の日の家
智巧の井
住居憑む可からず
人まさに祝融を侮るべし
墨と人と
家と人と
防火の道
火と貧民と
火と鹵汁と
 
鳥居淸滿
鈴木春信
鳥居淸滿
紅繪
丹繪
淸倍淸信
奧村政信
錦繪
手彩色物
淸滿と政信と
色彩を有功に使用す
淸滿の時の彫刻印刷の技
天才は窮せず
柱繪
色板を用いる順序
浮繪
五色墨
 
伊能忠敬
雋異の士
學ぶ可く則る可き人
傳記を讀むの利弊
人能く伊能忠敬先生を學ぶべし
 
鈴木松年
畫と法と
 
寺崎廣業
杜少陵
李靑蓮
 
柳々亭主人の句
境三雨居士
句と人と
多幸偶然にあらず
 
野史亭先生の語
讀書の味
屬文の苦
句々に作るべく字々に讀むべし
讀書作詩の佳境
時世妝をなすの詩
忍飢讀書
眼前有句無語
獨往を謀るべし
文高自苦
 
尺牘説
尺牘と花と
尺牘の三長三短
 
作文の境
眼と手と
自ら足れりとするもの
他の長所を看よ
我が短所を省よ
文の道
 
女と水と
女子は水の如し
水の柔
水の變
水の仁
水を知る
 
色と空と
人未だ生ぜざる時
人既に盡くる處
 
漂流の談
艱苦の事
魯敏孫譚
宇津保物語
漂流記叢書
唐土行程記
朝鮮人の氣質
支那人の氣質
漂客紀事
 
花柳の史
江戸の美人と希臘の名妓
ヲミヤ
八千代
ライス
高尾
ヒバルチャ
芳野
バクチース
玉菊
ヒリイン
喜瀨川
德川期文明と花柳と
 
山水の記
文の靈人を動す
 
奇怪の譚
奇と常と
怪と有理と
 
趣味
趣味は心の色
趣味の香
心花石と化す
慾望と趣味と
趣味は人を活かす
 
葛城山の雨
御所柹
茅原寺
一言主神社
土蜘蛛
天つ神
國つ神
井光
磐排別
長柄の猪祝
巨勢の巨勢祝
葛城の神
長髓彦
時雨の葛城山
二子山
二上山
今の葛城山
金剛山
高天の山
久米路の橋
かいなが嶽
益軒の説
祖衡の説
山口村、寺口村
岩橋村
修驗道
役君小角
高天の山
古の葛城寺
關屋
をたわ地藏
暗黑の山路の雨
朝原寺
轉法輪寺
大宿坊
大根おろしを下物に
母に背きし役君の初一日
法喜堂
國見
實相院
吉野川
山路の花
大和の三山
 
劍崎沖の風
油壺
臨海實驗所
蟲の標本
房州渡り
八丈島
神野山
鋸山
二子山
劍ヶ崎の燈臺
しぐれ風
鋸山も涙に隱る
浪を打込まる
第二の浪
風下へと
あの世この世
七情擾々として空しき臼を擣く
祝杯
異様の姿
 
支那の文學中の衣服の色
實と字との差
天靑色
雪靑色
當推量の非
茶色鼠色
花色淺黃色
外國文學を味はふの難
襖兒と裙子と
比甲袿
鞋兒
紅襖兒と紫裙子
色の配合
閃色
玉蟲色
雜色
丁香色
紫丁香色
沈香色
蜜合色
蜜褐色
竹靑
茶靑
醬色
古銅色
えび茶色
蘡薁染
傍訓の弊
小兒の紅衣
雀金泥裘
 
日本の遊戲上の飛空の器
紙鳶
紙老鴟
師勞之
韓信と紙鳶と
隱帝
李業
梁武帝
羊車兒
紙鴉
唐の張伾
風鳶
紙鳶の通信
元の速不臺の時の事
墨子
韓非子
列子
木鳶
鷄子
風筝
のぼり
はた
たこ
 
釣車考
娯樂
餘事も亦娯樂
釣車
リール
唐の文明
古詩と釣車と
支那人の實際生活
陸魯望
唐書の魯望傳の出處
甫里先生傳
魯望の性格
努力主義の人
漁具詩十五首
皮日休
陸詩の句
皮詩の句
皮詩三篇
陸詞三篇
蟾蜍の魄
絡緯の聲
獨繭綸
徐夤の釣磯集
釣車とリールと
釣車は遊漁用
溫庭筠
釣輪子
士君子の淸玩
強志和
太易
斜風細雨不須歸の句に對する句
バカ釣
漁父詞
釣車の詩に見えたる初
馬遠の獨釣の圖
 

人皆立志
不學無功
英氣多く才力豐なる者の失
子路は學を爲すを欲せず
子路の意
孔夫子の訓諭
氣を負ひ才を恃む者
才子末路
爲學の滋味
之を好むに如かず
操舟の喩
吾が命行はれず
實際成就の悅
立志
脩學
習熟
欣悅
孔夫子の話
習の字の義
學とは何ぞや
學は覺なり
學の和訓
心中と事上との差
幼禽飛ぶを習ふ
説と樂と
學を爲すの悅多し
爲學の悅の種々
學の初より終に亙るの悅
佛敎基敎と孔夫子の敎との異
唯是實地
王陽明の學風
聖人の敎は空靈に馳せず
仁に違はじとするの喩
性列氣習
佛基二敎の悅は必ずしも實に貼かず
孔子の敎は卑し佛基の敎は高し
佛家の敎高きこと大學に遏ぎて實無し
孔子の敎に基督敎の如き駭心驚魄の事無し
舜帝
孔夫子
孔子の歎
孔夫子の多能
佛敎は人を超え、基敎は天に昇るを道とす


時習
耕の喩
農業無學
耕耙の學
農者の時習の悅
正當の處
陸象山の言
聖賢の道ただ一實字
大中と大偏と
聖人の敎と佛の敎との差
聖人の敎と耶蘇の敎との差
孔夫子の道は高遠幽玄ならず
夫子の道と禪那と
夫子の道と上帝と
帝又は上帝
山に上るの喩
聖人の敎は切實にして人に近し
時習の二字の古註
一身上の時
一年中の時
一日中の時
趙仲脩の言
學ならざるの時無し
學而の章の景象事相
曾子の三省
傳と習と
日々省察
陸象山の談
陸子の學風に對する朱子の評
陸子自ら道ふ陸子の學風
往聖先賢の敎は目前脚下の事心頭肚裏の景
訓詁家考索家
 

朋友
佛陀も亦友あり
人は朋友あらんことを欲す
朋友の字義
一日の米の喩
道友
朋友相得るの喜
朋あり我に就くの樂
水の喩
火の喩
兌卦彖傳の語
兌の内卦
兌の外卦
兌の内外卦の相應互渉の狀
相悅の盛
豫の卦と朋友
朋ありて來るは炭の火に就くが如し
井を穿ち火を鑽るの喩
志學
爲學
時習
得功
有朋遠來
如何にして朋友遠來せん
德は猶酒氣花香のごとし
七十子、孔夫子
逆境の時
逆境無友
逆境得朋
平常の時は德あればあれば則ち朋あり
有朋の節の本意
聖人の語は情敦く意遠し
聖語の意味深長
碁聖の一石子
 
不慍
明珠黃金人採らざる無し
有道有德の人
學を爲す者の力むべき方
自然の理
當然の理の中の小矛盾
世何ぞ春風和日のみならん
人に知らざる所以
一、我末だ足らず
二、居所偏僻
三、道と協はず
四、君子少なく小人多し
小人の情態
五、凡眼誤多し
韓信蕭何
苻堅王猛
六、不解、誤解
世の常狀
七、人皆私あり
人に知られざるの苦
不平―憤怒
怨嗟―恚恨
順境逆境皆時なり命なり
天と矛と
人知らずして慍らず
慍の字の義













憤と慍と
怒と慍と
慍の光景
濳龍の德
我吾は誠を存すべきのみ
自らの不平無し
芷蘭の芳は人の爲にせず
猗蘭操
詩歌は苛論すべからず
凡庸は英俊を知る能はず
我を知る者希なれば我貴し
知らるるは役せらるるの始
高士は自晦す
孔老の差
高きは高し中正にはあらず
孔子は仁愛、老子は聦明
老子の道は嗇
夫子の道は仁
純粹敦厚
亢高の態無し
孔夫子の用意
羅近溪の講説
知る可きを爲さんのみ
器小に德薄き者は人を責む
詩畫を作る者の喩
不盡の妙
范純仁の講説
無逸
聖訓の活動勇躍
人の字の義
子路慍りて見ゆ
吾が民の慍を解くべし
羣小に慍らる
 
無益
人の幼穉なる時
人の願望
人は物思ふもの
理路深𨗉情海渺茫
人憫むべし
走馬燈の如く汲井輪の如し
順境の人も思ふ
逆境の人も思ふ
人の思の種々
煩悶者の情狀
啞子苦檗を吃す
哲學宗敎と煩悶と
賢哲亦窮す
自尊は可也自負は不可也
不食不寐、聖人苦思、而も無益
孔夫子と我と
李氏の解
孔子甚だ辛苦を喫し來る
手の痒處に到らざるの感
經典に對する誤感
松島の景
戀愛の情
大問題は古より存す
人の思は磯打つ浪の如し
淸算の譬喩
吾が有する問題と同じ問題の記されたる算術書は無し
當面の問題
烏滸の沙汰
吾が思ふほどは人も思へり
鬼窟の活計、草間の熠燿
學ぶに如かずとする夫子の語
跂して遠を望む
我が個人性を尊む
子路學を好まず
己の意を行はんとする危險
心を師とするの不利
思ひて學ばざれば殆し
據る可きの地無し
思―理
學―事
事―理―思
理―事―學
坦々蕩々の大道
異端
孔夫子の敎は堯舜を祖述し、文武を憲章す
此の理を同じうせざるは則異端なり
空に憑り虛に就いて思索するの結果
徒思は身を傷ひ生を害す
徒思は雪塊を上に轉ずる如し
雪塊漸く轉じて漸く大
思ふこと其位を出でず
怠惰漢の大だくみ
思謀計畫に耽る
老農徒坐を惡む
危殆愚妄
不學不心得の報
精神は見るべからず聞く可からず
形式と精神との關係
精神形式畢竟一如
文武の精神孫呉の形式
形式は精神の具象
凡人にして聖賢の形式を輕んずるは非
古聖先王精神皆一
庸常の人、形式を做出す能はず
新時世と古形式と
自ら欺くもの
商の傳説の言
謙虚の心
君子三畏
天命
大人
聖人の言
譫語狂言
慢心の天罰
孔子は生知の聖を以て任じ玉はず
夫子の彈呵
囚はるるといふ語
窮屈の感
生知の聖
形質神氣の缺處濁處偏處昏處
鍛煉修治
弊多きと弊少きと
我流は効無し
高山彦九郞屈す
算術の喩
孔夫子の學
夫子孜々勉學
夫子の謙遜摯實
向上心の不斷
學の狹隘なるを恐る
子夏の言
爲學の法
博學篤志切問近思
詩、禮、樂
孔夫子の子に敎へ玉へること
顏囘
聖人亞聖の用意、凡人の用意


學則不固
獨學固陋
老彭
管仲樂毅
關羽張飛
聖賢何ぞ吾人を欺かむ
吾人と聖賢との關係
今の人囚はるるを忌む
機を藏する言語に欺かるる勿れ
囚はれざる可からず
囚はれざる者危し
時代の惡風に囚へらるる者
學ばざれば六蔽に陥る





不知學也
 

ひと本櫻
千本櫻
仰瞻俯瞰
臨水櫻
牡丹櫻
散り際
散りし花
櫻の名を冒せるもの
櫻の德
 

文人畫
煎茶式
今の蘭
古の蘭
雩婁農
 
乃木將軍

壽量品
 
乃木夫人
忠臣
世念水淡
婦德石堅
 
飮食
如微不微
 
庭園



 

人と一心
良馬惡妻に勝る
石を愛する者
雲錦帖
 

八十八夜
八月十五夜
屈翁山
熱鱸寒鱭
土用鱸苗代ぜい
小野蘭山
貝原益軒
張翰故事
魚の肥瘠
上り魚、乘込魚
下り魚
居著の魚
郞官膾
村瀬栲亭
松江の鱸
小四海堂主人
川重明
信濃河秋鱸
鱸魚如海棠
冷月庵
なげづくり
平づくり
あらひ
高島氏
葭筏
谷水
雲丹酢
引さき鱸
湯びき鱸
八百膳と秋の鱸と
鱸おとし
醍醐山人
冬鱸
雪すずき
小濱の初鱸
正月鱸
雲腸
舟木包章
淀川の鱸
料理物語
料理通
鱸の肝
李廷飛
野必大
鱸の皮身の阿蘭陀燒
ワイン鱸
英國釣聖
鱸の鱗
河産
 
一葉女史日記
才豐福少
不幸一
不幸二
不幸三
不幸四
不幸五
文章窮餘に工なり
輕薄者流の言
 
中島棕隱隨筆
天地間本有無是非
錦莊隨筆
錦西隨筆
棕隱印材
 
俳句
杜子美詩
小篇大篇
十有七字
 
怪談
常談
怪談
臆談
妄談
 

朋友
仁は人の性
敵無きを欲す
仇敵
運は物の數
敵有るを欲す
 

 
酒落本通鑑
鯛と雞と
揚萬里
蕨と筍と
 
江戸紫
花の京都
花の浪華
花の江戸
 

我が外
物思の主
一を保つ
天地の物思
 



草木
土石
天穹
人間
無字文章
選擇
 
歳時記
類書
歷史
注脚書
地理書
博物書
 
人世行事
人の一世、年の一周
年中行事
 
藝術の初中終
新陳代謝
一派の藝術の最初の光景
一派の藝術成立の光景
一派の藝術の末路
 
甘味の過現來
五味

砂糖
鑑眞と砂糖
足利氏
唐の大曆年間
鄒和尚と砂糖と
甘葛煎
慶長年間
向山周慶
砂糖笑談
鈴木藤三郞
蔗糖精製
 
動靜
活動
沈靜
 
思想
人と土石と
人と木竹と
人と安樂と
人と明達と
一學字
 
演劇志
勤苦と好樂と
 
名勝誌
神龕之遊
 
文藝
布帛米麥と文藝と
文藝は水火の如し
 
批評
江湖士女と批評家と
士女の趣味低き時
士女の趣味高き時
現世の權利者は一般士女
一般士女の趣味は有力にして危險
批評家の責任と權利と
一般士女に對する批評家の溫情
同情なし何ぞ感應あらん
春陽堂と嵩山堂
士女の趣味の啓發誘導
 
高祖の降誕
三種の誕生祝
殁後誕生
本地垂迹
 
武尊の墓碑
建部綾足
武日塚
谷川士淸
鵯塚
丁字塚
王塚
大伴武日連
 



本心優美
智慧
仁慈
免王經
かはゆさ
 

差木地沖
蛇鰻
アカゲ
ボウタ
根釣
アヤメ
 
恩重經
五倫四恩
心地觀經
正法念經
釋迦も孝を重んず
觀佛三昧海經
爲母説法經
地藏本願經
佛報恩經
佛敎孝道を輕んぜず
恩重經三種
其一
開元錄の指すところの僞經
其二
大報父母恩重經
飜譯佛敎の文氣
事理不通の一
事理不通の二
其三
恩重經大意
佛敎中の詩經
喑合巧に過ぐ
宗密の孟蘭盆經疏
宗密恩重經の爲に言を爲す
宗密の意
唐の佛敎迫害を受く
原人論
其二の恩重經
久能山神庫の恩重經
正統丁卯
正統以前
十恩頌
僞中の眞
人の子の自然の感
韓刻大報
父母恩重經
康熙年間
三本各小異
 
一口噺
小なる詩
形式
ただごと
無名の賢人
不文の詩人
 
心之足止緒言
筆のすさびの一種
恐しき戰
庾開府
 
土偶木偶緣起
櫻の實
稚樹
老木
蘇代
 
附錄
滑稽談
竹取物語
滑稽と駄洒落と
おとし方
狂言
例一、宗論
例二、骨皮
例三、花子
例四、鈍太郞
烏鷺合戰物語
蟲歌合
柹本系圖
歌句附合
醒醉笑
鹿の卷筆
露の話
西鶴の滑稽
鹿の子話
輕口男
頓作話
笑話の募集
話相撲
和莊兵衞
新聞紙の代用を兼ねたる滑稽戰記
支那笑談の影響
天明は鋭し
喜三二
馬琴
焉馬
一九
慈悲成
振鷺亭
黃表紙
種彦
南新二
幸堂得知
川柳
狂歌
滑稽淨瑠璃
林家正藏
三笑亭可樂
三題話
膝栗毛
竹齋物語
三馬
畫的可笑味
擬訓詁
地口、謎、判じ物、童話
茶番
滑稽論評
新式狂言
時世と笑話と
水野越前
 
浮世繪
◯廣重
ホイスラー
豐廣
古藝術と浮世繪と
洋畫の風
◯懷月堂
不明の一系
專門家歟
廣告畫
俳諧師歟
◯葛飾北齋
北齋と色彩と
畫技と劍術と
春信―北齋―國貞
北齋の線と點と
逃げざる北齋
◯京都の繪
京傳と馬琴と
紅翠齋
京傳の文と畫と
雛屋立圃
窪俊滿
一九
馬琴
種彦
◯北齋の文
 
復讎譚
人心峻急
復讎譚と日本文學と